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Webディレクターが活躍できる会社とその業務内容、雇用形態についてもチェック!

近年、デジタルマーケティングやDX (デジタル・トランスフォーメーション) という言葉が広く知られるようになってきたことで、その一端を担うWebディレクターという職種の重要性も増してきました。本記事では、Webディレクターが勤務できる主な会社の種類とそれぞれの特徴、また雇用形態について解説します。ご自身のスキルやライフスタイルに合わせて、ぴったりの会社や働き方を見つけて就職・転職活動を成功させましょう。

主な勤務先とその業務内容や特徴について

Webディレクターの仕事内容や定義は曖昧で、実際企業の種類によって業務内容や求められるスキルも大きく異なります。今回は、Webディレクターが活躍できる6種類の会社とその特徴についてご紹介します。

Web制作会社

Web制作会社のWebディレクターは、広告代理店やクライアントから依頼された要件をもとに、Webサイトを構築することが主な業務です。

またWebデザイナーやプログラマーなどのスタッフ選定やスケジュール管理やタスク管理、また公開後の運用・保守を担当します。多種多様なWebサイトの制作や運用に携われるので、習得できるノウハウやスキルの幅と量が多いでしょう。

Webサービス・アプリ開発会社

Webサービス・アプリ開発会社のWebディレクターは、Webの画面表示される部分だけでなく、サーバー内でのシステム設計や開発のマネジメントも担当します。SEのプロジェクトマネージャに近い仕事とも言われています。どのようにユーザビリティを高めていくかをイメージできる幅広い知見と経験が求められるでしょう。

​​サービスを成長させる責任を持つことが多いため、その分高収入を期待できることが多いです。

一般企業

顧客や投資家向けに自社の製品をはじめとした情報発信を目的に、Webディレクターを抱えている一般企業は多いです。Web制作の進行管理だけでなく、会社の方向性や事業内容を理解し、アクセス解析などの分析ができ、集客やコンバージョン取得するための戦略を立てられる人材が求められます。

スペシャリストを目指すのではなく、ビジネスパーソンとしてのスキルを磨きたい方におすすめの勤務先と言えます。

事業会社

事業会社とは、自社で行う事業で利益を生み出している企業のことを言います。例えば独自のWebサービスやメディアを自社で展開しているような企業が挙げられます。

事業会社のWebディレクターは、コンテンツ企画や販促プロモーション、サイト設計、制作進行管理や運用などを主に担当します。また、広告やSNSの運用、またSEO対策などのマーケティング施策にも携わることができます。

広告代理店

広告代理店は、各メディアの広告枠を販売することが主な業務ですが、 商品やサービスのプロモーション活動の企画を含むサイト制作も重要な役割の一つです。

広告代理店に所属するWebディレクターは、クライアントの要望を聞き、マーケティングや販促活動をする際に、Webをどのように活用し、プロモーションしていくかを企画・提案します。Web関連の仕事だけでなく、広告・プロモーション営業も経験することができます。

ECコンサルティング・制作会社

ECサイトをはじめとしたWebサイトの初期構築から制作運用やPDCAサイクルなど全体のディレクションを、Webディレクターは担当します。

また、出店企業の売上拡大や業績向上に向けたコンサルティング、さらにマーケティング戦略の立案にも携われます。近年、市場規模を拡大しているEC業界でのキャリアを積みたい方におすすめです。

社員数と業務内容の関係とその環境について

Webディレクターの業務内容は勤務先の社員数によって異なるため、会社を選ぶ際の重要なポイントです。ご自身が身に付けたいスキルに合う職場を見つけましょう。

大企業

企業の規模が大きいと社内で人脈を築きやすい傾向にあるため、社内の他業種のメンバーから刺激を受けることができます。また、規模の大きなプロジェクトに参加できるチャンスが多く、そこでスキルアップができたり、新たな得意領域を見つけることができたりと自身の可能性を広げることができるでしょう。

中小企業

少人数であるがゆえに各々に任される裁量権が大きくなり、様々な業務を担当することで幅広いスキルを身に付けられるでしょう。また、新しいことを取り入れやすい点も中小企業の魅力です。中小企業は経営陣との距離が近いため、自分のアイデアが認められれば、そのままプロジェクトの発足に至ることもあります。

Webディレクターの雇用形態について

Webディレクターの雇用形態には正社員、派遣社員、アルバイト、フリーランスなど多様な働き方があります。それぞれのメリット・デメリットを把握し、ライフスタイルに合わせた働き方を選択するのがおすすめです。

正社員

正社員の場合、教育制度が充実していたり、大規模なプロジェクトに関われるチャンスが多かったりと、スキルアップできる環境が整っています。また、毎月一定の収入が保証され、退職金やボーナスも支給されます。また、福利厚生や様々な手当を受けることができるのも大きなメリットです。一方で、意に沿わない異動や転勤を強いられたり、残業や休日出勤などの制約があったりとデメリットがあることも事実です。

派遣社員・アルバイト

派遣社員の場合、勤務時間や勤務場所、雇用期間などを自分のライフスタイルに合わせて決めることができるため、キャリアアップのために勉強したい人や仕事に縛られない時間を確保したい人におすすめです。アルバイトの場合は、ワークライフバランスを考える必要のある主婦や学生に人気です。また、どちらの働き方でも、会社によってはダブルワークを目指すことが可能です。

一方で、裁量権が少なかったり雇用と収入が不安定というデメリットもあります。会社によってかなり待遇に差があるので、入念な情報収集をしておきましょう。

フリーランス

近年、正社員よりも柔軟に対応できるフリーランスのWebディレクターに対する需要が増えています。時間や勤務地を自由に選べるケースが多いため、育児や家事、介護などで自宅を離れられない方などにも、フリーランスという働き方は向いているかもしれません。また、収入も会社勤務以上に得られる場合があります。

一方で、雇用保険や労災保険がないほか仕事を安定して得ることが難しく、さらに営業や経理などの責任を全て1人で負わなければならないというデメリットもあります。

まとめ

本記事では、Webディレクターが活躍できる会社とその業務内容、雇用形態について解説しました。コロナ禍を契機に、リモートワークやワーケーションをはじめとして働き方が多様化してきました。Webディレクターとしての将来像を明確にするだけでなく、働き方の理想像についてもじっくりと考えてみてください。あなたの就職・転職活動の成功をお祈りしています!