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Webデザイナーとして活躍している方の中には、フリーランスへの転向を考えている方もいることでしょう。しかし、「どのような手順で独立すればいいか分からない」と、一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はフリーランスのWebデザイナーになりたい方のために、フリーランスに求められるスキルを踏まえ、独立する方法について紹介します。
Webデザイナーでフリーランスに求められるスキル
フリーランスのWebデザイナーとして活躍するためには、Web制作会社などで働くときとは、また違ったスキルが必要です。まずは、Webデザイナーでフリーランスに求められるスキルを、3つ見ていきましょう。
タスク・スケジュール管理能力
Webデザイナーに限らず、フリーランスという働き方では、「仕事のタスクやスケジュールを、自分で管理する」ということが必要になってきます。会社で働いているときは、上司などが仕事を采配してくれますが、フリーランスではそうもいきません。それぞれの仕事の締め切り日を踏まえ、「このタスクは〇日までに完了する」「こちらの仕事の方が工数が多いから、早めに着手する」など、優先順位をつけながら進める管理能力が必要です。
案件を獲得する営業力・コミュニケーション力
フリーランスになると、自分で自分の仕事を見つけてくる必要も出てきます。案件の獲得先としては、企業に務めていたときの人脈や、クラウドソーシングサービス、転職エージェントなどが挙げられるでしょう。
いずれにおいても、自ら動かなければ、仕事は獲得できません。その上、自分のスキルを売り込む「営業力」や、ビジネス上の「コミュニケーション能力」が必須となります。
情報収集能力・学習能力
Webデザイナーという仕事は、日々変わって行くトレンドを把握し、デザインに反映していく力も必要です。常にアンテナを張り、最新の情報をキャッチしようとする積極的な情報収集能力が大切になってきます。また、デザインやコーディングなどの各種スキルの技術向上はもちろん、UIやUXなど、近年話題を集めている分野へ注目し、先立って学習する意欲・向上心も求められます。
Webデザイナーがフリーランスとして独立する方法
では実際に、Webデザイナーがフリーランスとして独立するためには、どのような手順を踏んでいけば良いのでしょうか。今度は、具体的な独立方法を、4つのステップに分けて紹介します。
自分のデザイン実績を作る
フリーランスとして案件を獲得するためには、自分からクライアントに提案する必要があります。その際、「やる気」だけをアピールしても、仕事をもらえることはまずありません。そこで大切になってくるのが、「デザイン実績」です。Web制作会社などでWebデザイナーの実績がある方は、それらをまとめたポートフォリオ(作品集)を作成すると良いでしょう。
未経験からフリーランスのWebデザイナーを目指す方は、自らのスキルとセンスを活かした「デモサイト」をいくつか作成してみてください。それらを実績として伝えることで、未経験でも案件を獲得できる可能性が高まります。
知り合いやコミュニティを活用する
Webデザイナーをはじめとしたフリーランスは、日常的には個人作業が多く、人脈が狭くなりがちです。すると、なかなか案件を獲得できず、フリーランスを途中で断念する方も少なくありません。このような事態を避けるためには、「知り合いやコミュニティとの繋がりを持つ」ことが大切です。知り合いやコミュニティと繋がり続けることで、仕事を紹介されるチャンスが増えることでしょう。また、さまざまな意見や知識に触れて、自らの視野を広げる良い機会にもなります。
クラウドソーシングなど案件サイトを活用する
フリーランスのWebデザイナーは、収入を安定させるためにも、複数のクライアント先を確保しておくことが重要になってきます。ただし、「企業へ直接売り込む」「知り合いやコミュニティから仕事を紹介してもらう」だけでは、少々心もとないのも事実です。そんなときは、多種多様な仕事を紹介している「クラウドソーシングサービス」などの案件サイトに登録しましょう。全体的にやや低単価な点がネックに感じるかもしれませんが、さまざまな実績を積んだり、人脈を広げて次の仕事に繋げたりすることも可能です。特に、未経験でフリーランスのWebデザイナーになりたいという方は、「クラウドソーシングサービスで実績を積んで、今後の足掛かりにする」というのも1つの方法です。
ポートフォリオサイト・SNSなどから自分で集客する
「自分のデザイン実績を作る」でも紹介しましたが、ポートフォリオは実績を示す絶好の媒体です。さらに有効活用したい場合は「ポートフォリオサイト」を作り、デザインだけでなく、コーディングのスキルもアピールしましょう。
また、ポートフォリオサイトを見た方がスムーズに仕事を依頼できるよう、問い合わせフォームの設置を忘れないでください。さらに、ポートフォリオサイトは、SNS(TwitterやInstagramなど)と相互にリンクさせましょう。SNSで定期的に情報発信することで、クライアントの目に留まる確率が高くなります。そこから、ポートフォリオサイトを訪問することで、確かな実績を確認でき、仕事に繋がる…という流れで、効率的な集客が可能となります。
Webデザイナーでフリーランスになるためのポイント
フリーランスのWebデザイナーとして成功するためには、さまざまなスキルを獲得するだけでなく、自ら仕事を見つける・継続させる工夫が必要であると分かりました。
最後に、Webデザイナーでフリーランスになるためのポイントを、3つに分けて紹介します。
労働時間の管理は自分で行う
フリーランスのWebデザイナーは、自分で仕事を見つける大変さはあるものの、会社員とは違い「やればやるだけ、収入が上がる」という夢のある働き方ができます。だからといって仕事を詰め込みすぎてしまっては、納期に間に合わず、クライアントの信用と仕事を失いかねません。また、ろくに休憩も取らずに働きづめてしまうと、体を壊してしまいます。体調不良が長期に及ぶと、収入面の不安も大きくなってしまうでしょう。
Webデザイナーがフリーランスとして長く活躍していくためには、「体が資本」を忘れずに、労働時間を管理していくことが大切です。「働くのは〇時~〇時まで」「休日は連絡のみで、仕事をしない」など、あらかじめ自分でルールを決めておくことをおすすめします。
求められるスキルはデザインスキルだけではない
フリーランスのWebデザイナーに求められるのは、デザインやコーディングといったWebデザインのスキルだけではありません。他のメンバーと協働する際には、相応のコミュニケーション能力や協調性が必要です。また、仕事を獲得・継続する過程では、自分を売り込む営業力や行動力のほか、自分のスキルを磨く向上心や情報収集能力が大切になってきます。フリーランスのWebデザイナーとして成功するためには、「自分にはどんなスキルがあって、どこが足りないか」を常に考え、成長し続ける必要があるのです。
単価や仕事のとり方には注意する
特に未経験でフリーランスのWebデザイナーになる方は、クラウドソーシングサービスなどを活用すると良いと紹介しました。しかし、クラウドソーシングサービスは全体的に単価が低い上、仲介手数料を引かれることで、手元に残る報酬は少なくなりがちです。フリーランスのWebデザイナーとして収入を安定させたい場合は、ある程度実績を積んだら、ポートフォリオサイトやSNSなど別の案件獲得方法にシフトしていきましょう。そうすることで、徐々に単価がアップし、収入面での不安が軽減します。
Webデザイナーでフリーランスは努力が欠かせない
Webデザイナーでフリーランスになるためには、さまざまなスキルの獲得はもちろん、仕事を見つける・継続する上で、自ら積極的に動く必要があります。
自分のスキルを活かした働き方をしたいWebデザイナーは、今回紹介した内容を参考に、フリーランスという働き方を目指してみてはいかがでしょうか。