クリエイター向け
お仕事・転職お役立ちガイド

フリーランスのWebデザイナーの年収ってどのくらい?案件の獲得方法についても詳しく解説!

「フリーランスになって、自由に働きたい」そう願うWebデザイナーの中には、収入面の不安があり、なかなか決心できないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はフリーランスのWebデザイナーについて、平均年収や単価相場を踏まえ、高い年収を得る方法を紹介します。Webデザイナーがフリーランスになるメリットや注意点も合わせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスのWebデザイナーの平均年収

フリーランスWebデザイナーの平均年収は、経験年数や保有スキルなどによって増減します。Web制作会社などで培った実績がある場合は、フリーランス1〜3年目の年収が「600万円前後」、月単位で考えると「1か月で50万円前後」という方が多いようです。時給で換算すると「3,000円」、日給で換算すると「2.4万円(8時間)」となります。フリーランスになった直後は、この数字を目標に少しずつ単価を上げていくと良いでしょう。

【案件別】フリーランスのWebデザイナーの単価相場

フリーランスWebデザイナーの案件は、保有するスキルによっても単価が変わってきます。どんな案件でどれくらいの単価相場になるのか、3つの案件に分けて見ていきましょう。

サイト単位でのデザイン作業

「Webサイトに必要な要素を、まとめて一式請け負う」という場合は、1件あたりの単価相場は比較的高くなりやすいです。規模が小さい企業サイトでも「40万円以上」であり、大企業のサイトでは「150万円以上」となることも少なくありません。また、1サイトあたりのページ数が非常に多くなるECサイトでは、ゼロから全て作る場合、「300万円以上」となる案件も多いようです。

ページ単位でのデザイン作業

ページ単位のデザイン案件は、Web制作会社のヘルプ要員として任されることが多く、単価相場は比較的低めです。
例えば、トップページは「4〜10万円」、下層ページは「1.5〜5万円」が平均相場となっています。ただし、ページをレスポンシブにしたり、バナーデザインを加えたりすると、プラスの報酬が得られます。また、ランディングページであれば、ページの長さやコンテンツ量で報酬は増減するものの、「6〜20万円」と比較的高い報酬の獲得が可能です。

コーディングも含むデザイン作業

コーディング作業を含む場合は、「3〜6万円」の追加報酬が得られます。こちらも、レスポンシブにしたり、ランディングページを担当したりすることで、さらなる単価アップが可能です。また、近年では、SEO対策(検索エンジン最適化)やそれに伴うウェブサイトの改善業務 (グロースハック) に関連する業務で「月々5万円前後」の固定報酬を得るWebデザイナーも増えてきています。

年収が高いフリーランスWebデザイナーになるには

フリーランスWebデザイナーの年収は、案件の種類にも影響されることが分かりました。では、高い年収を得るためには、どのようなことを意識して行動すれば良いのでしょうか。今度は、年収が高いフリーランスWebデザイナーになるために必要な条件を、6つ紹介します。

ディレクターなどディレクション側に回る

Webデザイナーのような「指示を受けて動く側」ではなく、ディレクターなどの「指示を与える側」に回ると、高収入が期待できます。Webディレクターが指示を与えるのは、Webデザイナーだけでなく、エンジニアやライターなども含まれます。Webサイト制作の指揮を執る、いわば上流工程の職業です。ディレクション業務には各職業に関する知識とマーケティングスキル、人を動かすコミュニケーション能力が必要であり、需要の高まりに反して、チャレンジしようとする人は少ないといわれています。その分、収入面を強化し、人員を確保しようとする企業が増えているため、高収入を目指したいWebデザイナーにおすすめです。

マーケティングやSEOなど他領域もかけ合わせる

WebデザイナーがWebサイトに施すデザインは、単に「良い見た目にする」というだけではありません。顧客の獲得や商品の売上アップなど、クライアント側の利益となる部分の改善が最終目標となります。
そのため、マーケティングやSEOに関する知識や技術を持っていると、Webデザイナーとしての希少性が高まり、収入アップが期待できます。最近では、SNSもマーケティング戦略として重要視されてきているため、Webデザイナー自身もSNS運用に力を入れてみるのも1つの方法です。

信用に足る実績を作る

フリーランスWebデザイナーが仕事を獲得するためには、信用に足る実績が必要です。実績があれば仕事に繋がり、そこで誠心誠意取り組めば、さらなる仕事に繋がる…このサイクルを継続することができれば、少しずつ年収をアップさせられるでしょう。

SNSを活用する

SNSの活用も、フリーランスWebデザイナーが仕事を獲得する上で有効な手段です。SNSで定期的に発信し、クライアントの目に留まるようになれば、仕事を紹介してもらえる確率が高まります。逆に、「Webデザイナーを募集中」と発信するクライアントに対し、DMなどで直接自分を売り込むのもおすすめです。

元請け案件と下請け案件を上手く組み合わせる

Webデザイナーの仕事には、クライアントから直接仕事を依頼される「元請け案件」と、案件を請け負っているWeb制作会社などから仕事を割り振りされる「下請け案件」があります。報酬単価が高いのは、中間の業者を挟まない「元請け案件」ですが、業務内容が幅広く、案件が終了すると新たにクライアントを探す必要が出てきます。一方、「下請け案件」は業務内容が狭まって単価が下がるものの、定期的に仕事をもらえる点がメリットです。
以上を踏まえると、「仕事を安定的に確保しつつ、高い年収を得たい」という場合は、元請け案件と下請け案件を上手に組み合わせると良いでしょう。

営業力を上げる

フリーランスのWebデザイナーが案件を獲得するためには、自分を売り込む「営業力」が必須です。一口に「営業力」とは言うものの、具体的に必要な能力としては、主に次の3つが挙げられます。

・相手の意見を聞く、自分の意見を伝える「コミュニケーション能力」
・ニーズや課題を踏まえ、対策を考える「思考力」
・相手と良好な関係性を築く「人間力」

至極当たり前のように感じる能力ばかりですが、この「当たり前」ができていない、あるいは不十分なフリーランスは少なくありません。その分、自分の中で意識して注意するだけでも、貴重な人材として重宝されやすくなります。

フリーランスのWebデザイナーになるメリット

「フリーランスになりたいと思っても、なかなか決心できずにいる」という方も多いことでしょう。そんな方のために、Webデザイナーがフリーランスになるメリットを、3つに分けて紹介します。

年収は自分次第で変えられる

会社で働く場合、言ってしまえば、頑張っても頑張らなくても「給料は同じ」です。しかし、フリーランスであれば、年収は自分次第でいくらでも変えられます。ワークライフバランスを重視して、ほどほどに稼ぐのも良し、がっつり働いて会社員時代の何倍もの年収を得るのも良しです。フリーランスは案件獲得や事務作業など、自分で行う業務が多くなりますが、相応の年収を得られる点は大きなメリットといえるでしょう。

自力での技術やトレンド把握が必要

Webデザイナーはクライアントのニーズに答えるためにも、日々変わる技術やトレンドに敏感でいる必要があります。フリーランスであれば、担当する業務も幅広くなり、求められる知識や技術も多くなるでしょう。新しい知識や技術の学習は、自分自身のスキルアップだけでなく、将来的な収入アップにも繋がります。フリーランスは仕事をする時間と、勉学にあてる時間を自由に設定できるため、Webデザイナーとしての成長やキャリアアップも大いに期待できます。

働き方を自由にコントロールできる

「年収は自分次第で変えられる」でも紹介したように、フリーランスの働き方を表すと「自由」の一言です。働く時間も場所も、相手さえも、自分で決められます。旅行をしながら、あるいは1年のうち半年だけ働くのも自由です。自分のライフスタイルに合わせて、働き方をコントロールできるのも、フリーランスの大きなメリットといえます。

フリーランスのWebデザイナーになる注意点

いざフリーランスのWebデザイナーになってから「知らなかった!」と後悔しないよう、次の3つは、あらかじめ注意しておきましょう。

仕事の管理は全て自己管理

ここまで紹介したように、フリーランスの場合、仕事に関連するあらゆる業務は全て「自己管理」です。案件の獲得からスケジュール調整、経理などの事務作業は、自分自身で行う必要があります。

収入が安定しない

継続案件を紹介してくれるクライアントと出会っても、「将来的に、ずっと仕事を与えてくれる」という保証はありません。たとえ経験年数が長くなっても、定期的な営業が必要となるケースは多々あります。フリーランスになると、収入が安定しないことに不安を感じやすいことは、前もって理解しておきましょう。

入金までの期間が遅い可能性がある

会社員の給料であれば、「毎月〇日」と入金日が一定です。しかし、フリーランスの場合は案件ごとに入金日が異なり、長期契約の場合は「数か月先」というケースも少なくありません。そのため、入金が遅くなることを想定し、フリーランスになる前に数か月分の生活費をあらかじめ貯金しておくと安心です。

フリーランスのWebデザイナーの年収は自分次第

Webデザイナーがフリーランスになるためには、相応の工夫や努力が必要です。その分、仕事の量をコントロールしやすく、会社員では考えられないような高年収も夢ではありません。自分のライフスタイルに合わせた働き方をしたいWebデザイナーは、ぜひフリーランスを目指していきましょう。