クリエイター向け
お仕事・転職お役立ちガイド

Webエンジニアの副業事情とは?仕事の取り方や予算感についても解説!

Webエンジニアはリモートワークがしやすいため、収入アップのために副業に挑戦する方も少なくありません。しかし、副業をしたことがない方にとっては「どのようにして仕事を見つけてくるのか」「どのくらい稼げるのか」という疑問もあることでしょう。
そこで本記事では、Webエンジニアが副業を行う際に役立つ「案件の取り方」や「報酬の相場」について紹介します。

Webエンジニアの副業内容と相場

Webエンジニアは、作業内容や求められるスキルによって5つの職種に分かれます。まずは、それぞれの副業内容と報酬相場について見ていきましょう。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、UIなどユーザーが直接見る・触れる部分を開発する仕事です。

Webデザイナーが制作した画面レイアウトや配色などのデザインに基づき、HTMLを利用したサイトのマークアップや、PHPを設計・実装します。報酬相場は業務内容や工数によって異なり、「50~90万円」と幅広くなっています。

中には、時給5,000円以上で稼いでいるフロントエンドエンジニアも少なくありません。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアはフロントエンドから受け取ったファイルを利用して、情報管理システムやデータベース、時にはサーバの構築などを担当します。プログラムの保守や運用も担う「縁の下の力持ち」のような存在です。

高い専門知識が求められるだけでなく、保守や運用など継続性の高い業務であるため、需要・報酬ともに高めです。副業案件では、時給3,500円〜5,000円の案件もあります。

アプリ開発エンジニア

その名のとおり、ネイティブアプリの企画や開発、運営を行うエンジニアです。アプリはダウンロード数によって収入が大きく異なり、高収入を得ている人はほんの一握りといわれています。

しかしアプリのヒット度合いや、広告・月額課金の金額によっては月刊100万円以上を稼ぐ方もいます。

プログラミング講師

Webエンジニアを専門知識や技術は、プログラミングスクールの講師としても存分に活かせるでしょう。

実は近年、リアルでもオンラインでもプログラミング教室が増えており、子どもたちからの人気も高い習い事となっています。そのため、副業として講師業に従事するWebエンジニアも増えているのです。

その他エンジニア領域の知識が求められる活動

Webエンジニアの専門知識は、技術ライターとして活躍する際にも大いに役立ちます。専門用語や技術に精通している必要がある分、比較的単価が高いのが特徴的です。

具体的には「1文字あたり2.0〜5.0円」の案件もあり、1000字の記事執筆で「2,000〜5,000円」の報酬を得ることができます。中には「1文字あたり8〜10円」という高単価で執筆し、安定的な副業収入を得ている方も珍しくありません。

Webエンジニアが副業案件を取る方法

Webエンジニアが副業案件を獲得する方法は、次の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

クラウドソーシングサービスの活用

クラウドソーシングサービスとは、ネット上で案件を紹介してもらえるサービスです。副業・フリーランス向けとしては、「ランサーズ」や「クラウドワークス」が有名でしょう。

まずはこの2つのサービスに登録し、プロフィールに自らの実績などを詳細に記入します。その後は、自分ができそうな案件・やってみたい案件へ積極的に応募しましょう。

報酬を受け取る際に一定の手数料はかかるデメリットはありますが、案件数が多く、いつでもどこでも仕事を探せる点が魅力的な方法です。

副業案件サイトやエージェントの活用

現在、転職業界と同様、副業業界も盛り上がっており、副業案件を紹介してくれるサイトやエージェントが乱立しています。口コミや評判などを参考に、信頼のおけるサイトやエージェントを見つけたら思い切って登録してみてください。

このとき、可能な限り複数のサービスに登録しておくことをおすすめします。サイトやエージェントによっては相性の合う・合わない場合や、紹介してくれる副業案件の種類が大きく異なる可能性があるからです。

ただし、むやみに数を増やすのではなく、自分で管理できる範囲にとどめるようにしましょう。

SNSや紹介などで直接案件を獲得する

FacebookやInstagramなどのSNSは、直接案件を獲得する絶好のプラットフォームです。「どんな仕事ができるか」を定期的に発信することで、投稿が気になった方から直接案件を依頼される可能性が高まります。

ただし、どのような方から連絡が来るか分からないため、契約後のトラブルを防ぐためにも事前の見積もり相談などは丁寧に行いましょう。

また、友人や知人から案件を紹介してもらうのも1つの方法です。友人や知人からの紹介は安心感もあり、案件を依頼する側にとっても「あの人の友人なら…」と信頼感を得やすいメリットがあります。

誠心誠意取り組めば、次の案件を紹介してもらえる可能性も高くなるでしょう。

Webエンジニアが副業案件獲得時の注意点

会社員としてWebエンジニアの仕事を行うのとは異なり、副業として自ら仕事を獲得するときには、主に3つの注意点があります。副業でトラブルに巻き込まれないために、あらかじめチェックしてみてください。

稼働時間の拘束を確認する

副業の場合、平日の日中は会社員として勤務している方が多いでしょう。しかし、クライアントによっては「平日の日中に連絡が取れないと困る」と言われる場合も少なくありません。

互いのコミュニケーションコストを減らし、業務をスムーズに遂行するためにも、稼働時間の拘束を確認することをおすすめします。例えば、「昼休みと夕方はメールのみOK」など、どのような時間帯や手段だと連絡が可能なのか、あらかじめ確認しておきましょう。

また、副業は本業を終えたあと、あるいは休日に稼働する方がほとんどです。仕事のクオリティを担保しつつ、自らの健康状態にも配慮するためには、余裕を見た稼働時間の設定が大切になってきます。

したがって、クライアントには実際の7〜8割ほどを想定した稼働時間の目安を伝えるようにしましょう。

機密情報などの情報管理やセキュリティ体制を確認する

Webエンジニアは、パソコンでの作業が圧倒的に多くなります。その分、パソコンがウィルスに感染して情報が漏洩してしまうと、責任問題や信用問題につながりかねません。そのため、副業案件を受注する前に、情報管理やセキュリティー体制をしっかりと整えておく必要があります。

また、リモートワークはどこにいても作業できる点が大きなメリットですが、ホテルやカフェのようなフリーWi-Fiは情報漏洩のリスクが高まります。可能であれば、自宅での作業やセキュリティ対策が万全なコワーキングスペースの利用を検討しましょう。

確定申告は必ず行う

「副業収入が20万円以下の場合は、確定申告が不要」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。これは半分正解で、半分間違いです。

確かに所得税の場合は、申告の必要はありません。しかし、住民税は副業収入の金額に関わらず、確定申告が必要です。

また、「確定申告すると、会社に副業していることがバレてしまうのではないか?」と不安な方も多いでしょう。この点については、確定申告を「特別徴収」ではなく、自ら納める「普通徴収」を選ぶことで回避できます。

確定申告をしていないことが後から発覚すると、罰金が発生する恐れがあるため、副業に挑戦する前に確認しておくと安心です。

副業Webエンジニアは案件選定が肝心

副業Webエンジニアの案件は、作業内容や工数によって報酬相場が大きく異なります。最初は単価の低いものを選び、実績やスキルを積み重ねることも必要になります。しかし、ある程度経験を積んだら徐々に単価を上げていくなど、しっかり稼ぐことを意識した案件選定が大切です。
自分自身の知識や技術をアピールし、高単価の副業案件へ積極的に挑戦していきましょう。