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BRIK GALLERYについて
デザインやコンテンツの参考になる国内最大規模のWebサイトリンク集・デザインギャラリーの BRIK GALLERY では、日々クリエイターの方々の参考になる作品を更新しています。
クリエイティビティを刺激し、デザインの参考になり、仕事に役に立つ、Webサイトなどを中心に紹介しています。BRIK GALLERYでは、カテゴリーやタグから検索し、気になった作品はお気に入り機能で保存可能な機能があります。
作品は、INDUSTRY (業種)、TYPE (Webサイトなどの種類)、COLOR (キーカラー)、DESIGN (デザイン表現の方法) などのカテゴリーで分類されています。ここから目的としているデザインを絞り込んで探すことが可能です。
本特集では、BRIK GALLERYに掲載されている作品の中から、特定のテーマで作品をピックアップしていきます。
日本テイストを用いたWebサイトに求められることとは？🤔
日本テイストのデザインは、私たちに「懐かしさ」「奥ゆかしさ」「親しみやすさ」といった様々な感情を呼び起こすだけでなく、伝統や歴史の重みを表現したり、さらには強烈なインパクトさえ残すこともできます。このような特徴から、日本テイストは意外にも様々な業界のWebサイトに用いられているデザインの1つでもあるのです。そこで本記事では、日本テイストのWebサイトを作る際にデザインやコンテンツなどの面で参考になる、優れたウェブサイト15選を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ご紹介する作品は、以下の3つの基準を元に選出しました。
- ✅日本をイメージさせるテイストでありながら、同時にトレンド感も抑えているデザイン
- ✅ターゲットに合わせたデザイン
- ✅情報が整理されているデザイン
参考になる日本テイストのWebサイトのご紹介🎨
まくらのキタムラ
まくらのキタムラの海外向けオフィシャルサイト。トップページの日の丸を思わせる赤い円は、鮮やかでインパクトがあります。黒、赤、白のカラーのメリハリのあるコントラストは、ユーザーにダイナミックな印象を与えるでしょう。
日蓮大聖人御聖誕800年展
日蓮大聖人御聖誕800年を記念して開かれた展覧会のサイト。モノトーンで構成されており、背景の煙や散っている花びらの様子は日本的で神聖な雰囲気を醸しています。特にトップページの蓮花がゆっくりと咲く様は、非常に神秘的です。
日本草木研究所
日本草木研究所は、全国の里山に眠る植生の「食材としての可能性」の発掘を行い発信するメディア。一見日本的なモチーフのないシンプルなデザインに見えますが、漆黒の背景には日本古来の美意識が感じられ、唯一無二の雰囲気を放っています。
喜安屋
大分県にある温泉宿、喜安屋。宿や周辺の自然を映した写真に添えられた、縦書きのキャチコピーからは趣を感じさせます。全体として余白使いが秀逸なデザインです。所々に散りばめられた手書きのイラストも可愛らしいです。
隅田川道中
隅田川の流域全体を使って開催された祭典、隅田川道中の公式サイト。トップページの力強いタイポグラフィや、和楽器の演奏や掛け声のBGMは、日本の祭りの雰囲気が演出されています。水面に波紋が広がるような滑らかなモーションにも注目です。
Q：A Night At The Kabuki
野田秀樹がプロデュースする劇団「noda map」のロックバンドQUEENとコラボレーションした第25回公演時のサイト。明治時代の錦絵を思わせる多彩なカラー使いや、松や梅、鯉などのイラスト、墨汁のような深い黒の背景によって独特な世界観が表現されています。また所々に英語を用いることで、アバンギャルドなムードになっています。
IPROS RECURUIT SITE
BtoBマッチングプラットフォームを運営するイプロスの採用サイト。赤い旗を持った男性の日本画風のイラストはまるで戦国武将のようで、上昇志向の求職者を求めていることが伝わってきます。浮世絵や絵巻物などを思わせるイラストはインパクトが強く、印象に残りやすいデザインとなっています。
八百彦本店
名古屋にある、創業300年の弁当屋八百彦本店。水墨画テイストの弁当のイラストは、「和」を感じさせるだけでなく、創業300年という長い歴史と伝統のあるブランドであることを表現することに成功しています。
八 by PRESS BUTTER SAND
和と洋の垣根を越えたバターサンドブランド、八。石庭の砂紋をモチーフにした背景や、かすかに揺れる葉の陰影からは静けさや古都を感じさせます。また、横スクロールを採用することで、ユーザーに巻物を読んでいるような感覚にさせているのもポイントです。
東家
岩手県に位置する、わんこそばを提供する東家。「椀」のパターンの配置の仕方がポイントです。たとえば、トップページでは二つのパターンを組み合わせることで暖簾や家屋をイメージさせるような形を新たに作り上げています。全体的にシンプルでありながら、赤・黒・青のカラーのバランスが良く、モダンで洗練された印象を与えることに成功しています。
一升餅
一升餅とは1歳の誕生日を祝い、子供の健やかな成長を祈る伝統行事。その際にプレゼントする餅などのセットを販売するブランドのサイトです。絵の具やパステルで描かれたカラフルな野菜や動物のパターンは、ワクワクするようなめでたいイベントであることを想起させます。また、パターンを円形に並べることで日本らしさを表現することに成功しています。
青柳総本家
名古屋名物「青柳ういろう」で知られる青柳総本家のサイト。水彩画テイストで描かれたお菓子や植物、名古屋の名所のカラフルなイラストたちは儚げながら賑やかな印象をもたらしています。また、背景に絵の具が紙にじゅわっと広がるようなモーションが仕掛けられている点にも注目です。
カンダまちおこし株式会社
カンダまちおこし株式会社岐阜県神田町の地域振興を行う会社のコーポレートサイト。最初に目を惹く、動く円のマークは、商売繁盛の神様を祀る神田明神の神紋「三つ巴」をモチーフに制定された会社のシンボルマークだそうです。全体的にシンプルにし、シンボルマーク主役のデザインにすることで、どこか和風な雰囲気になっています。
鹿猿狐ビルヂング
中川政七商店創業の地に誕生した、奈良に位置する商業施設。施設マップのイラストは日本画風でありながら、色合いや線画、グラデーションなどの組み合わせの効果によりいまっぽさのある雰囲気となっています。くすんだベージュ系のカラーは、木の温もりを感じさせます。
KYOTO SHIKIAMI CONCON
事務所、カフェ、ワークスペースなどさまざまな施設が入った京都にある複合施設。トレンド感のあるデザインですが、すべての文字を縦文字に揃えることで、「日本らしさ」のエッセンスを加えることに成功しています。「こんこん」というオリジナルのタイポグラフィも習字風でインパクトがあります。
まとめ
日本テイストのWebサイト制作時にデザインやコンテンツの面で参考になる、優れたWebサイト15選をピックアップし解説していきました。どのWebサイトも、ターゲットや業界に合わせて様々なテイストで「日本らしさ」が表現されていたかと思います。ぜひ、これからのWebサイト制作の参考にしてみてください。
