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[2024年度版] Webディレクターに必要なスキルとは?求められるスキルを基本と応用に分けて解説!

[2024年度版] Webディレクターに必要なスキルとは?求められるスキルを基本と応用に分けて解説!

Webディレクターは管轄する範囲が広い職種のため、様々なスキルや知識が必要になります。本記事ではWebディレクターに必要なスキルや知識について詳しく紹介していきます。基本スキルと応用スキルについて解説していきますので、現在Webディレクターとして活躍されている方、今後Webディレクターを目指す方それぞれにヒントを提供できればと思います。

Webディレクターに必要なスキル・知識

Webディレクターは様々なスキルや知識が求められるため、実務経験者でも日々新しいスキルの習得が必要とされます。

そのため、この章で紹介する知識やスキルを事前に身に付けておくと、転職活動やフリーランスでの案件獲得を有利に進めることができます。

Webディレクターには、次のようなスキル・知識が必須です。
[基本スキル・知識]
・進行管理スキル
・コミュニケーション能力
・マネジメント能力
・WebデザインやUIデザインの知識
・ヒアリングスキル
・予算管理・工数管理スキル
・情報収集スキル

[応用スキル・知識]
・プレゼンテーションスキル
・システム開発・プログラミングの知識
・UXデザインに関するスキル
・リサーチに関するスキル
・ライティングスキル
・経営に関わるスキル
・企画力

それでは、それぞれ解説していきます。

Webディレクターに必要な基本スキル・知識

進行管理スキル

Webディレクターにとって、最短距離でゴールを目指しつつ、適度にバッファを持たせたスケジュールん沿った進行管理は必要不可欠です。

遅延なくプロジェクトを進行させるためには、上手くスケジュール管理ができるかどうかが重要になってくるため、Webディレクターはプロジェクトが円滑に進められるために適切なスケジュールを立てるようにしてください。常に現在がスケジュールに沿っているかを確認し、遅延が発生しそうな場合は、適宜必要な措置を取る必要があります。

コミュニケーション能力

Webディレクターにはコミュニケーション能力が必要です。

Webディレクターはプロジェクトが円滑に進むようにチームをまとめる役割を果たします。

チームメンバーとのコミュニケーションが欠けていると、円滑にプロジェクトを進められないことも考えられます。

また、Webディレクターはチーム外のスタッフやクライアントの方とも話をする機会が多いため、コミュニケーション能力はWebディレクターにとって重要なスキルと言えるでしょう。

マネジメント能力

Webディレクターにはマネジメント能力も必要なスキルです。

Webディレクターはチームのスタッフを適切な位置に配置をして、チームの能力を最大限引き出すことが求められます。

プロジェクトを自分だけで進行させるのではなく、チームメンバーに適切な仕事を振って、円滑にプロジェクトを回すこともWebディレクターの重要な仕事の一つです。

マネジメント能力が欠けていると、プロジェクトが思う様に進まなくなってしまい、納期が遅れてクライアントからの信用を失ってしまう場合もありますので、Webディレクターには必須のスキルと言えるでしょう。

WebデザインやUIデザインの知識

WebディレクターにはWebデザインやUIデザインの知識も求められます。

デザインディテールに関わる様なWebデザインやフレームワークを作成するのはWebデザイナーの仕事ですが、基礎的な部分はWebディレクターが担当することもあります。

そのため、フレームワークを作成するためにAdobe XDやFigmaなどは使いこなせておくと良いでしょう。

チームメンバーが不在の時は、自分がWebデザインの作業を担当することもあります。

ヒアリングスキル

Webディレクターにはヒアリングスキルも必要なスキルです。

クライアントからのヒアリングは、チームやチーム外に適切な情報を伝えるために重要な役割を果たします。

クライアントがどんなことを求めていて、どんな計画、企画を立てる必要があるのかを理解するためには、的確な質問をしたり、不明瞭な点をクリアにするなどのファシリテーションも必要です。潜在的なニーズを把握するためにも、しっかりとコミュニケーションを取って、Webサイトに落とし込むことが大切です。

予算管理・工数管理スキル

Webディレクターには予算管理スキルも必要です。
予算管理は大きくわけて見積作成スキルと工数管理スキルに分かれます。

見積作成の際には、クライアントからヒアリングした要望やページ・画面数、ボリュームについて、デザイン、ディレクション、コーディング、プログラミング、制作進行管理、撮影、原稿ライティングなどの項目で必要となる時間を算出していきます。
もちろんWebディレクターだけで必要となる時間の算出が難しい場合もありますので、その際にはデザイナーやエンジニアとも相談して難易度や必要となる時間を算出します。
そのうえでそれぞれの時間と担当するメンバーの時間単価をかけて項目ごとの内訳を作成していきます。

一方で工数管理はプロジェクトが進行していく中で実際にアサインされたメンバーがどのくらい時間を費やしたか (工数) をカウントしていきます。管理方法としてはジョブカンなどの工数管理ツールを導入していると便利でしょう。
その際に見積作成の際に予想した時間と実際にかかった時間が一致しそうかを継続的に見ていきます。
もし工数がオーバーしてしまいそうになったら、なぜそうなったのかを把握したうえでその様に工数を圧縮していけるかを検討する必要があるでしょう。
これが欠けていると、スケジュール通りに進まなかったり、予算オーバーになってしまうこともあるため、注意してください。またプロジェクトが終了した際に、予想と実際のギャップを見比べて、それを次の見積作成に活かしていく取り組みが必要となるでしょう。

情報収集スキル

Webディレクターは情報収集スキルも必要なスキルです。

特にトレンドの部分では、Webデザインのトレンドは次々に新しいものが入れ替わっています。

そのため、常に情報収集を徹底して、その時代に合ったデザインをサイトに落とし込むことが大切です。

情報収集をしておけば、クライアントからの要望に答えやすいため仕事を円滑に進められるコツでもあります。

Webディレクターに必要な応用スキル・知識

Webディレクターとして、よりキャリアアップを意識した高みを目指す場合には以下の応用スキル・知識も身につけておくと良いでしょう。

システム開発・プログラミングの知識

Webディレクターの仕事はシステム開発やプログラミングの知識も必要です。
特に必要とされる場面はCMS開発のケースでしょう。ページ内に表示されているコンテンツについて、どこを編集可能な領域にするかなどをクライアントと要望を詰めていくことが多いでしょう。

CMSの実際の構築については、エンジニアが担当することになりますが、要件定義なヒアリングなどはWebディレクターが業務を担うことが多いです。また静的なページにおいてもHTML5やCSS3、JavaScriptなどの基本知識は必要になる場面が多いです。アニメーションや機能について実現可能かどうかについては、他サイトも参考にしながら理解しておきましょう。

システム開発では、場合によっては、部分的にスクラッチと呼ばれる方法が採用されることがあります。Wordpressなどのオープンソースのプログラムではなく、要望に合わせた独自のプログラムを使用する方法です。
この場合では特に要望をどの様にシステム開発に落とし込むか、見落としがないか、などの高度な知見やスキルが求められます。Webディレクターがシステム開発にどの程度まで関わるかについては、得意領域や分担などによりますが、ディレクターとしてのスキルアップを目指すのであれば、一定程度の知識やスキルが必要になることでしょう。

また、サーバーに接続してファイルをアップロードしたり、CMSを編集する時にはシステムやプログラミングの知識が必要になります。

プレゼンテーションスキル

Webディレクターはプレゼンテーションスキルも必要なスキルです。

Webディレクターはクライアントや関係部署に対してプレゼンテーションを行う機会が多いです。

自分の意見をしっかりと伝えるために、効果的な資料の作成方法や、相手に理解・共感してもらうプレゼンテーションスキルは必要です。

参考となるウェブサイトやブログなどを見て、日々情報収集や勉強をしておくと役立つでしょう。

UXデザインに関するスキル

WebディレクターはUXやUIに関するスキルも必要不可欠です。
近年はスマートフォンアプリや機能を持ったサービスサイトなどの役割がより重要になってきています。ユーザーの定着を増やす魅力的なサービスにしていくためにはUX (ユーザーエクスペリエンス) に関する知識が必要となります。ペルソナ設計、カスタマージャーニーマップ、プロトタイピングや改善といった知識・スキルや経験がより重要となってきます。
クライアントやユーザーが使いやすく、心地よく使えるWebサイトを構築することは、重要な仕事の一つです。

WebディレクターからUXデザイナーの領域の役割を務めることができる様になれば、Webディレクターとしての価値を高めることができるでしょう。

リサーチに関するスキル

前述のUXにも関連するところではありますが、リサーチに関するスキルも重宝されます。スマートフォンアプリやサービスサイトの構築やリリース後の改善のために様々なリサーチを行うことが一般的になっています。
リリース前には市場調査などを行なって、事業の有望性やユーザーのインサイトを見つけ、新しいサービスの可能性を確かめていきます。
またリリース後には、より良いサービスにするために、ABテスト、ユーザーインタビュー/デプスインタビュー、定量調査 (アンケート)、アクセス解析、その他解析ツールなどを用いて様々な示唆や改善点を見つけていきます。そのうえで改善を行なって再度調整を行うというサイクルを実行していきます。
場合によってはデータアナリストに近い領域ですが、制作にも精通しているWebディレクターがこのポジションを務めることができれば、サービスの改善により一貫性がもたらされるでしょう。

原稿ライティング・コンテンツ企画スキル

Webディレクターは原稿ライティングやコンテンツ企画に関するスキルも必要になります。

クライアントからの要望や希望、商品やサービスの魅力を短くまとめて、訴求力のある言葉でまとめるスキルも重要です。例えば最近のウェブサイトではトップページに表示させるKV (キービジュアル) の上に、タグラインを組み合わせることが多いです。ここでどんなタグラインを掲載するかをWebディレクターが検討することも多いでしょう。

その他、オウンドメディアの立ち上げや、コンテンツマーケティングを実施する場合には、ライターのディレクションをすることもあるでしょう。どの様な記事が、ユーザーの関心を惹いて、SEOにも効果を発揮し、オウンドメディアの価値を高められるかについて知識を身につけておくと良いでしょう。

Webディレクターは上記の様に、コピーライティング、原稿ライティング、コンテンツ企画、コンテンツディレクションなどに関するスキルや知識が求められます。

経営に関わるスキル

Webディレクターは経営に関わるスキルも必要不可欠です。
Webディレクターは直接クライアントの経営陣と話をする機会もあります。

経営や事業内容、マネジメントに関する知識がないと、詳細な企画内容を伝えることができなかったり、その企画を実施することで会社にどんな利益が得られるのかなど俯瞰的視点が求められることも多いため、経営戦略やマーケティングに関する知識は必要です。

企画力

Webディレクターは企画力も必要なスキルです。

ただおもしろいことを考えるのではなく、どんなニーズに対応して、どんなサービスを立案するのか、どんなリソースを確保すればいいのかなど、消費者ニーズとクライアントの目標などを合わせながら企画していく能力が求められます。

企画は、現在置かれている状況の把握から始まり、実現できる環境を整えるまでが企画になりますので、経験を積んでいきましょう。

Webディレクターの仕事内容

最後に、Webディレクターの仕事内容について紹介していきます。

Webディレクターは主に次のような仕事内容になります。

・クライアントや自社の要望・希望のヒアリング
・企画提案
・見積りや予算管理
・スケジュール管理
・コンテンツの品質管理
・メンバーの選定や運用更新

このように、開発に携わるWebディレクターはどのようなサイトを構築するのか、本番のリリースまでの作業や管理を担う存在です。

基本的にはチームのメンバーと常に情報を共有しつつ、進行や品質に問題がないか、プロジェクトはスケジュール通りに進んでいるかどうかをチェック、管理します。

また、Webディレクターといっても自分が所属する会社によっても業務範囲に違いがありますので、注意が必要です。

さらに、Webディレクターと一言でいっても、制作会社に勤務して業務を行うのか、事業会社に所属して自社サービスに関わるのか、自分で案件を獲得してフリーランスとして活動するのかによっても仕事内容は異なるため、まずは制作会社か、事業会社か、フリーランスかを意識しておくようにしましょう。

Webディレクターは必要なスキルが多い

今回はWebディレクターに必要なスキルや知識について詳しく紹介してきました。

本記事で紹介したように、Webディレクターに必要なスキルは多いです。

そのため、未経験から目指すのではなく、デザイナーやエンジニアといったチームメンバーや、アシスタントディレクターとして活躍しながら、Webディレクターを目指す人が多いです。

もちろん、初心者でもWebディレクターを目指すことは可能ですが、求められるスキルや知識が多い分、今のうちからしっかりと知識とスキルを積んでおくことが大切です。

Webディレクターがスキルをアピールするならポートフォリオを

Webディレクターの就職・転職活動には、自身の実績を記したポートフォリオの提出が必須です。様々なスキルもあわせてアピールできると、即戦力として採用されやすくなるでしょう。

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