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【例文あり】デザイナーが転職・就職活動の自己PRで際立つ方法を解説

デザイナーの転職や就職時の面接で、必ずと言っていいほど聞かれるのが「自己PR」です。自己PRでは、自分の実績や強みなどを説得力のある言葉で伝える必要があります。

そこで今回は、デザイナーが転職・就職活動の際にまとめる自己PRの書き方について紹介します。採用側が自己PRで注目するポイントや、自己PRを書く前に準備することもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

デザイナーの自己PRで採用側が注目するポイント

デザイナーの自己PRで採用担当者が注目するのは、大きく分けると次の3つです。

  • ✅自社とミスマッチがないか
  • ✅コミュニケーションに問題はないか
  • ✅仕事の進め方や向き合い方はどうか

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自社とミスマッチがないか

採用担当者は自己PRの内容から、自社とミスマッチが起きる部分がないかチェックします。入社後にミスマッチが発覚すると、早期の退職によって余計な採用・教育コストが発生しかねないためです。

具体的には、次の様なポイントに採用担当者は注目します。

    • 必要なスキル、得意なデザイントーン
    • 社内で使用するソフトウェア
    • 社内で多い業種のプロジェクトのデザインをすることに理解があるか
    • 過去プロジェクトのメンバー体制は社内の体制と大きな差がないか
    • 過去プロジェクトではアートディレクターやメンターなどはいたか

など

上記のヒントを得るためには、ホームページなどから情報を集めることが必要です。就職・転職先と自分の共通点をあらかじめ見つけ、自己PRに反映するとよいでしょう。

コミュニケーションに問題はないか

採用担当者は、デザイナーの自己PRの内容や伝え方から、コミュニケーションスキルや協調性に問題はないかチェックします。デザイナーの仕事は、エンジニアやディレクターといった他職種との連携が必要であり、良好なコミュニケーションが必要不可欠のためです。

また、デザイナーという職種の特性上、自身が作りたいデザインだけでなく、クライアントやエンドユーザーにとって最適なデザインを制作する必要があります。そういった観点を持ち合わせているかも重要です。

たとえスキルが高い人であっても、コミュニケーションに問題があればチームとして仕事を進めることが難しくなります。クライアントや外注先とトラブルになると、受注案件が減るだけでなく、信頼関係にもヒビが入ってしまいます。

とはいえ、コミュニケーション能力がずば抜けて高い必要はありません。社会人として当然のコミュニケーション能力が身についており、協調性がある点をアピールできれば問題ないといえるでしょう。

仕事の進め方や向き合い方はどうか

デザイナーの採用担当者は、自己PRから次の様な仕事の進め方や向き合い方も見ます。

    • 仕事に対する真剣さ
    • デザインが好きか、自身で学習する意欲があるか
    • デザイン制作に必要な論理的思考を持ち合わせているか
    • 伸びしろを伸ばすチャレンジ精神や向上心
    • キャリアプランなどを考える計画性
    • 将来的にアートディレクターやマネジメント職へ進みたいかどうか
    • 後輩のデザイナーを教育することへの興味関心

など

また、デザインだけでなく、実装のテクニカルディレクション、マーケティングなど周辺分野への興味や経験があるとプラス評価になりやすい傾向があります。内面的にも問題なく、向上心の強い人材であることを伝えられる様に自己PRをまとめましょう。

デザイナーの自己PRを書く前に準備すること

デザイナーの自己PRを書く際は、次の様な前準備が必要です。

  • ✅自己分析する
  • ✅就職・転職先が求めるデザイナー像を分析する
  • ✅分析結果を照らし合わせて自己PRのポイントを絞る

①自己分析する

魅力的な自己PRを書くためには、まず自分自身を知ることが必要です。例えば、次の様な内容について振り返り、自己PRに活かせる部分がないか探ります。

    • 経験した案件の内容
    • 課題解決に向けたプロセス
    • その中で発見できた自分の強み

など

上記の様な内容は、デザイナーの就職・転職で必須のポートフォリオにも記載されているでしょう。ポートフォリオをまだ作ったことがない方は、上記の内容を踏まえてポートフォリオを作成しながら自己PRも考えていくと効率的です。

すでにポートフォリオを作成済みの方も、最新情報にブラッシュアップしながら今一番自己分析を進めてください。新たな強みが見つかり、アピールポイントの選択肢が増えます。

②就職・転職先が求めるデザイナー像を分析する

次に、就職・転職先が求めるデザイナー像を分析しましょう。デザイナーのおもな就職・転職先は、制作会社か事業会社です。

受託案件が中心の制作会社であれば、さまざまなクライアントの要望に応える応用力を求めるケースが多い傾向にあります。自社サービスを持つ事業会社であれば、特定の領域に特化した専門力もアピールポイントになるでしょう。

また、企業規模によっても、求めるデザイナー像は変わってきます。例えば、少数精鋭であれば幅広い業務に対応できる臨機応変さや豊富なスキルが求められます。

一方、大規模なチームで動く場合は、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなどを重視するケースも少なくありません。

就職・転職先の企業形態や規模などもヒントに、どの様なデザイナーを欲しているか分析しましょう。

③分析結果を照らし合わせて自己PRのポイントを絞る

最後に、①と②で共通する点を洗い出し、その中で最もアピールしたいポイントを2つほどに絞ります。2つに絞る理由は、アピールポイントが多すぎると逆に採用担当者の印象に残らないためです。

2つほどに絞ったアピールポイントは具体的なエピソードを添えることで、魅力的な自己PRに仕上げられます。特に、「PV数〇%向上」「売上〇%アップ」など具体的な数値を挙げられると、より一層説得力が増して採用担当者の印象に残ります。

デザイナーの自己PR例文集

では実際に、デザイナーの自己PRではどの様に書けばよいのでしょうか。最後に、自己PRの例文をデザイナー職ごとに紹介します。自分の実績やエピソードにあわせて、アレンジしてみてください。

Webデザイナー

私はこれまでWeb制作会社で、主にオウンドメディアのデザイン制作や運用・管理に携わっていました。
業務の中で特に意識していたのが、ユーザー・ファーストのデザインです。例えば、〇〇業種の〇〇サイトでは行動意欲が高まったユーザーが、よりサービスについて理解ができるよう、他のサービスや、導入までの手順への動線配置を見直しました。その結果、ウェブサイトの滞在時間が〇〇%向上し、最終的なコンバージョンも〇〇%上昇しました。クライアント企業の最終的な売上にも貢献できたとフィードバックをもらっています。

また、課題分析、コンセプト・メイク、ペルソナ設計、カスタマー・ジャーニー設計といった上流工程にも参画した経験から、UXやマーケティングの視点を持ち合わせている点も私の強みです。この強みを、御社でも活かしていきたいと考えています。

グラフィックデザイナー

私は◯◯大学の美術科を専攻し、卒業後は◯◯会社のデザイン部門に就職しました。

そこで最も力を入れたのが、販促キャンペーンの参加率向上に向けて、オンラインの企画と連動させたポスター、フライヤーなどデザインの企画と改善です。新規顧客にも「参加してみたい!」と思っていただける様に、顧客分析を踏まえたデザインを提案させていただきました。その結果、キャンペーン参加者が目標の◯◯人に到達することができました。

また、私はクライアントの要望をデザインに落とし込むことも得意としています。社内の別部署のクライアントとなる担当者からのヒアリングを入念に行い、潜在的なニーズを掘り下げ、グラフィックデザインでの魅力的なビジュアル制作に落とし込みました。デザイン上の美しさと効果的な印象を兼ね備えるデザインを導き出す点も私の強みです。

以上の様な経験や強みを、御社でも活かしていきたいと考えています。

UI/UXデザイナー

私はこれまでWeb制作会社で、UI/UXデザイナーとしてサイト運営に携わってきました。

サイト運営に関わる中で強く意識していたのが、多くの方にとって見やすいデザインに仕上げることです。官公庁や、金融機関などインフラとしての役割を持つ企業のプロジェクトが多かったため、特にアクセシビリティやインクルーシブデザインについての理解を深めました。
踏まえなければならない複数のデザイン・ガイドラインを意識しながら、障がいや病気によってサイトの閲覧や操作が難しい方にとっても「見やすい」「使いやすい」UIデザインの設計を心がけていました。
UIやデザインの方向性が確定した後には、デザインシステムの設計にも携わることができ、知見を深めることができました。

また、デザイン改善に向けて、実際のユーザーの声を還元することも強く意識している点のひとつです。特にユーザー・インタビューは力を入れ、プロトタイプを作った段階で数名の対象ユーザーにデプスインタビューを行い、インサイトを見つけることができました。このインサイトを再度デザインに反映させ、より実用性の高いUIを実現することができました。

この様な心構えは御社でも継続して、常に成長を続けるUI/UXデザイナーとして活躍していきたいと考えています。

効果的な自己PRでデザイナーの就職・転職を成功させよう!

デザイナーの自己PRで採用担当者が注目するのは、自社とのマッチ具合や、コミュニケーションスキルなどです。採用担当者を納得させる様な自己PRにするためには、自己分析と就職・転職先の分析を進め、2つの共通点を洗い出すことが大切です。デザイナーという職種では、作品の美しさをどう伝えるかに考えて偏りがちですが、最終的なアウトプットに到るまでの論理的思考が重要視される傾向にあります。

実際に書くときには具体的なエピソードも添えて、効果的な自己PRに仕上げていきましょう。

デザイナーの就職・転職にはポートフォリオが必須

デザイナーの就職・転職活動では、自身の実績などをまとめたポートフォリオが必須です。しかし、「ポートフォリオを作ったことがない」「ポートフォリオは作ってあるけど、いまいちデザイン性に欠ける」などお悩みの方もいるでしょう。

その様な方には、無料でポートフォリオを作成できる「BRIK PORTFOLIO」がおすすめです。BRIK PORTFOLIOではアプリを操作する様に、簡単にクリエイティブなポートフォリオを作成できます。

BRIK PORTFOLIOでは、バイオグラフィー、自己紹介・アピール、人柄を伝える一問一答などの記入欄もあります。ここを設問に沿って埋めていくことで、あなたを魅力的に伝えることができるでしょう。

また、BRIK PORTFOLIOは求人サービス「BRIK JOB」と連携しており、効率的に就職・転職活動も進められます。勉学や仕事で忙しく、なかなかポートフォリオ作りに集中できないという方は、ぜひ一度利用してみてください。

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経験者デザイナーの仕事の探し方

経験者デザイナーの場合、自身で仕事を探すより、専門転職エージェントに依頼することで様々なメリットを享受できることがあります。より良い条件の会社やポジションを紹介してもらえる、採用確度を高めるためのアドバイスや添削サービスを受けられる、最新の転職市場の動向を教えてもらえる、などがあるため、まずは気軽に相談をしてみると良いでしょう。クリエイター支援メディアのBRIK JOBではカウンセリングサービスを行っています。

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