野原 耳子

夏の庭に、あたたかい雨

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執筆・編集
2019/3/2発行

<第5回B-PRINCE文庫新人大賞 優秀賞受賞作品>加筆修正版

★わんこ系高校生の甥っ子×偏屈で孤独な叔父

 兄に抱いていた恋心を手酷く拒絶され、孤独に生きてきた棋士の本田 雨瑠(ほんだ あまる)。兄が妻とともに亡くなり、兄そっくりの甥っ子・夏樹(なつき)を引き取ることになる。
 最初は、他人との生活に苛立ちを覚えるものの、天真爛漫な夏樹と暮らすうちに、雨瑠は次第に自身の孤独が癒やされていくのを感じる。
 だが、夏樹は叔父である雨瑠に対して恋心を抱き、その想いを打ち明けてくる。夏樹の将来を思い、雨瑠は夏樹を拒絶する。だが、かつて雨瑠が兄に恋心を抱いていたことを夏樹に知られてしまい――

穏やかで切ない日々の中で、想いを通じ合わせていくまでのお話。

野原 耳子