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未経験からWebデザイナー/UIデザイナーになるには?

近年、Webデザインに関するスクールや書籍が増えてきたことから、未経験でもWebデザイナーやUIデザイナーとして活躍する方が増えています。

Webデザイナー/UIデザイナーといってもさまざまなデザインソフトやスキルがあるのですが、より仕事を受けやすくするには、よりニーズが高いスキルを勉強する必要があります。

この記事では、未経験でもWebデザイナーになるために必要なデザインソフト、またスキルをご紹介していきます。

Webデザイナー/UIデザイナーに必要なデザインソフト

Webデザイナー/UIデザイナーとしてデザインするためのソフトは色々あるのですが、特に必要なのは以下の4つのデザインソフトです。

Adobe XD

UIやUXを重視するWebサイトやアプリを作るのに必須のデザインソフトです。Adobe XDを使いこなすことで、複数のWebページ・画面にまたがる複雑なWebサイトやアプリのデザインができるようになります。XDでは デザイン作成やプロトタイプ作成の他に作成したプロトタイプをクライアントに共有したり、複数のデザイナーで共同編集することも可能です。そのため作業効率を上げることもできます。

Sketch(スケッチ)

SketchもUI/UXのデザインに最適なソフトのひとつです。Sketchは直感的に操作をすることができるため、Webデザイン/UIデザイン初心者の方に特にお勧めのツールです。また30日の無料体験があるため30日間まずは試してみて自分に合うかどうかの確認することもできます。

また初心者だけではなくプラグインなど様々な機能を使うことができる点から上級者の方も利用するデザインソフトです。

Figma(フィグマ)

近年、ますます利用ユーザーが増えているUI/UXのデザインツールがFigmaです。Figmaはインストールの必要がなく、ブラウザ上で作業できるため、デバイスを選ばす作業をできるのが大きなメリットです。

また無料で利用できるプランもあるため、お試しからでも気軽に導入することができます。

さらにファイルを複数のデザイナーで共有して編集が可能であるため、チームで作業をする場合でも貴重なWebデザインツールです。このような使い勝手の良いツールを習得しておくとよいでしょう。

Adobe Photoshop / Illustrator

これまでデザインソフトとして最も高い頻度で使われていたのは、Adobe Photoshop もしくはIllustratorといえるでしょう。

それぞれに特徴があり、例えばAdobe Photoshopはドットが集まった画像の加工に向いており、色相、彩度、明度、コントラスト、レベルなどを調節することができます。Webデザイナーはもちろんのこと、イラストレーターやレタッチャーなどの仕事にも向いています。

また一方でIllustratorは、画像ではなくベクターという仕組みで動作するため、図解、グラフ、印刷物のデザインなどの作成に向いています。そのためWebデザイナーだけでなく、DTPデザイナーにも必要なスキルです。

これらのWebデザイン/UIデザインソフトを使いこなすことで表現できるデザインの幅が広くなります。

Webデザイナー/UIデザイナーに必要な4つのスキル

Webデザイナー/UIデザイナーには様々なスキルが求められますが、特に必要となるのは以下の4つのスキルです。

UI設計スキル

UIとはユーザー・インターフェイスの略であり、ユーザーと商品、サービスなどの接点のことを表しています。つまりWebサイトにとってUIとは、Webサイトを見ているユーザーの見た目や使いやすさのことを指します。Webサイトは内容はもちろん見た目や使いやすさ(問い合わせや商品の検索がしやすいなど)が重要になるのです。

Webサイトにはそれぞれ目的があり、その目的を果たすために、コンテンツの整理、動線の配置といった情報設計を考慮してユーザー・インターフェイスは作られています。各画面では、ユーザーの心理状況や視線の動きを把握して、優先度を考慮しながら最適な位置に最適なコンテンツを配置していきます。こうしてワイヤーフレームと呼ばれるラフデザインを仕上げていきます。

またUIの評価をあげるために、ユーザー体験を指すUXという概念を意識する必要があります。ユーザーにWeBサイトの価値を適切に感じてもらうために、使いやすいUIは非常に必要です。

デザインのスキル

Webデザイナー/UIデザイナーとして仕事をするためには、デザインのスキルは必須です。先に解説したUI設計を行ったワイヤーフレームと呼ばれるラフデザインを、ビジュアルデザインとして仕上げていきます。対象となる、企業や商品、サービスについてのブランドイメージを具体的なデザインコンセプトを持って作り上げていきます。

仕事の現場では、Webデザイナー/UIデザイナーは、コーポレートサイト、ブランドサイト、オンラインショップなど様々な種類のWebサイトを手掛けます。

また場合によっては、ロゴ、パンフレットなどの印刷物のデザインなどを行うこともあります。デザイナーとして、よりキャリアアップするためには、様々なデザインのスキルを身に着けておくと良いでしょう。

画像編集のスキル

画像をそのまま使うのではなく、背景に映ってしまった人などを消したり、明るさ調整をするなど画像編集のスキルはWebデザイナーにおいて必須となります。画像の編集は主にAdobe Photoshopが使われることが多いのですが、他にもプロジェクトで求められることの多いスキルを身に着けるとよいでしょう。

マーケティングのスキル

Webサイトはただきれいに作れば終わりというわけではありません。そのWebサイトから売上に貢献するためのお問い合わせを獲得したり、閲覧者を増やすなどの目的を達成することが重要となります。そのため、クライアントのビジネスを理解する力、アクセス解析からユーザーの動向やWebサイトの課題を見つける力、昨今のトレンドやニーズについてWebデザイナーも理解することが重要です。その結果、クライアントのビジネスの魅力をエンドユーザーにより効果的に届けることが可能になります。

このことは裏返すと、Web制作のスキルが高く、さらにマーケティングのスキルも持っていると就職しても、独立してもニーズが高くなり仕事も増えることでしょう。もし独立する場合は自分でマーケティング能力のあるWeb制作を行うこともできるのです。

未経験Webデザイナー/UIデザイナーにおすすめの勉強方法

現在では未経験からWebデザイナー/UIデザイナーになる勉強方法はいろいろあります。大きく分けて独学とスクールに通学することがあげられるのですが、それぞれの方法を説明していきます。

独学

独学でWebデザイナー/UIデザイナーになるには様々な方法があります。現在では学習サイトやYouTubeなどお金をかけなくても勉強する方法があります。

学習サイトで学ぶ

まずご紹介したいのはWebデザイン/UIデザインの学習サイトです。詳しい説明や問題や例題などが載っているサイトが多く、それらにそって勉強をしていくだけで必要なスキルが身につくようになっています。具体的には、以下のようなサービスがあげられます。

初学者が基本的な情報を得るのに特化したサイトから、1人でWebサイトを立ち上げられるまで力をつけることを目的にしたサイトまで、様々なサイトが存在しています。

ほとんどのサイトが無料であるため、気軽に色々なものを試しながら、自分に合ったサイトを見つけましょう。

書籍で学ぶ

次にあげられるのが専門の書籍を購入することです。スキルを身に付けるため、また資格を取得するために必要な情報が十分載っています。また勉強ができるソフトウエアがダウンロードできる特典としてあるなど、さまざまな工夫がなされています。

それぞれのデザインソフトやスキルなどに適切な書籍があるので目的の書籍を見つけることができるでしょう。

YouTubeで学ぶ

YouTubeで様々なデザインソフト、またスキルなどのレクチャーをしているチャンネルがあります。個人的に運営しているチャンネルがあれば、スクールが運営している場合もあります。

わかりやすさや専門性はチャンネルによって異なりますが、経験者ならではの知見や有料スクールの教材の一部を無料で得ることができます。YouTubeでは、自分が知りたいことが細かくわからないというデメリットはありますが、全体像を知りたい人には非常におすすめの勉強方法です。

デザインをトレースして学ぶ

既存のデザインをトレースする方法もあります。デザインのトレースとは、すでにあるWebサイトを模写し、実際に自分の手でWebサイトを作ることです。トレースするためにはまず作ろうとしているイメージの近いWebサイトを見つけて、なぞっていきます。

トレースの目的はデザインできるパターンを増やすこと、またデザインソフトに慣れることにあります。ギャラリーサイトを使うと自分の好きなデザインを探しやすくなります。

デザインのトレースは、多くのスクールでも取り入れられている手法なので、まずはトレースから始めていきましょう。

スクール

スクールには以下の2種類があります。

社会人向けスクール

社会人向けスクールは、仕事をしながらスキルを身に着けて転職や独立を目的としたスクールです。費用は10万円以上する場合もありますが、現役のWebデザイナーからフィードバックをもらえたり、転職支援などもしてもらうことができます。

様々なコンセプトのスクールがあり、女性向けの「SHElikes」や転職支援まで行う「ヒューマンアカデミー」や「インターネットアカデミー」などもあります。

オフラインやオンライン問わず、週末に長時間の授業や課題があったりと、学習から収入を得るまで徹底したWebデザインスキルを得ることができます。また、経験者やすでに活躍しているWebデザイナーへ、いつでも質問ができるため、悩んで立ち止まる時間をできるだけ減らすことができます。

オンラインスクール

近年ではオンラインスクールが多く、場所を問わずに勉強を進められます。また、体系化した講座等をすべて自分のペースで学習できるため、忙しい社会人でもWebデザインに関する一通りの知見を得ることもできます。

月額制で1万円以下のスクールも少なくないため、本格的なスキルを得る目的ではなくても続けやすく少しずつスキルを身につけることができます。

オンラインスクールでは、SNSなどでコミュニティが作られていることが多く、モチベーションも維持しやすいです。例えば、デイトラというオンラインスクールでは、Twitter上で「#デイトラ」と検索すると、多くの人が勉強している様子を知ることができます。

自分のペースで進めたい方や、体系的にWebデザインについて知りたい方には、オンラインスクールがおすすめです。

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この記事では未経験のWebデザイナー/UIデザイナーに必要なデザインソフト、またスキルを説明していきました。Webデザイナー/UIデザイナーには、デザイン力だけではなくクライアントの目的を理解し、それをデザインに落とし込むスキルが求められます。

未経験からWebデザイナー/UIデザイナーになるためには、学習が欠かせません。独学からスクールまで様々な学習方法があります。常にスキルアップを目指しながら、自分に合った学習方法を選ぶようにしましょう。BRIKでは、デザイナーをはじめとするクリエイターに向けたデザイン・デジタル業界の求人サービスBRIK JOBを運営しますので、こちらも合わせてチェックしてみましょう。

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