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Webディレクターの主な仕事の一つは、制作メンバーの作業内容や進捗状況を管理することです。
その際、タスク管理機能などがついたコミュニケーションツールが役立ちます。しかし、さまざまなツールがあるため、「どれが一番適しているか、よくわからない」というWebディレクターも多いでしょう。
そこで今回は、Webディレクターがプロジェクトを進めるにあたって役立つ、コミュニケーションツールを紹介します。ツールの選び方もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
Webディレクターにコミュニケーションスキルが必要な理由
そもそも、Webディレクターにコミュニケーションスキルが必要な理由は、プロジェクトをとどこおりなく進めるためです。認識違いによる作業内容の間違いや納期遅れなどのトラブルも、日頃から声かけを多くすることで未然に防げます。
とくに、次に挙げるポイントは、Webディレクターがコミュニケーションを取る上で心がけたいところです。
- レスポンスは素早く対応する
- テキストはわかりやすく作る(専門用語を多用しない)
- 相手の立場を思いやる
- 伝えるべきことはしっかり伝える
- 相手の話をよく聞き、理解しようとする
- 単に否定するのではなく、代替案を提示する など
役立つコミュニケーションツールの選び方
コミュニケーションツールはさまざまな種類があり、「どれを活用すればよいか、迷ってしまう」というWebディレクターも多いでしょう。
そこで、プロジェクト管理をする上で役立つツールの選び方を3つ紹介します。後述のおすすめツール8選とあわせて、ぜひチェックしてみてください。
クライアントの希望に合わせる
最もわかりやすいのが、クライアントの希望に合わせるという選び方です。クライアントが普段から使い慣れているツールを導入することで、コミュニケーションがスムーズに進みます。
複数のクライアントとやり取りする場合は、その都度、相手に合わせたコミュニケーションツールを準備するとよいでしょう。
やり取りのスピードで選ぶ
コミュニケーションツールでやり取りする内容は、大きく分けると「テキスト」と「音声」の2つです。
テキストメインのツールは、じっくり考えながらコミュニケーションを取りたい場合に向いています。一方、素早くコミュニケーションを取りたい、あるいは急を要する場合は、音声メインのツールがおすすめです。
どちらの場面も想定される場合は、テキスト・音声両方の機能がついたツールを選ぶか、複数のツールを使い分けるとよいでしょう。ただし、ツールの数が多くなるとその分管理しにくくなるため、あまり増やしすぎないように注意してください。
やり取りしたい内容で選ぶ
画像や動画の送受信が多い、画面を共有しながら作業を進めたいなど、やり取りしたい内容で選ぶのもひとつの方法です。
たとえば、タスクを割り当てたい場合はBacklog、タスク同士をリンクさせて一元管理したい場合はRedmineが役立ちます。プログラミングソースもGitで管理したい場合は、連携しやすいBacklogを使うのもおすすめです。
コミュニケーションツールによって使える機能の種類や幅が異なるため、プロジェクトの内容に合わせて使うものを選ぶとよいでしょう。
Webディレクターにおすすめ!コミュニケーションツール8選
では実際に、どのようなコミュニケーションツールを使えばよいのでしょうか。最後に、Webディレクターにおすすめなツールを8つ紹介します。
便利なツールを新たに導入したい、プロジェクトの内容によって上手に使い分けたいというWebディレクターは、ぜひ参考にしてみてください。
ChatWork
ChatWorkは、ビジネスチャットツールとして最も有名です。テキストチャットがメインであり、納期や作業内容の調整など、やり取りが多い場面で使いやすいツールになっています。
また、返信内容によってはわざわざテキストを送信せずとも、リアクションスタンプでメッセージを読んだ・了承したことを伝えられる点もメリットです。チャットごとに過去の情報を検索でき、該当のメッセージページへの移動も一瞬でできます。
導入しているクライアントも多いため、Webディレクターも使い慣れておいて損はありません。
Slack
Slackはシンプルで使いやすいUI、外部アプリとの連携、ワークスペースをまたいでコミュニケーションできるSlackコネクトの機能があることから、広く使われているコミュニケーションツールです。メンバー全員が閲覧できるパブリックチャンネルのほか、閲覧を制限できるプライベートチャンネル機能もついています。
通知を一時的に停止させる機能もあり、自分の働く時間に通知が来るように設定できる点も魅力的です。これにより、仕事とプライベートのメリハリがつくため、ワークライフバランスを重視したいWebディレクターも使いやすいでしょう。
Backlog
BacklogはUIがシンプルなため、直感的に操作できるコミュニケーションツールです。誰でもすぐに使いこなせるため、制作メンバーへ導入を勧めやすいツールでもあります。
最も特徴的なのが、対応中や完了などメンバーの作業状況を共有できる点です。このほか、次のような管理業務もBacklog内でできます。
- 担当者や納期などのプロジェクト管理
- 対応状況などの課題管理
- バグの修正状況に関する管理
- GitやSVNなどのバージョン管理
とくに、課題管理はガントチャート(工程管理表)と紐づいているため、プロジェクトの進捗状況を一目で確認したい方におすすめです。
Redmine
Redmeineでは、タスクを「チケット」として管理します。親子チケットや関連チケットをリンクし、それぞれの担当者や進捗状況を確認できるコミュニケーションツールです。
また、「Wiki」という機能では、手順書や議事録などをメモできます。チケットとリンクすることで、作業効率アップも大いに期待できるでしょう。
さらに、豊富なプラグインにより、プロジェクト内容や用途にあわせてカスタマイズできます。Redmineはとくに、使いやすさを追求したいWebディレクターにおすすめです。
Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、OutlookやPlannerなどOffice 365の各種サービスと連携できるコミュニケーションツールです。連絡調整やWeb会議、制作などの一連の業務がMicrosoft Teamsを介すことでOffice系サービスで完結します。
また、次のようにプロジェクトを進める上で必要な機能が充実しています。
- ガントチャート作成
- ソースコードの管理
- タスクの割り当てと締め切りの設定 など
Office系のツールを使うことが多いWebディレクターは、ぜひ一度導入してみてはいかがでしょうか。
Zoom
ZoomはWeb会議ツールの先駆けともいうべき存在であり、10年以上多くの人々に愛用されています。画面を共有しながらWeb会議が可能なため、資料のやり取りが多い場面で活躍します。
また、ビデオや音声のon/offも設定でき、顔出しNGのメンバーでも使いやすいツールです。チャットツールは単にコミュニケーションを取るだけでなく、会議室のホワイトボードのように話の要点などをメモして皆で共有する際にも役立つでしょう。
Google Meet
旧Hangouts MeetであるGoogle Meetは、Zoomと同じようにビデオ会議ができるコミュニケーションツールです。ブラウザ上で使用できるため、パソコンでの利用ではアプリが必要なZoomよりも導入しやすいメリットがあります。
また、ネットワーク速度に応じた自動調整により、いつでもどこにいてもクリアな映像と音声でコミュニケーションできます。無料版でも60分のWeb会議ができるため、Web会議ができるツールをとりあえず1つ準備しておきたいというWebディレクターにおすすめです。
LINE
LINEはプライベートで使っている方も非常に多いため、気軽に使いやすいメリットがあります。緊急時など、必要に応じて電話連絡も取れる点も大きなメリットといえるでしょう。社内のチームで、グループLINEを作って活用する例も少なくありません。
ただし、クライアントやメンバーによってはLINEを使用することに抵抗がある方もいます。その際は、LINEのビジネスツールバージョンである「LINE WORKS」を活用するのもひとつの方法です。
Webディレクターの仕事にコミュニケーションツールは必須!
Webディレクターが仕事を進める中では、クライアントや制作メンバーなど、プロジェクトに関わる人々とのコミュニケーションが大切になってきます。プロジェクトの内容や用途に合ったツールを使うことで、業務の効率アップも大いに期待できます。
プロジェクトをとどこおりなく進めたいWebディレクターは、今回紹介した内容を参考に役立つコミュニケーションツールを選んでいきましょう。
Webディレクターとしての転職を考えるならポートフォリオはおすすめ
Webディレクターの転職では、ポートフォリオの作成がおすすめです。ポートフォリオは、採用担当者に実績や保有スキルをアピールできる絶好の媒体となります。特にプレゼンテーションスキルやコミュニケーションスキルを持つWebディレクターは引く手あまたです。プロジェクトで使用したコミュニケーションツールについては、自己PRの欄に記載することでこれまでの経験をアピールできるでしょう。
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