クリエイター向け
お仕事・転職お役立ちガイド

Webデザイナー/UIデザイナーが転職する際の採用面接の対策方法とは?想定される質問や回答例、聞いておきたい逆質問も解説!

目次

Webデザイナー/UIデザイナーがWeb制作会社や事業会社などに転職する際、避けて通れないのが「採用面接」。クリエイティブな職業柄、通常の面接対策だけでは、不十分なことが多いといわれています。
そこで今回は、Webデザイナー/UIデザイナーの転職時の採用面接で聞かれることが多い質問例を踏まえ、その回答例や対策方法を紹介します。面接前に用意しておきたいことも、合わせて解説。本業・副業かかわらず、Webデザイナー/UIデザイナーとして転職をして活躍したい方は、ぜひ参考にしてみてください。また採用企業から応募者への質問だけでなく、応募者から採用企業へ聞いておきたい逆質問も解説します。双方で質問をして相互理解を深めていきましょう。本記事は主にデザイナー向けの内容ですが、ディレクター、プロデューサー、エンジニアにとっても参考になることが多いでしょう。

Webデザイナー/UIデザイナーの採用選考の流れ

企業にもよりますが、一般的なWebデザイナー/UIデザイナーの採用選考の流れは以下です。

  1. エントリー
  2. 書類審査 (履歴書、職務経歴書、ポートフォリオ・作品集)
  3. 一次面接
  4. 最終面接
  5. 内定通知・条件提示
  6. 内定承諾

場合によっては、面接の回数が増減したり、実務に関わる内容での課題や実技などが課される場合もあります。

面接のスタート

事前にお送りした書類審査が通過すると次の選考として面接へと進むことがあります。採用面接の方法は採用企業によって様々ですが、当日は以下の質問から面接が始まることがあります。

自己紹介

面接官や同席している人の名前や役職などの説明があることがあります。また面接の際には多くありませんが、特に採用意欲が高いケースでは、面接官が名刺交換をする場合もあります。

面接の流れの説明

面接当日の流れについて説明があることがあります。面接にかけようと思っている時間の説明や、回数の話が場合によってあるでしょう。またその回の面接の流れとして最初に応募者に対する質問のあとに、会社説明を行う予定です、などの説明をしてもらえることもあります。
また採用企業によっては、候補者がノートパソコンを開いていることについて、OKやNGなどの方針や考えがある場合があります。候補者の立場からすると、メモなどを表示できると心強い場合もあるため、ノートパソコンを出したい場合は軽い質問をしたうえでデスクの上に置かせてもらいましょう。

アイスブレイク・雑談

応募者の緊張をほぐして、本来の人となりを知るために簡単な雑談でお互いリラックスした状態で始めようとする場合もあります。最近の世の中の動向、趣味の話などをすることがあるでしょう。

応募者の自己紹介・自己アピール

面接における最初の質問として多いパターンが応募者の自己紹介・自己アピールをまず質問してくるケースです。説明する長さがどの程度が適当かについては、様々な考え方がありますが、20秒程度でまず簡潔に話す場合もあれば、1〜2分程度で概略も含めて話す場合もあります。必ずしも正解はないため、面接官がディスカッション型を重視しているのか、論理的説明力を重視しているのかを見極めながら、話しやすい方法で話すことが良いでしょう。
概略を話す場合には、名前、年齢、現在の職業・役職、これまでにどういった仕事をしてきたか、どうして採用企業を応募したのかを簡潔に話すと良いでしょう。

Webデザイナー/UIデザイナーの転職時の採用面接で問われることと対策方法

Webデザイナー/UIデザイナーの転職時の採用面接では、デザイナーとしてのスキルはもちろん、人柄やメンバーシップ、自社とのミスマッチがないかなどが問われます。それぞれ具体的な質問内容を紹介するので、面接対策の準備に役立ててみてください。

役職・ポジションや仕事内容

まず社内でどういった仕事をしていたかについて質問されることが考えられます。Webデザイナー/UIデザイナーといった肩書きでも、求められる業務やプロジェクトは会社によって千差万別です。まずはどんなデザインを、どういったチームで、どんな範囲で手がけていたかを確認したうえで具体的な質問に進むことがあるでしょう。対策としては、これまでやってきた業務をしっかりと説明できる様に事前に回答をシミュレーションしておくと良いでしょう。

デザイナーとしてのスキルを確認する質問

Webデザイナー/UIデザイナーの転職時の採用面接で、必ず聞かれるのがデザインスキルについての質問です。せっかく優秀なスキルを持っていても、面接官が納得できるような説明ができなければ、非常にもったいないことになってしまいます。Webデザイナー/UIデザイナーとして採用されたい方は、次の4つの質問に関して自信をもって答えられるように準備しましょう。

ポートフォリオや作品について説明してください

自分の作品集ともいうべきデザイナーの「ポートフォリオ」は、面接官がデザインスキルを最も計りやすいもの。目で見て判断するというだけでなく、「どのような方をターゲットに制作したか」「そんな想いを込めてデザイン設計をしたのか」という制作意図も合わせて確認します。また制作意図を説明するためには、対象となるクライアントやサービスの背景や課題についても説明する必要があります。どういった課題・問題があって、それをUIの面、デザイン面からどの様に解決しようとしたか、またその結果どの様に良くなったかを自分の言葉で話せる様にしておきましょう。
自分の作品であれば、説明するのは簡単と思っていても、いざ面接本番になると緊張して「上手く答えられない」という事態も少なくありません。事前に自分の作品について振り返ったり、ポートフォリオにあらかじめ補足を追加したりしておくと安心です。

デザインコンセプトについて

実績については、そのプロジェクトの背景や課題、目的、ターゲット設定などを質問されます。それらを踏まえ、「どのようにデザインに落とし込んだのか」を面接官は見ているのです。
例えば、「ahamo(NTTドコモのモバイル通信サービス)」のWebサイト・アプリ制作に携わったフォーデジットでは、若者世代をメインターゲットに設定。手続きがオンラインサービスで完結することを受けて、ユーザーが操作を完了できる「分かりやすさ」を追求したデザインを施していったとのことでした。「デザインコンセプトの説明が苦手」という方は、このような企業の記事を参考に考えてみるのも1つの方法です。

デザインを作るうえで大事にしていること

ここまで紹介した質問例は「デザインそのものについて」でしたが、上記の質問は「デザインを作る人の心構え」を尋ねる質問となっています。ターゲットやコンセプトを考えるとき、あるいは実際にデザインを制作するに当たって色や形を試行錯誤するとき、何に重点を置いているのかを面接官は確認。これは、Webデザイナー/UIデザイナーによって、独自性が出てくる部分でもあります。
ユーザーやクライアント目線で制作する、競合(ライバル)調査を入念に行う、スピードを重視しながらも質も担保するなど、自分が大切にしていることを熱意をもって答えましょう。

日常の学習や情報収集について

さまざまなものにトレンドがあるように、Webデザインにも「流行り廃り」が存在します。日々、最新の情報を取り入れているか、積極的にスキルアップを図っているか、Webデザイナー/UIデザイナーの向上心を問う質問がされることも少なくありません。

人柄やメンバーシップを確認する質問

Web制作会社などでは、複数のWebデザイナー/UIデザイナーや他業種と協力して仕事をします。そのため、人柄やメンバーシップについて、次のような質問がされることも。

社内・社外との折衝でプロジェクトを進める際に意識するポイントはあるか

社内・社外のメンバーが一体となって動くためには、デザインスキルだけでなく、「コミュニケーションスキル」が必要です。この質問では、そのコミュニケーションスキルを大切にしているか、チームメンバーとして活躍できそうかなどを見定められます。

今までで一番成功・失敗したプロフェクトとその理由はなにか

この質問では、単に成功・失敗したプロジェクトを知りたいわけではなく、その要因を分析して次回以降に還元できる力があるかを確認します。たとえ失敗したとしても、自分の糧にできる人は、Webデザイナー/UIデザイナーに限らず重宝される人材です。

どういったプロジェクトのデザインを手掛けたいか

採用企業が一般的に公開している過去事例や作品は実は全体の仕事の中の一部であることも少なくありません。ファッションブランド、コスメティックなどBtoCの仕事が多そうに見えても、実際にはBtoBの堅実企業の仕事の割合が多いということもあります。そのため、BtoCのプロジェクトしかやりたくないという姿勢が強すぎると採用企業としてはミスマッチを懸念することがあります。高い価値を発揮するデザイナーとしては、BtoCのプロジェクトもBtoBのプロジェクトも同様に素晴らしいアウトプットが求められます。そのため、「御社の過去事例の●●●●の様な案件に携わりたいです。とはいえ、どういった業種のデザインもできるデザイナーでありたいため、プロジェクトを選ぶことはありません」などと答えることも良いでしょう。

これから将来どういったキャリアを描きたいか

採用側は、将来を見据えて成長し続けられる人を望みます。Webデザイナー/UIデザイナーの場合は、デザイナーやアートディレクターとしてスペシャリストを極める方法も、ディレクターや管理職などゼネラリストに進む道も。
スペシャリストの場合は、キャリアを積むに従って、自身のデザイン業務だけを行うわけではなく、後輩デザイナーの指導や垢入れ、デザイン全体の方向性を決めるアートディレクターとして期待されることにもなっていくでしょう。
一方でゼネラリストの場合は、会社全体の経営、数字目標の設定や管理などにも関わることが増えてくるでしょう。一般的にデザイン制作会社では、クリエイティブを理解しながらマネジメントできる人材が不足しているため、ゼネラリストの道を選択することで、給与・待遇の向上や、他業種でも通用するスキルを身につける機会が増えることもあります。
どちらの道を選択するにしても、目的意識を持って仕事に取り組む姿勢をアピールできれば良いでしょう。

ミスマッチを防止するための質問

就職・転職を希望する側は、「できれば長く働き、安定した収入を得たい」と思うのではないでしょうか。それは、採用を検討する側も同じです。互いのミスマッチを防ぐため、次のような質問がされることもあります。

当社を志望する動機は何か

転職時の採用面接で必ず聞かれるのが、「志望動機」です。なぜ他はダメで、その制作会社を選択したのか…その疑問を打ち砕き、面接官を納得させるためには、熱意ある答えが必要です。事前に希望する会社のホームページなどから、企業理念や事業内容などを調べ、「ここだからこそ、できること!」をアピールしましょう。

当社が制作した作品や事例は見たか、また何がどの様に良かったか?

先の志望動機の質問に関連して、応募する先の企業が過去に制作した事例・作品を見たかという質問も多く聞かれます。採用企業にとって候補者は、その企業に応募して、そこの過去事例・作品と同様のプロジェクトに携わりたいと考えているはずと認識しているため、事例・作品についても事前に確認しておきましょう。どういった業種が多いのか、また特に良かったと思える事例・作品と、その良かった点、また自分がどの様に関わりたいかなどを説明できる様に準備しておきましょう。

業務においてどんなことにストレスを感じるか

採用側としては、「採用しても、すぐに辞められては困る」というのが本音でもあります。一定程度のストレスによって離職が発生しないよう、あらかじめストレス耐性を確認します。質問に答える際には、ストレスを感じる部分に加え、自分なりのストレスコントロール方法も説明できると良いでしょう。

現職から当社に転職する際、チャレンジングに感じることは何か

採用側は、ただ漫然と転職するのではなく、課題思考を持って仕事に取り組める人材を求めています。志望動機を考える際に、合わせて自己分析しておくと安心です。

上司やプロジェクトメンバーに求めるものは何か

この質問は「上司やメンバーの理想像」を尋ねる裏に、職場に対する考え方を知ろうとする面接官の意図が隠されています。リーダーシップを求めるなら、責任感があり上司などにしっかりついていくタイプで、気配りを求めるなら気配りが上手く協調性のあるタイプだと推測します。
くれぐれも、「やりたいようにやらせてくれる人」などとは答えないようにしましょう。

これまでの会社の退職理由。在職中であれば、退職したい理由

退職理由を尋ねる背景には、「同じ理由で、うちを辞めることにならないだろうか」という心配な気持ちがあります。そのため、答えるときには「スキルアップを目指せる環境に移りたかった」「キャリアアップをしたかった」「優秀なメンバーがいる会社にいたかった」など、なるべくポジティブな内容で伝えるようにしましょう。
「給与・待遇を向上させたかった」「残業時間を少なくしたかった」なども実際には退職理由としてあると思います。実際の面接においてこれらの点については、言及することは問題ありませんが、軽く触れる程度にしておいてもいいでしょう。

希望の給与や条件

Webデザイナー/UIデザイナーの転職は、キャリアアップとなるケースが多いため、現在勤めている会社の給与水準から上がるケースが多いです。採用企業の給与水準を事前に確認することは難しいのですが、各転職サイトをあくまで参考として確認したうえで、希望の給与を伝えましょう。一般的な相場としては、現在と同程度の維持〜40万円程度のアップがひとつの目安になります。とはいえ、特に優れたWebデザイナー/UIデザイナーの希少価値は高いため、事業会社など転職先によってはそれ以上のアップが見込まれるケースもあります。
具体的にどの様に考えるべきか迷ったら、BRIKのキャリアカウンセリングを受けてみることをおすすめいたします。経験豊富なアドバイザーが市場動向や適正な給与水準、また実現できる転職先などを具体的にアドバイスしてくれるでしょう。

雑談の質問

入社をすることになると、仕事以外の話をしたり、関わりが出てくることもあるでしょう。また、デザイナーという仕事に向き合うために、採用企業としては日々どの様なことをしているかを知りたくなることがあります。アイスブレイクの意味も兼ねて、趣味、好きなこと、世の中の一般的なことについてどの様に捉えて考えているかなどの視点で質問をすることがあります。あまりにもエッジが立った回答をすると、面接官によって様々な反応が出る可能性はありますが、本来の人となりを知ってもらうために素直に回答すると良いでしょう。

採用企業への逆質問

特に優秀な人材が慢性的に不足している現在では、面接は採用企業から応募者への一方的な質問に終始するわけではありません。応募する側からもそこがWebデザイナー/UIデザイナーとして本当に働きたい環境かを見極めるために、様々な質問をさせてもらい、理解を深めることができるといいでしょう。

企業の雰囲気やビジョン・価値観について

企業の文化や価値観は、採用者の適応性や満足度に大きな影響を与えます。以下のような逆質問をすることで、企業の文化や価値観について深く理解することができます。質問の数や時間については様々な考え方がありますが、2〜6個程度、5〜10分程度などが適当なのではないかと考えています。色々と聞きたいことがある中で、優先度の高い事項から質問していきましょう。また質問は、採用企業に対する不審や指摘などの意図ではなく、あくまで応募や業界研究のためにしているという姿勢を明確にしておきましょう。質問自体の回答や、質問に対して丁寧に答えてくれるかどうかなどからその企業を見極めていくことも重要です。

  • 御社の会社の雰囲気やビジョン・価値観を具体的に教えていただけますか?
  • 数年後にどの様な会社になっていたいと考えていますか?
  • 御社では、デザイナーはどの様な役割を果たすべきだと考えていますか?
  • どんな方が働いていますか?年齢、性別、その方々の性格や趣味などを教えてください
  • プロジェクトの打ち上げや社内の懇親会はありますか?
  • 社内で仕事におけるナレッジ交換や、スキル交流をする機会はありますか?

デザイナーチームの人員構成と役割について

Webデザイナー/UIデザイナーチームの構成や役割分担についての理解は、自身のポジションやチームでの期待されることを把握するために重要です。

  • デザインチームの人数や役割分担について教えてください
  • 複数人のデザイナーで協働するプロジェクトはありますか?
  • 教育体制やデザインチェックの流れについて教えてください
  • 御社の採用計画や採用方針について教えてください

デザイナーとしてのキャリアアップ支援について

Webデザイナー/UIデザイナーとして入社した後に、キャリア成長やスキルアップのために、企業がどのようなサポート体制を整えているかを確認することは重要です。

  • デザイナーのキャリア成長やスキルアップを支援するための取り組みはありますか?
  • 学習や研修の機会について、どのようなサポートが提供されていますか?
  • メンターとなる人はいますか?
  • Webデザイナー/UIデザイナーが仕事上で困った時には誰にどの様に相談するといいですか?
  • 未経験の分野のプロジェクトがあった場合に、どの様にサポートがありますか?

プロジェクトやクライアントの種類について

取り組むプロジェクトやクライアントの種類は、自身の興味やスキルに合致していることが重要です。それらの点について、現在と将来の両面から会社の状態や方針を確認しておきましょう。

  • 今後予定されているプロジェクトやクライアントの種類について教えてください
  • デザイナーが自身のスキルを発揮しやすいプロジェクトやクライアントについて、どのような特徴がありますか?
  • 代理店経由の案件と、直接商流の案件の割合を教えてください
  • 将来的にどういった種類のプロジェクトを増やしていきたいですか?
  • アプリ開発、ビジネスコンサルティングなどにも関わることはありますか?
  • 個人として達成すべき予算や目標などは課されますか?

ワークライフバランスと働き方について

働く環境やワークライフバランスの充実度は、長期的な職業満足度に影響しています。あくまでも業務に専念する姿勢を示したうえで、気になる点について質問をしてみると良いでしょう。

  • ワークライフバランスを重視するための取り組みや福利厚生はありますか?
  • フレックスタイムやリモートワークの制度について教えてください
  • 産休や育休の取得実績について教えてください
  • 本業務に支障がない範囲での副業は可能ですか?
  • 差し支えない範囲で残業時間の目安を教えてください
  • 1人のデザイナーが担当するプロジェクトの数の目安を教えてください
  • 人事評価の方法が定まっていれば、その内容を教えてください
  • 賞与の内容、昇給制度が定まっていれば、その内容を教えてください

制作・仕事環境とデザインツールについて

デザイナーとして効果的に仕事を行うために、適切な制作環境と最新のデザインソフトが整備されていることは重要です。

  • デザイナーが使用するツールやソフトウェア (Figma、Adobe XDなど) について教えてください
  • 新しいデザイン手法やテクノロジーの導入に取り組んでいますか?
  • 社内のコミュニケーションツールは何を使っていますか?
  • スケジュールやタスク管理ツールは何を使っていますか?
  • パソコン (Mac / Windows) やフォント環境について教えてください

採用プロセスと次のステップについて

自身の採用プロセスや次のステップについて明確な理解を持つことは、採用企業との関係を構築する上で重要です。

  • 採用プロセスの次のステップや予定について教えてください
  • 面接後のフィードバックや結果通知のタイムラインについて教えていただけますか?
  • 現在、複数社に応募していますが、内定をいただいてから承諾するまでの期間の目安を教えてください
  • 具体的なお給与や条件はどのタイミングでご提示いただけますでしょうか?

Webデザイナー/UIデザイナーの転職時の採用面接前に用意すべきこと

Webデザイナー/UIデザイナーの転職時の採用面接における質問は、多岐に渡ることが分かりました。また、内容によっては、事前に準備しておくことが必要です。
最後に、Webデザイナー/UIデザイナーの転職時の採用面接前に用意すべきことを3つ紹介します。

作品や実績をまとめたポートフォリオ

Webデザイナー/UIデザイナーをはじめとしたクリエイティブ職は、自身の作品や実績をまとめたポートフォリオが必須です。内容はもちろん、ポートフォリオ自体のデザインも、Webデザイナー/UIデザイナーの腕をはかる対象となります。転職時の採用面接前には、デザインスキルやセンスを発揮したポートフォリオを作成しておきましょう。

これまでのプロジェクトでの経験

ポートフォリオに記載したプロジェクトに関しては、デザインに落とし込むまでの思考や成功・失敗体験、学んだこと・今に活かしていることなどが質問されます。
「前のことだから、忘れてしまった!」ということがないよう、自身が携わったプロジェクトについて事前に振り返っておきましょう。

デザインに関する自分なりのこだわり

Webデザイナー/UIデザイナーが最も意識している部分だからこそ、最も言語化するのが難しいと感じやすいのが「デザインに関する自分なりのこだわり」です。あれもこれもとなりがちですが、しっかり自己分析して、面接官へ分かりやすく伝えられるように準備しておきたいところです。

Webデザイナー/UIデザイナーの転職時の採用面接では準備が重要

Webデザイナー/UIデザイナーの転職時の採用面接は、通常の質問に加え、クリエイティブ面を確認する質問がされることがほとんどです。いざ質問されたときにスラスラと答えられるよう、事前に回答を準備しておきましょう。

面接の予行演習やイメージトレーニングをする

UIデザイナーの面接で成功するためには、事前の準備が不可欠です。予行演習やイメージトレーニングを通じて、自信を高めましょう。

まず、一般的な面接の質問に対する回答を考えることから始めましょう。自己紹介や過去のプロジェクト経験についての具体的な例、デザインプロセスや問題解決能力に関する質問に対する回答を用意しておきましょう。また、ポートフォリオの作品について話す際には、それぞれのプロジェクトにおける自身の役割やチームとの協働についても具体的に説明しましょう。

さらに、面接の状況をイメージトレーニングしておくことも重要です。自宅の鏡の前で自分自身に向かって回答を練習したり、友人や家族との役割プレイを通じて面接の流れを再現することができます。このような練習は、自信を持ち、スムーズに意思疎通できる能力を養うのに役立ちます。

面接では自身の考えや体験を正直に話す

UIデザイナーの面接では、自身の考えや体験を正直かつ自信を持って話すことが重要です。面接官はあなたのデザイン思考や問題解決能力を評価するために、具体的な例や経験に基づく回答を期待しています。

自身の考えを伝える際には、なぜそのようなアプローチを取ったのか、どのような課題や目標があったのかを明確に説明しましょう。具体的な事例や成功したプロジェクトの結果を交えることで、自身のデザイン思考やクリエイティブな解決策をより具体的に示すことができます。

また、過去の挑戦や失敗についても正直に話すことが重要です。面接官は、過去の経験や挑戦から学んだことや成長した点に興味を持っています。自身の失敗や困難な状況に直面した経験を率直に共有することで、あなたの柔軟性や学習意欲、問題解決能力を示すことができます。

自身の考えや体験を正直に話すことで、面接官に対して誠実さと自信を伝えることができます。また、他の候補者との差別化も図ることができます。自身の独自性や個性的な視点を示すことで、面接官の印象に残りやすくなります。

当日の面接ではリラックスして、ポジティブな人柄を伝える

面接の場では、リラックスして自然体でいることが大切です。ポジティブな人柄や協調性、コミュニケーション能力をアピールすることで、面接官に好印象を与えることができます。

リラックスするためには、面接当日に十分な睡眠をとることや、前日に適度な運動やリラックス法を取り入れることが重要です。また、面接場所に余裕を持って到着し、余分なストレスを避けることも大切です。

面接中は笑顔で対応し、積極的にコミュニケーションをとるよう心がけましょう。自身の意見やアイデアに対して自信を持って表現し、面接官との対話を活発に行うことが求められます。また、相手の質問や意見に対しても真摯に向き合い、適切なフィードバックを行うことがポジティブな人柄をアピールする方法です。

以上のポイントを意識して面接に臨むことで、自身のスキルや経験を最大限に伝え、UIデザイナーとしての魅力を引き出すことができます。

面接についての理解が深まったら転職活動

Webデザイナー/UIデザイナーの面接対策についての理解が深まったら、実際の現場での仕事を探してみましょう。BRIKでは、デザイナーをはじめとするクリエイターに向けたデザイン・デジタル業界の求人サービスBRIK JOBを運営しますので、こちらも合わせてチェックしてみましょう。

デザイン・デジタル業界でのデザイナー転職ならBRIK JOB