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近年、Webを利用したサービスや情報発信が増え、Webディレクターという職業の需要が高まっています。本記事では、そんなWebディレクターの年収や収入を上げるための方法、さらに就職や転職活動における事前準備についても解説していきます。現在Webディレクターの方はもちろん、異業種・異職種からWebディレクターを目指す方は、ぜひチェックしてみてください。
ディレクターの平均年収とは?
2021年の求人ボックスの調査によると、Webディレクターの正社員の平均年収は約496万円と言われています。給与幅としては319〜810万円と比較的広いため、勤務先や経験・スキルによって大きな差があると考えられます。また平均時給については、派遣社員は1,847円、アルバイト・パートでは1,203円となっています。
ディレクターの年収をアップさせる方法
ではWebディレクターは、どのようにして年収を上げることができるのでしょうか?今回は5つの方法をご紹介します。
具体的には、
- 転職
- キャリアアップ
- スキルアップ
- 海外就職
- フリーランス
が挙げられます。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
転職をする
年収水準の高い企業に転職するのも選択肢の1つと言えます。企業の規模にかかわらず、高スキルのWebディレクターの価値を理解している会社は、高年収を提示してくれる場合があります。転職サイトやSNSを通じて好条件な企業の情報収集をしてみましょう。転職活動の準備については後半の解説をご覧ください。
キャリアアップをする
Webディレクターからさらに上の役職へキャリアアップを目指すことで、収入を上げることができます。特にWebディレクターは、幅広い知識と経験が求められる分、その後のキャリアパスについても考えられるパターンが非常に多いと言えます。例えば、WebプロデューサーやWebマーケター、Webコンサルタント、Webプランナーなどです。それぞれの職種によって業務内容や求められるスキルが異なるため、ご自身の理想のキャリア像を明確にし、判断してみると良いでしょう。
スキルアップをする
Webディレクターは技術的なスキルと、人間的なスキルの両方を求められます。例えば、Web制作に関する技術的なスキルから、デザインなどクリエイティブ面のスキル、PDCAなど運用面のスキル、さらにマネジメントスキルまで多岐に渡ります。そのなかで、どのスキルがご自身に不足しているかを分析し、優先順位の高いものから徐々に習得していくと良いでしょう。多くの専門性を身につけたWebディレクターは重宝されるはずです。
海外で就職をする
海外就職の選択を取ることで、日本で働くよりも高い収入を得られる可能性があります。また、海外発祥の新しいビジネスモデルの情報をいち早く掴めたりと海外勤務ならではの様々な学びがあるはずです。
ひとえに「海外勤務」といっても、高い語学力を必要としない日本企業の海外支社での勤務という選択肢もあります。語学力に自信がない方も、海外就職を選択肢の1つとして考えてみるのも良いでしょう。
ただし、会社や地域によって求められるスキルが大きく異なることも留意しておくべきです。以下は海外就職者向けの求人サイトです。欧米から東南アジアまで世界中の求人情報を見ることができます。記事なども合わせてぜひ参考にしてみてください!
- talent.com
- indeed
- Unicorn Hunt
- We Work Remotely
- Hired
- Glassdoor
フリーランスとして独立をする
フリーランスになると、仕事がうまくいけば会社勤め以上の収入を得られる場合があります。収入の上限がないのは大きなメリットと言えるでしょう。また案件や働く時間・場所などを自分の裁量で決めることもできます。
一方で、自分で案件を営業して受注できないと仕事と収入がゼロになる恐れや、代役がいないので病気になったとしても休みにくいというデメリットもあります。独立前にリスクについても十分に理解し、備えておきましょう。
また、「いますぐフリーランスになりたい!」と早まらず、まずは会社に属して実績や経験をたくさん積みながら実力をつけていくことがポイントです。
就職・転職をするには?
ここまで年収をあげるための5つの方法を見てきました。この章では、5つの中から就職や転職という方法を選んだ方に向けて、事前準備の解説をしたいと思います。就職・転職活動を満足いくものにするために、できるだけ早くから準備を始めましょう。
自己分析をもとに、志望動機を用意しよう
志望動機を作成する前に、まずは自己分析を行うのがおすすめです。「なぜ転職をしたいのか?」「将来のキャリアプランは?」「自分の得意分野は何か?」といったように、今までのキャリアを振り返り、自分自身や将来についてじっくり考えてみましょう。
また、Webディレクターは技術的なスキルや知識面以外にも、マネジメント力やコミュニケーション能力の有無も評価されます。そういった評価基準があることを視野に入れながら、説得力のある志望動機を完成させましょう。
ポートフォリオを作ってあなたのスキルをアピールしよう
ポートフォリオとは、自分のスキルや実績をアピールすることを目的とした作品集です。書類選考において、ディレクター職であるWebディレクターにもポートフォリオは必須です。プロジェクトの進行管理やクライアントとの折衝、また社内調整のスキルがあり、さらに様々なクリエイターを率いて結果にコミットする力があるということを、ポートフォリオを通じて証明しましょう。
企業研究をしてあなたにぴったりの会社を見つけよう
志望動機やポートフォリオが固まってきたら、次は企業研究です。転職サイトを通じて気になる企業をピックアップし、事業内容や業界での立ち位置、将来の展望などを細かく調べ、企業理解を深めましょう。
ここで重要なのがWebディレクターの業務内容が企業ごとに千差万別であることです。例えば、分業の進んだ大企業には運用のSEOのみを受け持つようなWebディレクターがいる一方で、小規模の会社ではWebプロデューサーの役割も兼任する場合があります。ご自身の得意分野や持っているスキル、また志望動機が企業側の人材ニーズに一致しているのかを確認しておきましょう。
面接対策も抜かりなく!
最後は面接対策です。Webディレクターの採用面接では、基本的にスキルとキャリアが注目されます。まずは、自分の経験やスキルを証明するために、保有している資格や過去の仕事での実績などを整理しておくと良いでしょう。
また、「なぜ、弊社を選んだのか?」という質問は面接の定番です。同様のサービスを提供する企業がたくさんある中で、その会社の特徴や将来性を理解しているかが問われるので、事前に回答を用意しておきましょう。
まとめ
本記事では、Webディレクターの年収と収入をアップさせるための具体的な5つの方法、そして就職・転職活動の事前準備について解説しました。Webディレクターは、努力次第で高収入を得られる可能性があります。Webサイト制作の需要は高く、Webディレクターの活躍領域は今後も広がっていくはずです。スキルを磨き続けながら即戦力のある優秀な人材になることを目指しましょう。