飲食店・食品のWebサイト｜優れたデザイン 20選 [BRIK GALLERY特集]

2023.05.11公開　(2023/05/24最終更新)

BRIK GALLERYについて

デザインやコンテンツの参考になる国内最大規模のWebサイトリンク集・デザインギャラリーの BRIK GALLERY では、日々クリエイターの方々の参考になる作品を更新しています。
クリエイティビティを刺激し、デザインの参考になり、仕事に役に立つ、Webサイトなどを中心に紹介しています。BRIK GALLERYでは、カテゴリーやタグから検索し、気になった作品はお気に入り機能で保存可能な機能があります。

作品は、INDUSTRY (業種)、TYPE (Webサイトなどの種類)、COLOR (キーカラー)、DESIGN (デザイン表現の方法) などのカテゴリーで分類されています。ここから目的としているデザインを絞り込んで探すことが可能です。

→ BRIK GALLERY

本特集では、BRIK GALLERYに掲載されている作品の中から、特定のテーマで作品をピックアップしていきます。

飲食店・食品のWebサイトに求められることとは？🤔

近年、多くの飲食店・食品会社が顧客獲得を目的にWebサイトに力を入れています。

背景には、ぐるなびや食べログといったグルメポータルサイトの台頭による「口コミ」の存在があります。投稿される口コミには、良い効果をもたらす場合もありますが、誤った情報が流れてしまうという危険性も秘めています。こういった危険性から店を守るためにも、オウンドメディアであるWebサイトを所有することは非常に有効といえるでしょう。店内の雰囲気や魅力、具体的なメニューといった情報をお客様にダイレクトにそして正確に伝えることができるからです。

そこで今回は、デザインやコンテンツの面で参考になる、優れた多種多様なジャンルの飲食店系のWebサイト20選をピックアップし解説していきます。

ご紹介する作品は、以下の3つの基準を元に選出しました。

✅ 飲食店・食品のコンセプトや哲学を的確に表現しているデザイン
✅ 記憶に残りやすいデザイン
✅ 料理や店内、おもてなしの様子など店での滞在を想像できるようなデザイン

デザインの参考になる飲食店・食品のWebサイトの紹介🎨

ネオイザカヤ

ファッションブランドniko and …が期間限定で居酒屋とコラボし現代風のモダンでお洒落な雰囲気が味わえる「ネオイザカヤ」を実施した際のLPサイト。スマホファーストのデザインですが、サイドに動くフォントや手書き文字、方眼紙のような背景を用いることでPC上でも退屈せずワクワクするデザインとなっています。ピンクと青の組み合わせは、レトロでポップな雰囲気を演出しています。また所々に配置されたマイクロモーションには、遊び心を感じられます。

ゴールデン中崎

大阪にあるスパイスカレー専門店。左の名刺をイメージしたイラストや、ざらざらとした質感の背景、ピクセルのイラストからレトロな雰囲気を感じさせます。トップページでのカラフルなグラデーションや独特のデザインフォントは、見るものに強烈なインパクトを与えるでしょう。スマートフォンに特化したレイアウトであるのも特徴的です。

のののんのん

ネット注文やドライブスルーが可能な八百屋。トップページに動画を配置し、斬新な八百屋のサービスの概要を一眼で簡単に把握できる仕組みになっています。また背景の鮮やかな野菜の写真も購買意欲をそそられます。へのへのもへじを模したイラストもコミカルでサイト訪問者の記憶に残りやすいでしょう。

林檎堂

全国に展開している人気のリンゴアメ専門店「林檎堂」。ベージュの背景に、サイト全体に散りばめられたりんごのイラストが、素朴でキュートな印象を与えます。大胆な枠線使いには、洗練されているだけでなく、情報が整理され見やすいといった効果も兼ね備えています。モーションの速度や大きさが異なるフォントにも注目です。

磐城飯店

磐城飯店
磐城飯店は、餃子・焼売の製造、販売を行っている会社。背景が白であることで、トップページの餃子の写真のインパクトが高められています。また、ロゴに煙のエフェクトがかかっている点も食欲がそそられます。全体的に余白を生かしたレイアウトを採用していることで、情報が整頓され、清潔感も感じさせます。

鯛のないたい焼き屋 OYOGE

六本木にあるたい焼き屋。サイト全体を通して赤が映えていて、ハツラツとしたイメージを受けます。ハッシュタグの言葉や小さく動く魚のイラスト、暖簾に見えるよう切り込みがされていたりと、小さな工夫に溢れており、結果的にポップでコミカルな雰囲気を醸すことに成功しています。

ANDREUCCI

フランスにあるピザ屋さん。Webサイトをクリックすると、木のプレートに乗ったピザの写真が大胆に出てきて不思議と食欲が湧いてきます。原材料を全てイタリアから輸入していることを表すイラストや、ピザ作りへのこだわりについての言葉があちこちに綴られていたりと、ピザ愛が伝わってくるデザインです。

じそく１じかん

「パンとエスプレッソと自由形」などの人気カフェを運営する会社。トップページのサンドイッチとコーヒーに存在感があり、ナチュラルな雰囲気でありながらも印象に残るデザインで、食への愛も感じられます。また、さまざまな種類のフォントを使ったり、角丸のモチーフや曲線を多用したりと、ふわふわした安心感を持てる雰囲気を演出し、運営しているカフェのイメージを体現できています。

BLUE NOTE PLACE

恵比寿のBLUE NOTE PLACEは、食と音楽が融合したダイニング。
トップページの丸く繰り抜かれた写真のサイズ感やバランスが絶妙です。右下にあるTODAY’S EVENTの円も360度動いており、ライブ感を感じさせます。また、画面をスクロールしていくことで、背景の円が変化していく様は空気のような軽やかさがあり見ていて気持ちいいです。

ミチクサ醸造所

福岡県にある、手作りビール体験ができるクラフトビールの醸造所。ご夫婦で経営されているのですが、彼らの素朴さや人柄の良さが、ベージュ・グレー系のカラーというチョイスやフリーレイアウトに近いデザイン、手書きのイラストなどによって伝わってきます。

LA PLANQUE

ケベックにあるカナダ料理を提供するレストラン。おそらくご紹介しているWebサイトの中で最もミニマムなデザインです。背景を白ではなく、アイボリーにしたりイラストに小さなモーションを加えたり、また枠線と余白をうまく活用したりすることで、ありきたりなものにならず、カジュアルで親近感を感じさせるデザインになっています。

KOYO BASE

岐阜県に位置する、レストランや雑貨屋、うつわ作りの体験教室などを含む複合施設。肌色の背景に水色の枠線を用いているところがポイントです。これによって、シンプルなデザインながら、新鮮で洗練された印象を与えています。

SoN

愛知県の岡田という小さな街にある古民家をリノベーションした複合施設。
こだわりの詰まった施設の内装が存分に伝わるような写真の魅せ方や配置がされています。また、Instagramに投稿された写真がギャラリーのように配置されており、最新の情報にWebサイト上から簡単にアクセスできる仕組みになっています。カメラで焦点を合わせる時のようなゆっくりとしたモーションは、ナチュラルさや静けさを感じさせ「小さな街の交流場」というコンセプトにぴったりの表現がされています。

関西学院会館

関西学院大学の同窓生の交流場として建設された複合施設。同施設では、「気取らずにプレミアム感を味わえる場所」を目指したレストランが運営されています。紺とベージュを効果的に用いたり、緩やかな枠線を使用することで、優雅さとカジュアルさを同時に表現できています。

allée -アレ-

表参道にある、上質なスイーツ時間を楽しみたい大人のためのカフェ。濃い茶色のグラデーションは品や豊かさを感じさせます。サイト中部にある動画では、スイーツの調理過程や店内の様子が映しだされており、コンセプトにもある「上質なスイーツ時間」を想像させます。感性に訴えかけてくるようなデザインです。

萬珍軒

名古屋に位置するラーメン・中華料理店。写真、カラー、フォント、イラストといった要素が上手くマッチしており、暗闇を感じるミステリアスな世界観が見事に造られています。加えて、モノクロにすることでメニューや概要などの情報も見やすくなっています。

日本酒と肴ふるさと

新橋に位置する日本酒に拘った居酒屋。トップビューに出てくる、暖簾のイラストをスクロールすると、店主が厨房にいる写真が出てくるのですが、まるでお店に入ったかのような気持ちにさせてくれます。そこからまたスクロールすると、店のコンセプトや哲学が綴られ、さらには店主おすすめの日本酒紹介が始まります。実際に店舗に訪れていなくとも、おもてなしを受けた気分になれるデザインです。