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転職を成功させよう!注目されるデザイナー・ディレクターなどクリエイターのポートフォリオ作成のコツ

デザイナー、ディレクター、エンジニアなどのクリエイターが転職活動を進める際に、必ずと言っていいほど耳にするのが「ポートフォリオ」です。

初めてポートフォリオを作成する方はもちろん、すでに作成経験がある方にとっても「転職が成功するポートフォリオとは、どのようなものか?」と疑問に思うことでしょう。

本記事ではポートフォリオの基礎知識を踏まえながら、転職を成功させるために大切な作り方や注意点を紹介します。

ポートフォリオとは?

そもそも、ポートフォリオとはどのようなものでしょうか。ここでは、ポートフォリオの基礎知識を振り返っていきましょう。

転職希望のデザイナーやディレクターはポートフォリオを作ろう!

ポートフォリオはデザイナーやディレクターといったクリエイターの就職時はもちろん、転職時にも役立ちます。

なぜ転職希望者はポートフォリオを作るべきか。その理由はポートフォリオが「デザイナーやディレクターなどクリエイターの実績をアピールするプレゼン資料」だからです。

ポートフォリオはデザイナー・ディレクター・クリエイターの実績をアピールするプレゼン資料

ポートフォリオは過去の成果物をまとめ、どのような実績やスキルがあるかアピールする資料になります。転職の際は応募書類のひとつとして提出し、面接時にもポートフォリオをもとに話が進められるケースがほとんどです。

デザイナー、ディレクター、エンジニアなどのクリエイターにとってポートフォリオは履歴書でもあり、名刺にもなりうる大切なプレゼン資料といえるでしょう。

採用担当者がポートフォリオで注目するところ

採用担当者がデザイナーやディレクターのポートフォリオでチェックするポイントは、おもに次の5つです。

  • 作品のクオリティや得意なデザインテイスト
  • 成果物にいたるプロセスや考え方・担当業務
  • 使用できるツールやスキル
  • 仕事への取り組み方・人物像
  • ポートフォリオ自体の見やすさや設計 など

意外と抜けてしまいがちなのが、「成果物にいたるプロセスや考え方・担当業務」「仕事への取り組み方・人物像」です。ポートフォリオは作品集とも訳されますが、転職時に活用する場合は作品の羅列ではなく、自身の意図や強みなどをアピールする内容に仕上げることが大切です。その仕事にどの様に取り組んだのか、どの様な考えを持って望んだのか、という面について目的意識を持って工夫や熱意を交えて解説することで、多くの人にクリエイターとしてのあなたの仕事への姿勢がアピールできることでしょう。

クリエイターやエンジニアのポートフォリオの作り方

ポートフォリオの基本的な作り方や検討するポイントは、次の通りです。

  1. オンラインポートフォリオかPDFポートフォリオかを選ぶ
  2. プロフィールを載せる
  3. 作品を紹介する
  4. 連絡先を載せる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

オンラインポートフォリオかPDFポートフォリオかを選ぶ

もともとは、PDF形式のポートフォリオを使った転職活動が主流でした。また場合によっては印刷出力が採用現場で求められることもありました。しかし、コロナ禍でリモートワークが普及したこともあり、近年はBRIK PORTFOLIOのような無料のオンラインのポートフォリオツールを活用する方が増えています。採用担当の方も重い容量のPDFをダウンロードする手間を敬遠することがあるかもしれません。
ただし、オンラインポートフォリオの中には一部機能が有料のサービスもあるため注意が必要です。また提供しているテンプレートのデザイン性が高いポートフォリオサービスを選ぶことも重要です。場合によってはパスワードでロックできるかも重要な判断ポイントでしょう。

オンラインポートフォリオもしくはPDFポートフォリオを使うメリット・デメリットを、次の表で整理しました。

オンラインポートフォリオ PDFポートフォリオ
メリット ・表紙や目次が不要
・相手にURLの送付をするだけで閲覧が可能
・SNSなどを通じて自身や作品を知ってもらう機会が増える
・パスワードロックも容易
・お問い合わせフォームページをつけることも可能
・成果物のリアルな色や迫力を伝えられる
・ITリテラシーが低い担当者には親切
・レイアウトが自由なため、個性を発揮しやすい
・印刷もしやすい
デメリット ・サービスによって機能が有料のこともある
・PDFポートフォリオよりも細部が見えにくい
・サービスによってはポートフォリオのデザイン性が良くない
・ファイル容量が重くなりがちのため、別途ファイル転送サービスの使用が必要
・上記のため、採用担当者がダウンロードしにくい
・印刷に時間や費用がかかる
・持ち運びがめんどう

それぞれのメリット・デメリットを踏まえると、WebデザイナーやWebディレクターなどデジタル系のクリエイターが成果物をアピールする場合は、オンラインポートフォリオと相性が良いでしょう。

一方、グラフィックデザイナーやイラストレーターなど一枚絵を見せたい職種は、場合によってはPDFポートフォリオも効果的です。閲覧が容易なオンラインポートフォリオの利便性と比較しながら、自身の作品がどうしたら伝わりやすいかを考慮しながら検討してみましょう。
いずれにしても、問い合わせ先として自身のWebサイトやポートフォリオサイトを持っておくと転職活動を進めやすいといえます。

プロフィールを載せる

ポートフォリオのプロフィール部分には、次の7つを載せておきましょう。

  • 氏名
  • 顔写真 (場合によって)
  • 生年月日 (場合によって)
  • 経歴 (学歴・職歴)
  • 保有スキル
  • 使用できるツール
  • 自己PR

特に、自己PRでは自身の強みについて具体的なエピソードを交えながら記載できると、説得力が増します。また、あらかじめ自己PRについて言語化しておくことで、面接時にもスムーズに答えられるでしょう。

作品を紹介する

作品紹介の部分で記載する内容は、おもに以下の項目です。

  • プロジェクト名
  • クライアント名
  • 制作した年月
  • 作品の画像
  • 作品のURL (公開されている場合)
  • 概要、課題や背景、求められていたこと、どの様に解決したか
  • 制作チームの人数
  • 担当した分野 (ディレクション、デザイン、コーディング、など)
  • 作品の成果
  • 作品制作に費やした期間
  • 制作する過程で作成した資料 (カスタマージャーニーマップ、ペルソナ設計、デザインコンセプト資料)

もし、作品の成果について把握できている場合は、リニューアル後のユーザーもしくは関係者からの反応、KPIがどう向上したか、を記述すると具体性が出て高評価になります。

また、全体的に採用担当者が読みやすく理解しやすい内容・構造にすることが大切になります。特にWebデザイナーはポートフォリオ自体も作品のひとつとして見られることを意識して、視認性の高いものに仕上げたいところです。

連絡先を載せる

ポートフォリオを見て依頼したいと思ってくれた方がスムーズに連絡できるよう、次のような連絡先は必ず載せましょう。

  • メールアドレスもしくはお問い合わせフォーム
  • 電話番号 (場合によって)
  • TwitterなどのSNS (場合によって)
  • 自身のWebサイトやポートフォリオサイトのURL、ブログのURL など

SNSでプライベートと仕事を完全に切り離したい場合は、仕事用アカウントを別途作成しておくことをおすすめします。Twitterで日々の学習の記録を発信していると、仕事に対する姿勢を理解してもらえることがあります。

ポートフォリオ作成時における注意点

ポートフォリオの作成時における注意点は、おもに次の項目です。

  • 単なる作品集で終わらせない
  • 履歴書など他の資料との整合性をとる
  • 著作権や社外秘情報は厳重に管理する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ポートフォリオを単なる作品の画像集で終わらせない

SNSなどで自分の作品を知ってもらいたい、という場合に公開するポートフォリオは自分の作品をまとめるだけでも十分です。しかし、転職時に活用するポートフォリオは、単なる作品集にとどまってしまうと自身の実績やスキルをアピールできません。

どのような工夫をすれば採用担当者の心に刺さるか、コンテンツ作りと同じようにターゲットのことを考えながらポートフォリオを作成しましょう。

特に、注力したポイントや制作の背景にある考えなどを言語化すると、成果物に対する熱意や真剣度が伝わり、転職の成功率が上がりやすくなります。

採用担当者は、掲載されている作品で培った技術や経験が、自社でのプロジェクトで活かせそうか、どの様な考え方で仕事をしている人なのかを見ています。こういった点を意識して文章を考えてみましょう。

ポートフォリオ単体でも完結できる様に

転職時にはポートフォリオだけでなく、履歴書、職務経歴書などの書類も同時に必要になるケースが多いです。

具体的にどの様な仕事をしてきたかについては、職務経歴書に記載する役職や職種、求められた仕事の役割なども確認されます。

それらを見たうえでポートフォリオも確認されることが多いですが、忙しい採用担当者の場合は、複数の書類を行き来して全容を把握してもらうことが難しい場合もあります。そのためポートフォリオ単体を見られた場合でも、人物像、これまで行ってきた仕事、作品とその背景にある考え、などを十分に理解してもらえる様に記載する内容を工夫してみましょう。

転職活動で迷ったらキャリアカウンセリング・キャリア相談を

ポートフォリオの作成をしていく中で、どういった企業に向けて、自分をどうアピールしていくかについて迷うこともあります。具体的なキャリアプランを描けてこそ、ポートフォリオ作成も、転職活動も成功させることができます。

そんな迷う時には「キャリアカウンセリング」が役に立ちます。業界知識が豊富な専門のキャリアカウンセラーが、将来のキャリアプランから、次に転職すべき会社の候補ピックアップ、ポートフォリオや履歴書の添削やブラッシュアップまで総合的にサポートしてくれます。

クリエイター支援メディアのBRIKでは、キャリアカウンセリング・キャリア相談のサービスも提供しています。

経験者デザイナー向け専門転職エージェント BRIK JOB | クリエイター支援メディアが始めた業界特化型の転職支援サービス

さらにキャリアカウンセリングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。キャリアカウンセリングとはどういったものか、各社のサービスの違いなどについて、詳しく解説をしています。

Webデザイナー・UIデザイナーのキャリアアップや転職に!キャリアカウンセリングの解説と各社サービスまとめ

デザイナーやディレクターなどクリエイターのポートフォリオの作り方は簡単なようで奥が深い

デザイナーやディレクターなどのクリエイターの転職時に活用するポートフォリオは、履歴書と似たような内容も多々あります。しかし、採用担当者の心に刺さり、転職が成功するような内容に仕上げるためには、自身の成果物を今一度振り返り、制作意図や注力ポイントなどを言語化することが大切です。

「作品を見てもらえばわかる」と、相手の理解力にゆだねるポートフォリオではなかなか転職は成功しません。転職活動をスムーズに進めたい方は、採用担当者に自身の強みや実績を知ってもらい「ぜひ自社に採用したい!」と思ってもらえるような、魅力あるポートフォリオを作っていきましょう。

デザイナーやディレクターがポートフォリオを作るならBRIK PORTFOLIO

デザイナーやディレクターが魅力的なポートフォリオを簡単に作りたいなら、「BRIK PORTFOLIO」がおすすめです。無料のオンラインポートフォリオ作成ツールであるBRIK PORTFOLIOは、以下の様な特長があります。

  • 全て無料で利用可能
  • デザイン性の高いテンプレートを提供
  • HTMLなどのプログラミングを使用することなく、管理画面からアップロードも容易
  • 特定の人のみに見せるパスワードロック機能
  • 副業やフリーランスのお仕事を受け付ける、お問い合わせフォームが付随
  • 作品や経歴を見た企業からのスカウト機能 (オフにすることも可能)

また、無料のオンラインポートフォリオ作成ツールであるBRIK PORTFOLIOは、次のようなクリエイター向けにおすすめです。

  • Webデザイナー
  • グラフィックデザイナー
  • UIデザイナー
  • UXデザイナー
  • モーションデザイナー・映像作家
  • イラストレーター
  • Webエンジニア (フロントエンドエンジニア・サーバサイドエンジニア
  • ライター
  • Webディレクター
  • Webプロデューサー
  • Webやデジタルに関連するセールス

また、BRIK PORTFOLIOは、クリエイターの求人メディア「BRIK JOB」と連動しているため、ポートフォリオを作成するだけで、様々な企業からスカウトが届きます。自分から仕事を探すだけでなく、企業からのメッセージを直接受け取れることは、その企業の仕事内容や姿勢を知るうえでとても参考になることでしょう。

デザイン性の高いポートフォリオをサクッと作りたい方や転職活動にあてる時間がなかなか取れない方は、ぜひ一度BRIK PORTFOLIOを利用してみてください。

またポートフォリオを作成した後には、本格的な転職活動が待っています。BRIKでは、デザイナーやディレクターをはじめとするクリエイターに向けたデザイン・デジタル業界の求人サービスBRIK JOBを運営しますので、こちらも合わせてチェックしてみましょう。

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