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[2024年度版] ポートフォリオ作成ツールおすすめ10選![無料・有料の解説あり] 制作実績・作品を掲載してデザイナーの転職・就職活動を成功させよう!

Webデザイナー、グラフィックデザイナー、UIデザイナー、Webディレクター、エンジニアをはじめとしたクリエイティブ職の転職活動や就職活動において必須となるデザインポートフォリオ。履歴書や職務経歴書と並び、制作してきた作品や実績、個性を伝える資料として転職・就職活動には欠かせません。クオリティの高いデザインポートフォリオは重要なアピール資料であり、デザイン制作会社や事業会社といったデザイン業界・クリエイティブ業界・広告業界のクリエイティブ職の転職や就職において、デザインポートフォリオがないと面接にすら進めないといったことも少なくありません。

とはいえ、「日々の仕事が忙しくてデザインポートフォリオをつくる時間がない。」「クオリティの高いデザインポートフォリオを作りたいけど、一から自分でサイトをつくることは難しい。」といった人も多いのではないでしょうか。
また昨今では、デザインポートフォリオの定番はファイル容量の重いPDFの書式から、簡単に閲覧できるデザインポートフォリオサイトといったウェブサイトの形式へと主流が移ってきています。面接や書類審査をオンラインで行う際に、より容易に見やすく、編集しやすい形式が、デザイン業界・クリエイティブ業界・広告業界において応募者や採用担当者に好まれる傾向があります。

[2023年度版] ポートフォリオ作成ツールおすすめ10選!制作実績・作品を掲載してデザイナーの転職・就職活動を成功させよう!

本記事では、そんなクリエイターに向けて、2024年におすすめしたい、短時間で簡単にデザイン性やクオリティの高いデザインポートフォリオサイトを作成できる便利なデザインポートフォリオ作成ツール9選を紹介します。ツールの多くは無料で利用可能なため、お気軽にお試しいただけると思います。これらを使って、制作実績・作品を掲載して転職・就職活動を行ってください。

デザインポートフォリオ作成ツールを選ぶ基準📌

そもそも数多くのデザインポートフォリオ作成ツールがある中で、どんな基準で選ぶとよいのでしょうか。基準はデザインポートフォリオをどのように使いたいかによって人それぞれですが、特に下記の3つは確認しておくことをオススメします。

デザイン性が高い

どんなポートフォリオ作成ツールを使用するとしても、デザイン性が高いことは欠かせないでしょう。デザインポートフォリオは掲載している制作実績・作品だけでなく、デザインポートフォリオ自体のデザインも1つの作品としてデザイナーをはじめとするクリエイターのスキルやセンスをはかる対象となります。採用担当者の視点からは、制作実績・作品の魅力をしっかり伝えるシンプルなデザインが好まれる傾向にあるかと思います。デザインスキルを余すことなく採用担当者に伝え、他のデザイナーと差別化をするためにもポートフォリオのデザイン性にはしっかりとこだわったほうがよいでしょう。

更新が容易

作成したデザインポートフォリオのクオリティはもちろん大切ですが、定期的な更新が容易にできるかという点も非常に重要です。デザイナーなどクリエイティブ職に就いている人は仕事を通じて実績などもどんどん更新されていくかと思います。最新の実績にアップデートしていくことで、今どのような仕事に取り組んでいるのか、どのようにスキルアップしているのかをアピールすることができるのでデザイナーとしての成長性を伝えるためにもデザインポートフォリオの更新のしやすさは重要な基準になります。

パスワードロックがあると便利

意外と忘れがちな点として、ポートフィリオにパスワードロックをかけることができるかということ。人によっては「今の会社に転職活動のことを知られたくない。」「プロジェクトの都合上、実績として一般公開することができない。」といった様々な事情があるかと思います。そんな時に、デザインポートフォリオにパスワードロックをかけることができれば採用担当者や面接官だけに見てもらうためのデザインポートフォリオを作成することができます。
余計な心配を払拭し、安心して転職活動を進めるためにもパスワードロックの有無もぜひチェックしておくとよいでしょう。

ファイル添付や外部リンクが記述可能か

ポートフォリオページを作成する際に、履歴書や職務経歴書といったPDFファイルを添付するケースがあるかと思います。またすでに作成しているPDFのポートフォリオを掲載したり、Google DriveなどにアップロードしたURLを記載したいケースもあるでしょう。こういった場合に、ポートフォリオ作成ツールにわかりやすく掲載ができるかも重要なポイントになるでしょう。

デザインポートフォリオサイトが作れるおすすめのツール10選📒

短時間で簡単にクオリティの高いデザインポートフォリオサイトを作成できる便利なデザインポートフォリオ作成ツールを紹介します。Webデザイナーだけでなく、Webディレクターやグラフィックデザイナー、UIデザイナー、キャラクターデザイナー、フロントエンドエンジニア、イラストレーター、カメラマンなどあらゆるクリエイターが活用できるものばかりですので、それぞれのツールの特長からあなたに合ったサービスを選び、有効利用していきましょう。

BRIK PORTFOLIO [無料]

BRIK PORTFOLIOBRIK PORTFOLIO

まずご紹介させていただきたいのは、クリエイター向けメディアBRIKが運営する無料のデザインポートフォリオ作成ツール「BRIK PORTFOLIO」です。BRIK PORTFOLIOの魅力は、なんと言っても手軽に、そして短時間でモダンなデザインポートフォリオサイトが作成できること。いくつかの入力項目を入れるだけで、洗練されたデザインのデザインポートフォリオを作成することができるため、コーディングの知識が浅くデザインポートフォリオを自作することが難しい人はもちろん、デザインポートフォリオを作成する時間を短縮して作品のクオリティを高めたい人にもオススメです。Webデザイナー、グラフィックデザイナー、UIデザイナー、UXデザイナー、Webディレクター、Webプロデューサー、エンジニア、広告プランナー、ウェブサイト運用担当者、SNS担当者などどういったクリエイターにも便利にお使いいただけます。

加えて、作成したデザインポートフォリオはパスワードをかけて公開することもできます。採用担当者など制作実績・作品を見せたい相手のみにパスワードを伝えることで、転職活動や就職活動でも安心して使うことが可能です。

BRIK PORTFOLIOでデザインポートフォリオを公開することで、BRIKが運営するデジタル・デザイン業界の求人サイトBRIK JOBに登録している様々な企業からスカウトのオファーが届くことも。単にデザインポートフォリオを作成するだけでなく、デザインポートフォリオを通じて企業とマッチングし、そのまま転職活動を進めたい人にも最適なツールです。
また、特に実務経験者について、ご登録いただいた経歴・作品・スキルなどによって、プレミアムスカウト・キャリアカウンセリングの案内も届きます。一般的には公開されていない優れた非公開求人の案内をもらうことができ、より良いお仕事探しが実現します。

BRIK PORTFOLIOの主な機能
・履歴書・職務経歴書・PDFポートフォリオを複数アップロード可能
・学歴、職歴、保持スキルを掲載できる機能
・応募先企業など見せたい人だけに見せられるパスワードロック機能
・Google Drive、個人ブログ、SNSなどのURL登録が可能
・制作実績について複数枚の画像登録、クレジット・詳細説明などが記述可能
・キャリアカウンセラーからプレミアムスカウト・キャリアカウンセリングが届く
・機能をオンにすると、登録した情報をもとに採用企業からスカウトが届く
など

Behance [無料]


Behance

BehanceはPhotoshopやIllustratorなどを開発・販売するアドビシステムズが運営するクリエイター向けSNSです。デザインや写真、動画などの作品ファイルをアップロードするだけで簡単に制作実績・作品を公開でき、デザインポートフォリオとして使うことができます。利用しているアドビツールのアカウントと連携して無料で制作実績・作品を手軽に公開することができます。

特徴としては海外の制作物が多く、クオリティがとても高いこと。またGoogleやNIKEをはじめとした海外企業が中心にはなりますが求人情報が掲載されることもあるため、デザインポートフォリオを海外に向けたプロデュースの場所として考えている人には最適のツールになります。

portfoliobox [有料]


Portfoliobox

Portfolioboxは、スウェーデン発の写真や映像などをみせることに特化したデザインポートフォリオ作成ツールです。特徴としてはとにかくテンプレートのデザインが洗練されていること。デザインのみでなくエフェクトまで含めた芸術的なデザインポートフォリオの表現は他のサービスから頭ひとつ抜きに出ています。

注意点としてPortfolioboxは表示はすべて英語となり、かつ有料プランのみなので手軽にデザインポートフォリオを作成したい人にはややハードルが高い面もあるかもしれません。デザインポートフォリオのクオリティに妥協せず、本格的な利用を検討している人には最適なツールとなります。

dribbble [一部無料]


dribbble

dribbbleは2009年にアメリカで生まれた世界中のデザイナーが集うデザイナーのためのSNSです。2018年1月までは招待制のSNSだったため、サイト内の制作物が高いクオリティが保たれています。現在は、一部機能に制限はありますが未招待のユーザーでも制作物をアップロードすることが可能です。Basicプランは無料で利用することができます。

世界184カ国以上のデザイナーに利用されており、デザインポートフォリオとして制作実績・作品を投稿することはもちろん、制作途中のものを投稿しフィードバックや意見交換などをする交流の場としても利用されています。温度感としてプロのクリエイター向けで、トップクラスを目指すクリエイターが活用している割合が多いです。ハイレベルな転職や独立などを考えているデザイナー向けにおすすめのサービスです。

format [無料期間あり]


format

formatは極めて簡単な操作で、HTMLやCSSのコーディングスキルがなくてもWebサイトやデザインポートフォリオの制作ができるサービスです。特徴としては、初心者にとっても操作が非常に簡単なこと。そして、まだ日本での利用ユーザーが少ないため手軽にデザインポートフォリオ作成ツールを利用しながらも、テンプレートが他の人と被ることを避けたい方には役立つツールと言えるでしょう。

注意点としては海外のサービスのため表示は英語で日本語でのサポートもないこと、加えて無料で利用できる期間は2週間しか使えないことです。無料期間中に操作感やデザインの好みを試しながら、自分に合っていれば有料プランで運用していくのがよいでしょう。

salon.io [一部無料]


Salon.io

Salon.ioは画像をドラッグ&ドロップするだけでおしゃれなデザインポートフォリオが作れるサービスサイトです。YouTubeやVimeo、SoundCloudの組み込みも簡単にできるためデザイナーだけでなく、CGやアニメーション、映像制作クリエイターにも最適なデザインポートフォリオをつくりやすいことが特徴です。5ページと画像250枚までは無料で使うことが可能です。

Wix [無料プランあり]


Wix

Wixはクラウドベースのホームページ作成ツールです。世界190か国で利用者数1億6,000万人以上、CMSシェア世界第6位という高い実績を持つサービスで、マウスのドラッグ&ドロップ操作でホームページを作ることができるので、HTMLやCSSの知識がない人でも初心者でデザインポートフォリオを作ることができます。複数の料金プランがありますが、無料プランもあるのでこちらの利用も可能です。

加えて、900以上のデザインテンプレートが用意されているので、自分にあったテンプレートをもとにデザインポートフォリオをつくっていくことが可能です。初心者でも手軽に制作できつつ、更新方法などの情報をインプットしていくためにできるだけ利用者数やシェアの多いサービスを利用したい人におすすめです。

STUDIO [無料プランあり]

STUDIO

STUDIOはHTMLやCSSの知識がなくてもWebサイトが作成できるノーコードツールです。
多くのWebサイト作成ツールはテンプレートをもとにそれを調整していくことでサイトを作成していきますが、そのため細かいところまで調整するのが難しいことが一般的です。

しかし、STUDIOはノーコードツールでありながら白紙の状態からサイトを作成することができるので、多少のデザインの知識があればかなり細部までこだわったサイトを作ることができます。コーディングはできないけど、オリジナルのデザインのデザインポートフォリオを手軽につくりたい人におすすめのツールです。複数の料金プランがありますが、無料プランもあるのでこちらの利用も可能です。

WordPress [無料]


WordPress

Webサイト制作ツールとして非常に有名なWordPress。個人のブログから企業のコーポレートサイトまで世界中のあらゆるサイトがWordPressを使って制作されています。カスタマイズやオリジナルのデザインをするのにHTMLやCSSの知識は必要ですが、無料のプラグインでもデザインポートフォリオをつくることは可能です。

ゆくゆくは自分でカスタマイズして本格的なデザインポートフォリオサイトを作り、活用していきたい人におすすめのツールです。レンタルサーバなどを借りていれば、無料でインストールして利用することができます。

Bento [無料]

Bento
Bentoは、ドイツのベルリンを拠点にする会社が提供している、無料のポートフォリオ作成サービスです。名称はその見た目から、恐らく日本語の弁当が語源になっているかと思われます。Bentoの特徴は何といっても、その直感性とデザイン性。SNSのアカウントを含む各種リンクや、作品の画像、プロフィール文章などをウィジェットを組み合わせる感覚で直感的に配置することができます。名刺代わりにサクっと見てもらいたいページを作成する際にとても有効でしょう。URLも任意で設定することが可能です。

デザインポートフォリオサイト作成の基本的なポイント🔎

役割や担当分野を明確にする

仕事で関わるプロジェクトは複数人のメンバーによるチームで携わることがほとんどです。そのため、制作実績・作品の説明の中で、ご自身がそのプロジェクトでどういった役割を務めたのかを明確にする必要があります。ディレクター、デザイナー、エンジニアなどの役職や、メイン、サブ、リーダーなどの立ち位置、合計何人程度のメンバーで行ったのかを書いていきましょう。場合によっては、外部パートナーも加わるプロジェクトもありますので、プロジェクトに関わった人を網羅しましょう。

制作実績・作品を掲載する時には、自身が大きい役割を務めたと示したいところですが、実際のお仕事ではチームプレーが重要ですので、ありのままを記述しましょう。採用担当者も応募者の方が全て作ったとは考えていませんので、正確に書くことが重要です。

説明文などの文章は簡潔に!

まず、デザインポートフォリオにおいて制作実績の説明文やコメントは簡潔に伝えることを心がけましょう。

よく起こりがちなこととして、自信のあるWebサイトや苦労したプロジェクトに関することを長々と説明してしまうケースです。制作背景を余すことなく伝えることも大切ですが、文字数が多すぎては全体の見やすさも悪くなりかえって逆効果となってしまいます。

読んでくれる人に対して制作内容、コンセプト、ターゲット、担当業務、制作期間などを簡潔に伝えることを意識することで、採用担当者も一目で実績からスキルやあなたの働きを感じ取れるようなデザインポートフォリオになります。

SNSのリンクも忘れずに!

Twitter、InstagramをはじめとしたSNSで個人的なアウトプットをしている人は、SNSのアカウントへのリンクをデザインポートフォリオに貼ることで、デザインポートフォリオの実績の根底に流れるあなたのセンスや趣向も見てもらうことができます。

Webデザイナーをはじめとするクリエイターの転職において、こういったセンスや趣向と会社の方向性に共通するものがあるかという点も採用側は気にしているため、是非積極的にアピールできる要素を広げていきましょう。

ただし、デザインポートフォリオの世界観から著しく離れていたり不適切な発言がある場合は逆効果にもなる可能性もありますので、発信の内容にはしっかりと気をつけながら連携をするようにしましょう。

転職だけでなく副業にもデザインポートフォリオサイトは有利💪🏻

デザインポートフォリオはWebデザイナーをはじめとするクリエイターの転職だけでなく、デザイン業界・クリエイティブ業界・広告業界での副業やフリーランスの人にもとても効果的です。オンライン上で実績やスキルを公開していたり、ふとした出会いの際にデザインポートフォリオサイトを出すことで、新たな人脈や仕事のチャンスにつながる可能性はぐっと高まります。

いますぐ転職を希望していない方でも、デザインポートフォリオを作成することで未来の働きかたの可能性を広げることにつながります。また、今自分にどのくらいのスキルがあり、市場価値があるのかを客観的に判断できるためスキルアップの指針にもなり、まさに一石二鳥です。

この機会をチャンスと捉えて、ぜひ一度しっかりとデザインポートフォリオを作成してみてはいかがでしょうか。

ポートフォリオを作ったら転職活動へ進んでみよう💨

デザインポートフォリオは、あなたの制作実績・作品と個性をダイレクトに伝えることができる名刺であり顔となる制作物です。デザイン業界・クリエイティブ業界・広告業界における、デザイナー、ディレクター、エンジニア、プロデューサー、ライターといったクリエイティブ職の転職・就職活動においてデザインポートフォリオの出来栄えひとつで面接の進み方は大きく変わってきますので、作成ツールをうまく活用しながら納得のいくポートフォリオサイトを用意するようにしましょう。
デザイン・デジタル業界でのデザイナー転職ならBRIK JOB

デザイン業界・クリエイティブ業界・広告業界の求人メディアBRIK JOBのサービスとも連動しているため、クライアントや担当者からのスカウトや案件オファーも届く可能性があります。クリエイターとしてさらにキャリアアップを考えている方は、ぜひ利用してみてください。

ポートフォリオをどの様に作るか迷ったら

ポートフォリオを作成可能なツールが見つかっても、場合によっては何を書いていくと良いか迷うこともあるでしょう。自身の視点と、対象となる企業の採用担当者、また仕事の依頼者がどういった情報を求めてポートフォリオを見て、どの様な判断をするかをしっかりと把握することは難しいものです。BRIKでは、この点についてUIデザイナーの職種について具体的に掘り下げて解説した記事を公開しています。この記事の内容は様々な職種でも応用が効くため、ポートフォリオをどう作るか迷った際にぜひ参考にしてみてください。

ポートフォリオ作成についてアドバイスが欲しい場合

記事を読んでポートフォリオ作成をしてみても、まだ気になる点が残る場合があります。そういった際には、経験者クリエイターに向けたカウンセリングサービスである、BRIK JOBカウンセリングを受けてみましょう。業界経験豊富なカウンセラーがポートフォリオを見て、採用担当者目線で添削をしてくれます。サービスはもちろん無料。勢いに任せて企業に応募するのではなく、しっかりとポートフォリオ作成の段階から準備を行い、万全な体制で応募に臨むことで内定の確率を高めたり、その後も有利な条件・待遇にすることができるでしょう。