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独学でWebエンジニアを目指すあなたへ。勉強方法と求められるスキルを徹底解説!

フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアなどの「Webエンジニア」は、Webサイトの設計や開発を行う仕事です。人気の高い仕事の1つであり、未経験でも「独学でWebエンジニアを目指したい」という方も少なくありません。
そこで本記事では、独学でWebエンジニアを目指すために必要なスキルや勉強方法を紹介します。

Webエンジニアは独学でも目指せるが難易度は高い!

結論から言うと、Webエンジニアは独学でも目指せる職業です。しかし、経験者は総じて「難易度が高い」と話します。

Webエンジニアの独学が難しい理由としては、主に次の2つが挙げられるでしょう。1つ目は、「プログラム言語を普段の生活の中で意識する場面がないから」です。親しみのない知識や技術に触れ、習得するためには、相応の時間と努力が必要になります。

2つ目は、「プログラミング言語だけでなく、データベースやサーバーなど幅広い知識を必要とするから」です。さまざまな分野の知識を身に着けるためには、さらに時間がかかります。

以上を踏まえると、独学でWebエンジニアを目指す際には、時間をかけて少しずつ知識と技術を習得していくことが大切になってきます。

Webエンジニアに求められるスキルと習得方法

では、Webエンジニアには具体的にどのようなスキルが求められるのでしょうか。ここでは、Webサイトに必要なスキルと習得方法を3つ見ていきましょう。

エンジニアスキル

エンジニアスキルはWebエンジニアにとって根幹となるスキルです。細分化すると、次の6つがあります。

フロントエンドのプログラミング言語

フロントエンドとは、文字入力やボタンのクリックなど、ユーザーが直接触れる部分のことです。フロントエンド開発において必要になる言語は、主に次の3つが挙げられます。

  • Webページの基礎構造を作る「HTML」
  • Webページの装飾に必要な「CSS」
  • Webページに動きを追加する「JavaScript」

バックエンドのプログラミング言語

バックエンドとは、サーバーやデータベースなど、一般的にユーザーの目に入らない部分のことです。バックエンドのプログラミング言語は、サービスの特性によって変わってきます。

近年のトレンドとなっているのは、「Python」や様々なフレームワークを持つ「PHP」です。Ruby on Railsといった「Ruby」もTwitterやクックパッドなど、身近なサービスで多く使用されています。

サーバー構築のスキル

Webアプリケーションを利用する際、ユーザーは会員登録などで個人の情報を入力します。
その際に通信が行われるデータを保管し、十分なバックボーンを準備し、安定した通信量を確保するのがサーバ構築のスキルです。またセキュリティ対策の仕組みを作るスキルも、インフラを担うエンジニアにとっては必要です。

データベース設計

ユーザーの会員情報やTwitterなどでの投稿内容は、ユーザー情報をデータベースに保管し、使用のたびに引き出します。そのような時に必要になるのが、「MySQL」や「PostgreSQL」などの技術です。

Webエンジニアは、データベース設計に関連するプログラミング言語にも精通することが求められます。

セキュリティ

情報漏洩やマルウェアなど、システム上の脆弱性を無くすこともWebエンジニアの大切な仕事の1つです。

特に独立する場合、開発技術にばかり目を向けて、セキュリティについて疎かになるケースがあります。独立するとセキュリティ面はすべて自己責任になるため、パスワードのハッシュ化やクロスサイトスクリプティング、SQLインジェクションなどのセキュリティ対策に関するスキルも身に着けておくことが必要です。

テストやデバックなど基本スキル

プログラマーの仕事の半分は「バグを取り除くこと」と言われるほど、デバッグは大切なものです。バグが発生すると、上記したような情報漏洩やサーバーのクラッシュなどが起きかねません。

開発スピードを上げるためにも、バグを取り除くテストやデバックなどの基本スキルもWebエンジニアに求められます。

分析や論理的思考スキル

Webエンジニアが開発を進めるにあたっては、「プログラミング思考」だけでなく、「論理的思考」も大切になってきます。

プログラミング思考は、目的達成に向けて最適な方法を探すのに対し、論理的思考は目的達成のための「分析」を行った上で最適な方法を組み立てていく思考法です。

Webサービスが正常に動作するようにすることはもちろん、ユーザーのニーズを分析し、要望に応える力も必要となります。

対人コミュニケーションスキル

Webエンジニアは、Webディレクターの指示のもとに作業を進めていきます。当然、そこには対人コミュニケーションが必要です。

また、クライアントの要望を聞くために、打ち合わせに同席することもあります。Webエンジニア自らがクライアントの要望を聞き取り対話することは、より良いサービスの提供に繋がるでしょう。

Webエンジニアになるためのおすすめ独学勉強方法

Webエンジニアには非常にたくさんのスキルが求められ、「自分でもできるのか」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。しかし、独学でもきちんと学習していくことで、スキルの習得は可能です。

ここからは、Webエンジニアになるための勉強方法を3つ紹介します。

本や参考書

本や参考書は、最もコスパが高い勉強方法です。特に初心者におすすめな本は、次の3冊です。

また、後述する他の学習法を組み合わせることで、より効率的な学習が可能となります。

学習サイトを活用する

現在では、実際にプログラムを動かす勉強もできる学習サイトが多数登場しています。主な学習サイトは、次の3つです。

ドットインストール

ドットインストールの特徴は、レッスン動画が全て3分以内で提供されていることです。移動中や隙間時間にも、手軽に勉強できるメリットがあります。

学習内容は、ホームページの作り方からアプリ開発まで幅広く揃っています。月額1,080円でプレミアム会員になると、すべての動画が視聴できるだけでなく、先生への質問も可能です。

Progate

Progateの特徴は、絵本のようなスライドで学習するところです。ストーリーを追うように学習しながら、実際のプロダクト制作も体験できます。
月額1,078円のプラスプランに加入すると、全レッスンの受講が可能です。スマホやタブレットでは手軽に、Web版で本格的に勉強するなどの使い分けもできるでしょう。

Udemy

Udemyの特徴は、18万以上もの動画が用意されていることです。プログラミングだけでなく、自己啓発や写真、音楽、ビジネススキルなどのカテゴリーも充実しています。

なお、Udemyには料金プランは無く、気に入った講座を販売価格で買い取るシステムです。キャンペーンやクーポンも用意されているので、タイミングによってはかなりお得な価格で買い取ることもできます。

資格

資格の勉強は自分の足りない部分を認識できるだけでなく、就職活動においても自己PRに役立ちます。Webエンジニアになりたい方は、次の3つの資格に挑戦してみてはいかがでしょうか。

既存サービスやサイトの模写

HTMLやCSSなどの基礎を学習したあとは、Webサイトの模写が有効です。テキストエディタを準備し、模写したいWebサイトを0からコーディングして作っていきます。

途中でつまずいた際には、Google Chromeの検証ツールを使うと答えの確認が可能です。ただし、実際の仕事では検証ツールは使えないため、問題解決能力の向上のためにも「自分で調べて解決する」ということを心がけましょう。

自分でシステムを開発する

ある程度の知識と技術が身についたら、自分でシステムを開発する経験を積んでいきます。アイデアやデザインを固めて企画書にまとめる、チームでの作業を想定して要件定義を行うなど、実践的な経験は独立後に役立ちます。

プロトタイプの作成後、実際にプログラミングしてみてください。ユーザーからのフィードバックも取り入れながら開発を進められれば、Webエンジニアとしての力は十分ついているでしょう。

デザインギャラリーサイトをくまなく見る

スキルを向上させるためには、良いWebサイトをたくさん見ることが不可欠です。BRIKが提供している、BRIK GALLERYでは日々様々な良質のWebサイトを紹介しています。業種やデザイン手法、カラーリング、Webサイトの種類など様々な検索方法が充実しており、掲載数はトップレベルを誇ります。

またその他のギャラリーサイトについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

[2022年 54選] Webデザインの参考になるリンク集・ギャラリーサイト

Webエンジニアとして独学を始める前に知っておくべきこと

Webエンジニアになりたい方は、次の3つを覚えておくとよいでしょう。

学習だけでは案件は獲得できないため実績は必須

案件を依頼するかどうかは、過去の実績から判断されます。最初は安価でもいいので、クラウドソーシングなどで案件を受注して、実績を積み上げることから始めましょう。

実績はポートフォリオにまとめることで、自分をアピールする武器にもなります。

単価や競争は技術領域によって異なる

Webエンジニアの報酬単価は、経歴やスキルで大きく変わっていきます。案件の半数を占めているRuby、PHP、人気上昇中のPythonやGoは早めに習得するとよいでしょう。

また、レアなスキルや複数の分野にまたがった知識や技術を持っていると、より高単価な仕事を受注しやすくなります。

学習が止まったときに聞ける人や環境を作る

途中で挫折しないためにも、疑問や不安に答えてくれるような人・環境を作ることも大切です。

学習効率を上げるためにも、コミュニティやオンラインスクールなど、質問できる人脈や環境作りは積極的に進めていきましょう。

独学でWebエンジニアになるなら実践7割

独学でWebエンジニアになるのは難易度が高めですが、「実践7割」を意識した勉強方法を続けられれば不可能ではありません。
自分に合った勉強方法を見つけて、少しずつスキルを磨いていきましょう。