Webディレクターってどんな仕事？仕事内容や求められるスキル、適性について詳しく解説します！

Webディレクターは、Webサイト制作の現場における指揮官のような存在です。本記事では、そんなWebディレクターの仕事内容や求められるスキル、また適性について解説します。Webディレクターという職種に興味を持っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Webディレクターの仕事内容とは？

まずは、Webディレクターの実際の仕事内容を解説していきます。

ドキュメント作成

Webディレクターは、これから説明する下記の過程に伴い、大量のドキュメントを作成しなければなりません。例えば、「ヒアリングシート」「企画書」「ワイヤーフレーム」「要件定義書」「サイトマップ」「見積書」などが挙げられます。これらはプロジェクトのクオリティを支えるだけでなく、制作スタッフやクライアントとの情報共有のための大切な資料でもあります。

①企画・提案

企画・提案の過程では、ヒアリングを通して「どのようなWebサイトにするのか」について具体的な計画を立てて企画書を作成し、クライアントに承認してもらうことが目標です。まずヒアリングでは、クライアントの具体的な数値目標や抽象的な課題意識を聞き出します。そして、そのヒアリングをもとに制作スタッフと議論しながら、コンセプトや予算、納期などWebサイトの要件を定義し、コンテンツや機能の方針を示す企画書や、ウェブサイトの設計書となるサイトマップの完成を目指します。

②プロジェクト管理

提案した企画にクライアントから承諾を得られると、プロジェクトがスタートし、Webディレクターはプロジェクト管理を担当します。具体的には、デザイナーやエンジニア、ライターといった専門の担当者をアサインし、それぞれに業務を割り振り、プロジェクトが計画通りに行くようスケジュールを立てて進行していきます。他にも、コストや進捗状況の管理も行います。

③運用・更新

Webサイトのリリース後は、更新や保守、運用作業を担当します。Webサイトがビジネス上の成果を生み出していくために、コンテンツの作成や更新、効果測定・分析などを行います。またユーザーの利便性をさらに向上させるために、更新や管理の方法をクライアントに新たに提案する場合もあります。

Webディレクターに必要なスキルとは？

続いて、Webディレクターに求められる6つのスキルについてご紹介します。

Web関連の基本的な専門知識

Webサイトのクオリティは、制作スタッフに指示を出すWebディレクターの腕にかかっていると言っても過言ではありません。Webデザイナーやエンジニア、ライターたちに正確な指示を出せるよう、それぞれの分野の基本的な専門知識を身に付けておきましょう。具体的には以下のスキルが挙げられます。

• UI/UXに関するスキル
• Webデザインスキル
• フロントエンドの基礎知識 (HTML/CSS/JavaScript/CMS)
• バックエンドの基礎知識 (PHP/Perl/Ruby/MySQL)
• ライティングスキル

集客に関する知識

そもそもWebサイトとは、ユーザーに見てもらい初めて価値が生まれます。よって、Webディレクターにとってマーケティングの知識も欠かせません。SEO、リスティング広告、リターゲティング広告、ディスプレイ広告といった集客の手法を理解するなど、実践的な知識を身に付けておくと良いでしょう。

情報収集能力

情報収集能力の有無は、仕事全体の出来栄えに大きな影響を与えると言えます。例えば、クライアントの所属する業界での競合他社や、トレンドについての深い知識がある人が作った企画書は、説得力が増すはずです。自身の情報収集能力の精度について、一度検証してみると良いでしょう。

問題解決能力

「納期に間に合わない」「Webサイトのデザインが古い」「売上が目標に届かない」など制作の過程においては、予想もしなかったさまざまなトラブルが発生します。そのような状況下でもプロジェクトを成功させるために、事前に発生し得る問題を把握し、問題が起きた時に即座に解決できる能力が必要とされます。

ディレクション力

クライアントやユーザーの求めるものへと、企画を形にしていく力もWebディレクターには重要と言えます。具体的には、制作過程において、クライアントのリクエストを汲み取り、クリエイティブに落とし込んで、ユーザーにどのようなメッセージを届ければよいかを考え、最終的にそれらを具現化する力が求められます。

マネジメント力

チームメンバーの特性を見極め、それぞれに合った仕事を割り与えながら、全体の流れを調整し、進捗状況を管理できる能力が求められます。マネジメントスキルは、経験を積んでいくことによって培われるスキルでもあるので、根気強くスキルの習得を目指していきましょう。

Webディレクターに向いている人とは？

幅広いスキルを求められるWebディレクターですが、どのようなタイプの人が向いているのでしょうか？

コミュニケーション力が高く、リーダー気質の人

Webディレクターは、制作スタッフをはじめとし様々な業種の人とコミュニケーションを取る機会が多くあります。またチームのリーダーや議論のファシリテーターとして、人々をけん引していく立場でもあります。よって、話す内容や相手に合わせて柔軟にコミュニケーションを取れて、かつリーダーシップがある人に向いているでしょう。

数値やデータの分析が好きな人

新たな企画を生み出したい場合、またサービスの運用や改善を行う場合に、数値をもとにした分析を行うことがあります。よって、統計的に相関関係やパターンを割り出して、データを有意なものにすることが得意な人におすすめです。

マルチタスクが得意で対応力がある人

Webディレクターは、複数の仕事を同時に進めなければならない場面が非常に多いため、マルチタスクをこなせる必要があります。また、「進行状況を確認し、指示し、再び変更する」という過程が何度も繰り返されるため、その都度状況に合わせて臨機応変に対応できる人に向いているとも言えます。

まとめ

本記事では、Webディレクターの仕事内容や必要なスキル、また適性について解説してきました。Webディレクターの仕事は、チームを率いてリーダーとなり、クライアントの望み通りのサイトを制作していくという責任の大きい仕事です。しかし、プロジェクトが成功した暁には必ず充実感や達成感を感じられるはずです。Webディレクターに魅力を感じた方は、ぜひキャリアの１つとして考えてみてください。