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デザイナーが起業・独立するために必要なこととは?成功するための方法を解説!

はじめに

デザイナーとして働いている方の中には、将来独立して自分の事務所を持ちたいと考えている方も多いのではないでしょうか?本記事では、起業・独立を目指しているデザイナーが知っておくべき知識や注意点などを解説していきます。少しでも起業・独立を考えている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
本記事では、Webデザイナー、UIデザイナー、グラフィックデザイナーなどの職種を念頭に記述していますが、ディレクターやエンジニアなどの職種についても応用することができますので、ぜひ参考にしてみてください。

デザイナーが起業・独立することのメリット

デザイナーが起業・独立することには、以下のようなメリットがあります。

  • 自分のアイデアやセンスを自由に発揮できる
  • 自分のスケジュールに合わせて仕事を行うことができる
  • 自分で価格設定ができるため、収益を増やしやすい
  • 自分自身のビジョンや目標を追求できる

しかし、一方で、起業・独立することには以下のようなデメリットもあります。

  • 経営や管理の知識が必要
  • 売り上げが不安定な場合がある
  • 自分自身で顧客開拓やマーケティングを行わなければならない

このように、起業・独立することにはメリットとデメリットがあるため、慎重に判断する必要があります。

デザイン会社を設立することとフリーランスで働くことの違い

デザイン業界においては、フリーランスで働く人とデザイン会社を設立する人がいます。それぞれの違いを見ていきましょう。

フリーランスとしてのデザイナーとして独立

フリーランスとして独立する場合は、個人事業主として活動します。仕事の受注や報酬の受け取りなどは個人で行い、法人としての設立や税金の手続きなどは必要ありません。ただし、単独で仕事をするため、仕事の範囲や取り組める案件が限られる場合があります。

デザイン会社を設立する

デザイン会社を設立する場合は、法人としての登記が必要になります。法人として設立することで信用力が増し、仕事の幅を広げることができます。ただし、法人としての手続きや費用が必要になるため、フリーランスよりハードルが高いでしょう。

会社を設立するための準備

デザイン会社を設立するためには、以下のような準備が必要です。

可能ならビジネスパートナーを見つけよう

起業する際には、ビジネスパートナーを見つけることが大切です。ビジネスパートナーがいる場合、自分自身のスキルや弱点をカバーしてくれることができ、事業の幅を広げることができます。

資金の準備

会社を設立するためには、資金が必要です。自己資金や借入資金、出資など、様々な資金調達方法があります。事業計画を作成し、必要な資金を把握しておくことが重要です。

オフィスの準備

会社を設立する場合、オフィスの準備が必要になります。オフィス物件を借りるか、シェアオフィスを利用するか、リモートワークをするか、自社の方針に合わせて選ぶことができます。

オフィス物件を借りる

オフィス物件を借りる場合は、契約期間や敷金・礼金、家賃などの費用を把握しておくことが重要です。

シェアオフィスで始める

シェアオフィスを利用する場合は、必要なスペースを確保することができます。また、他の企業や起業家との交流が生まれるため、ビジネスチャンスが広がる可能性があります。

リモートワークでも可能

リモートワークをする場合は、オフィスの費用を抑えることができます。ただし、コミュニケーションや情報共有などに課題が生じる可能性があるため、対策を講じる必要があります。

その他の準備

会社を登記する

株式会社を設立する場合は、登記を行う必要があります。(個人事業主の場合は不要で、青色申告承認申請などを行う必要があります)
株式会社を電子データの定款で設立する場合は、印紙代4万円が不要になり、司法書士さんなどに20万円程度で依頼をして登記をすることが可能です。合同会社を設立する場合は5〜10万円程度で登記が可能です。(会社の違いについては本記事では割愛します)
ご自身でも時間と労力を費やすことで登記を行うことは可能ですが、最近ではあまり必要費用に差が出にくい状況です。時間が思いの外かかることがあるため、専門家に依頼することも賢い手のひとつです。

顧問税理士さんを見つける

会社設立後は、税金の手続きなどが必要になります。顧問税理士さんを見つけ、法律や税金に関する業務やアドバイスを受けることができます。また、決算書の作成や確定申告なども顧問税理士さんに依頼することができます。

法人名義の銀行口座を開く

会社設立後は、法人名義の銀行口座を開設する必要があります。口座開設には、設立登記の書類や印鑑証明などが必要になります。

営業方法を考える

会社を設立した後は、クライアント獲得のための営業方法を考える必要があります。

自社ウェブサイトを設置して集客する

自社ウェブサイトを作成し、有益なコンテンツを掲載してSEO対策を行うことで、様々なユーザーを呼び込み、集客効果を高めることができます。自社ウェブサイトには、サービスの具体的な説明、自社の強みなどを解説し、自社でこれまでに手掛けた制作事例のポートフォリオや、入力しやすいお問い合わせフォームを設置しましょう。

広告などによって周知・集客をする

自社ウェブサイトを設置してもSEOの効果が出てくるのは半年〜1年以上といった時間が必要になります。場合によってはGoogle広告などの検索連動広告・リスティング広告を利用することで、効果的にターゲットを絞って集客することができます。広告予算に応じた効果的な広告運用を行うことが重要です。

ブログなどのオウンドメディアを作ってオーガニック検索での流入を狙う

自社のブログなどのオウンドメディアを作成し、オーガニック検索での流入を狙うことができます。デザインに関するコラム、仕事に取り組む姿勢などを詳しく解説し、コンテンツの充実や、キーワード選定などを行い、SEO対策を施すことが重要です。

他のデザイン会社やクライアント企業にメールを送る

直接取引のクライアントを開拓するのは長い時間が必要となります。そのため創業したての場合は、他のデザイン会社やクライアント企業にメールを送り、仕事の依頼や協業の提案を行い、デザインパートナーとして様々な業務に取り組むことも必要です。

デザイナーが起業・独立するうえで気を付けること

デザイナーが起業・独立する際には、以下のような点に気を付ける必要があります。

時間などの管理が会社員時代よりも大変

自分自身でビジネスを運営するため、時間管理やスケジュール管理などが大変になる場合があります。自己管理能力を高め、効率的に仕事を進めることが大切です。

デザインなどの本業以外の仕事が多くなる

起業・独立後は、デザインなどの本業以外にも、事務作業や営業活動など様々な業務を行う必要があります。自分自身で多岐に渡る業務をこなすことができる能力が求められます。

資金繰りに注意

起業・独立後は、収入が不安定になる場合があります。定期的なキャッシュフロー管理や、リスクヘッジについて考えることが重要です。

信用を勝ち取ってリピートの仕事をもらう

起業・独立後は、信用を勝ち取ることが重要です。仕事の質や納期の守り方、コミュニケーション能力など、お客様に信頼されるように努めましょう。信頼を勝ち取ることで、リピートの仕事を獲得しやすくなります。

まとめ

デザイナーが起業・独立することは、とてもやりがいのあることです。自分自身でビジネスを運営することで、自己成長や、自分自身でビジョンを持って仕事を進めることができます。起業・独立を考える際は、しっかりと準備をして、可能性を広げることが大切です。
起業・独立には多くのリスクや課題がありますが、その分やりがいや成長があるということを忘れずに、しっかりと準備をして取り組んでいきましょう。