クリエイター向け
お仕事・転職お役立ちガイド

Webディレクターの副業事情とは?仕事の取り方や予算感について解説します。

Webディレクターの仕事の中には、副業でも取り組みやすい案件が多くあります。副業に挑戦する方は、「本業以外の収入も得たい」「フリーランスとして独立する前に、経験を積みたい」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Webディレクターの副業案件を獲得する方法を紹介します。案件の例や副業時の注意点もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

Webディレクターが副業案件を獲得する方法

Webディレクターの副業案件は、主に3つの獲得方法があります。それぞれの特徴やメリットは、次のとおりです。

副業案件紹介サイトや案件紹介エージェント

副業案件紹介サイトは、さまざまな案件の仕事内容や報酬金額などを閲覧できるサイトです。その中で自分がやりたい仕事を見つけて応募・交渉することで、案件を獲得できます。

一方、案件紹介エージェントは、案件の求人者とクライアントとのマッチングを仲介してくれるサービスです。専属のエージェントに労働条件や報酬などの希望を伝えると、その条件に合った案件を探して紹介してくれます。
具体的な副業案件紹介サイトや案件紹介エージェントは、次の5つが挙げられます。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズは、IT系職種に特化したエージェントサービスです。週2〜3日の案件が豊富で、副業としても挑戦しやすい傾向にあります。
また、クライアントとの直接契約のため、報酬単価が高い点も大きなメリットでしょう。副業として大きく稼ぎたい方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

プロの副業

プロの副業は、本気で副業に取り組みたい方向けのエージェントサービスです。「プロ」という名前のとおり、ある程度のスキルや経験を必要とする案件が多い傾向にあります。
案件の稼働日数は最短で週1日ですが、月に10万円以上稼げる案件も少なくありません。これまで培ったスキルを活かし、さらなるステップアップを目指したい方におすすめなサービスとなっています。

クラウディア

クラウディアは、株式会社エムフロが運営している案件紹介サイトです。
最も特徴的なのは、手数料の安さでしょう。大手サイトの手数料は報酬額の20%前後であることが多く、思っていた以上に報酬金額が少ないと感じることが多々あります。
しかし、クラウディアの手数料は最大で15%です。その上、仕事の受注数が多くなるほど手数料が下がっていく点も見逃せません。報酬にかかる手数料をなるべく抑えたい方は、掲載されている案件をぜひ一度チェックしてみてください。

lotsful(ロッツフル)

lotsfulは、専任のプランナーがベンチャー企業との間を仲介してくれるエージェントサービスです。
副業でキャリアアップを狙っている人と、ベンチャー企業など人材が不足している企業とをマッチングしてくれます。初期コストや仲介料がかからない点も、コストをかけたくない方にとって大きなメリットになるでしょう。

KAIKOKU(カイコク)

KAIKOKUは、株式会社BLAMが提供している副業支援サービスです。KAIKOKUでは、独自のマーケティングスキル診断をもとに、利用者の市場価値を可視化します。そうすることで、報酬の最低ラインを決定し、不当に安価な仕事をさせられる機会を減らせるのです。
また、税金や法律に詳しい専用スタッフがサポートしてくれるため、「はじめて副業に挑戦する」という方も安心して仕事に取り組めます。

クラウドソーシングサービス

クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい方と受注したい方のマッチングをサポートするサービスです。有名どころとしては、ランサーズやクラウドワークスなどが挙げられます。

Webディレクターの仕事を受注する際は、細かいメッセージのやり取りが必要です。しかし、クラウドソーシングの仕様は分かりやすく使い勝手がよいため、クライアントとのコミュニケーションにおけるストレスも少ないでしょう。

報酬単価は全体的に低めですが、案件数はかなり多くなっています。そのため、「副業で収入を得ながらスキルを身につけたい」という方におすすめです。

SNSや知人の紹介など

SNSや知人の紹介によって、副業案件を獲得する方法もあります。
SNSを通じた契約は基本的に直接契約となるため、報酬をそのまま手元に残すことができます。また、依頼者のツイートなどから人となりをあらかじめ確認でき、安心して仕事を受けられる点もメリットとして挙げられるでしょう。

知人の紹介による副業案件もSNSと同様に、報酬の満足感や受注する際の安心感が大きなメリットです。また、知人を介すことで信頼関係が構築されやすく、継続案件を獲得できる可能性が高まります。

Webディレクターの案件例

Webディレクターの副業案件は、さまざまな方法で獲得できることがわかりました。では実際に、Webディレクターの副業案件にはどのようなものがあるか、3つの例を見ていきましょう。

サイト制作の進行管理など

本業と同じようなサイト制作の進行管理なども、Webディレクターの副業として多数募集されています。Webディレクターは納期までに成果物を仕上げられるよう、メンバーのスケジュールや業務分担を調整する必要があります。

時には自らが実務に当たったり、外注スタッフに業務を依頼したりすることもあるでしょう。
サイト制作の進行管理は求められるスキルは幅広くなりますが、その分報酬単価が高い傾向にあります。

コンテンツディレクション

コンテンツディレクションとは、コンテンツの方向性を決定したり、形成されたコンテンツの編集や修正を行ったりすることです。クライアントの課題や目的を明確にし、ターゲット層のニーズに合わせたコンテンツを制作していきます。

そのため、ディレクション能力だけでなく、コミュニケーション能力も必要です。コンテンツディレクションの副業案件に取り組む際は、報連相の徹底や相手の立場に立った意見の伝え方・聞き方に注意するとよいでしょう。

UI・UXなどWebページの改善

Webディレクターの副業案件では、Webページの改善を任されることもあります。その代表が、UI/UXといったデザイン面の改善です。UIの改善とは、ユーザーに認識されやすいボタンの形や配置に変更することなどが挙げられます。これにより、Webページを閲覧するユーザーがボタンをクリックしやすくなります。

一方、UXの改善とは、UIなどを改善することにより、「読みにくい」「押しにくい」といったユーザーのストレスを軽減することです。ユーザーに目的のアクションを促す上で、Webページの改善はWebディレクターの大切な仕事のひとつとなっています。

Webディレクターが副業をする際の注意点

最後に、Webディレクターが副業する際の注意点を3つ見ていきましょう。

案件の稼働時間を確認する

副業としてWebディレクターを始めるときには、案件の稼働時間を確認してください。
副業とはいえ、仕事をして報酬を得ることには変わりありません。稼働時間の見積もりが甘く、納期を過ぎてしまったとなると、クライアントからの信頼が失われてしまうでしょう。その後の案件獲得にも、悪影響を与えます。

副業を継続していくためにも、本業やプライベートの時間を考慮した稼働時間を設定していきましょう。

NDAやセキュリティ体制は確認する

副業案件でも、本業と同様にNDAやセキュリティ体制の確認が大切になってきます。万が一、セキュリティ面の問題が起きれば、信用問題や責任問題が起きかねません。

そのため、使用するパソコンには、最新のウイルス対策を施しておきましょう。また、情報漏えいにつながらないよう、パソコンに繋げるWi-Fiのセキュリティ面をあらかじめ確認することをおすすめします。

副業可否や確定申告など労務・税務トラブルは避ける

昨今、副業の認知度が上がり、推奨する会社が増えてきました。しかし、必ずしもすべての会社が副業を許可しているわけではありません。就業規則違反とならないよう、副業の可否は事前に会社へ確認しておきましょう。

また、副業による所得が20万円を超えると、確定申告が必要になります。申告漏れなどのトラブルが起きないよう、副業と並行して税金関係の勉強をしておくと安心です。

Webディレクター案件は豊富なので案件選定は慎重に

Webディレクターは人材不足が続いていることもあり、副業案件も多い傾向にあります。ただし、副業の継続には、自身の稼働時間やスキルに合わせた案件選定が大切です。
Webディレクターの副業を成功させたい方は、今回紹介した案件の獲得方法を実践していきましょう。