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無料で使えるプログラミング用のコードエディタにはさまざまな種類があるため、どれを選ぶべきか迷いやすいです。新しいエディタに慣れるまでには時間がかかりますし、「せっかく選んだのに使いにくい…」といった失敗は避けたいかと思います。
そこで本記事は、MacやWindows、Linuxに対応するおすすめの無料コードエディタを6つ厳選してご紹介します。
コードエディタの選び方
コードエディタを選ぶ際のポイントやコツについて、以下に詳しく解説していきます。
対応しているOS
まずはじめに、使用するマシンのOSにエディタが対応しているか確認しておきましょう。
MacやWindows、Linuxといった主要OSすべてで使えるエディタであれば、別のマシンでもスムーズに動作の確認ができます。近年はOS自体のアップデートも頻繁ですので、すぐに更新されるかどうかもポイントです。どのOSに対応しているエディタでも、OSとの相性の良し悪しがあるため、事前にユーザーレビューや公式情報をチェックすることで利便性の高いエディタを見つけられるでしょう。
色分けや共有など機能性
入力したテキストを見やすくする色分け機能や、チーム作業に便利な共有機能に対応しているかどうかもエディタ選びの大切なポイントです。色分け機能は「シンタックスハイライト」とも呼ばれ、タグ部分やコメント部分などに色を付けることで視認性を高めることができます。
他にも、エディタを選ぶ際には以下の重要機能の有無を基準にしましょう。
・バグを検出・修正するデバッグ機能
・タグを自動で書いてくれる自動補完機能
・ソースコードを実装に必要なファイルに変換するコンパイル機能
・ショートカットやカスタマイズ機能
コードエディタには、プラグインなどで自分にあった機能をカスタマイズできるエディタがあります。ほしいと思ったタイミングで自由なカスタマイズを実現できるように、拡張性についても確認しておきましょう。
ヘルプやブログなど日本語情報
エディタや拡張機能の使い方について、ヘルプフォーラムやブログなどで情報を得られるかどうかも選ぶ基準として重要です。プログラミングを始めたばかりの方や、新しい言語を学ぶ際には、英語だけのサポートでは挫折してしまう原因になりかねません。
人気の高い定番エディタなら解説ブログなども豊富なため、安心して選べます。エディタによっては設定画面から日本語化もできますので、「どうしても英語が苦手」という方は積極的に利用しましょう。
プログラミングにおすすめのコードエディタ
信頼性や操作性が高く、初心者からプロまで安心して使えるおすすめエディタを6つご紹介していきます。
Atom
Atomは、プログラミング業界の最大コミュニティであるGitHubが開発した無料コードエディタです。
MacやWindows、Linuxに対応しており、シンプルかつ見やすいユーザーインターフェースが人気の秘訣となっています。リアルタイムでの共同編集はもちろん、豊富な拡張機能によるカスタマイズ性の高さも大きな強みです。これからプログラミングを始める超初心者からプロまで満足できる柔軟性を持っていますので、迷ったらAtomを試してみて損はないでしょう。
Visual Studio Code
Visual Studio Codeは、Microsoftが開発したフリーエディタであり、Atomとともに現役プログラマーの大きなシェアを集めています。プログラミングに必要なあらゆる機能を備えていることから「統合開発環境(IDE)」として紹介されることもあります。Mac、Windows、Linuxにも対応し、HTMLやCSS、JavascriptやPHPといった数多くのプログラミング言語をカバーする汎用性の高さも魅力です。立ち上がりの速さや軽快な動作に定評があり、デフォルトの状態でも使いやすいため初心者向けのエディタとしてもおすすめできます。
Sublime Text
Sublime Textは、オーストラリアのSublime HQが開発を続けるコードエディタです。
20種類以上の豊富なスキンテーマから好きなデザインを選べ、不要な機能の表示をオフにできるなど、シンプルで使いやすいインターフェースで快適に作業できます。プラグインが非常に充実しているという特長もあり、目的に合わせた高度なコーディングにも対応可能です。例えば、SublimeLinterという文法をチェックしてくれるプラグインや、EmmetというHTMLとCSSを省略して記述できるようになるプラグインなど、開発を効率化する様々なプラグインがあります。
ハイライトやgrep(文字検索)機能に加えて、複数の文字列の同時編集やコード補完機能、画面分割など「かゆい所に手が届く」多彩な機能が魅力的です。
Sublime Textは本来有料ソフトウェアですが、すべての機能を無料で利用できます。
無料版は購入依頼ダイアログが表示されるため、継続して利用するなら有料版を購入することで操作性はアップします。
PyCharm
PyCharm(パイチャーム)は、チェコのソフトウェア企業であるJetBrainsが開発したPython言語向けのコードエディタ、および統合開発環境(IDE)です。Mac、Windows、Linuxに対応し、無料の「コミュニティ版」でもエラー検出やハイライト、コード自動補完などの重要な機能はすべて使用できます。
「PyCharm Edu」という学習ツールとの連携も可能であり、日本語化パッチにも対応していますので、これからPythonを習得してビジネスの幅を広げたい方には特におすすめです。
基本的な機能は無料版で利用できますが、より高度なプログラミングやアプリ開発に挑戦したい方はプロ版の購入も検討してみましょう。
サクラエディタ
サクラエディタは、オープンソースにより開発された無料の「国産」コードエディタであり、OSはWindowsにのみ対応しています。エディタとしての歴史が非常に長いためベテラン利用者が多く、現在も積極的に新しい機能が実装されていることが特色です。HTMLやJavaなど15種類ものプログラミング言語に対応し、よく使う機能のショートカット化や複数項目の同時検索など、高度な要求にも応える拡張性を持っています。
分からない部分は日本語フォーラムですぐに解決できますので、一からコーディングを勉強したい初心者にはとても心強い存在です。
Notepad++
Notepad++は、プログラマーのDon Ho氏により開発されたWindows向けのフリーコードエディタです。
Windowsの標準メモアプリを強化したような簡潔なインターフェースが特徴的で、低スペックのPCでも安定して動作する軽快さが魅力です。JavascriptやPerl、PHPなどを含む30種類以上の言語をカバーし、プログラムの自動保存や同時編集、画面分割など、開発に便利な機能が充実していることも特徴です。
初心者向けの無料コードエディタとして常に候補に挙がる人気のソフトウェアであり、日本語化も簡単ですので、Windowsの方にはおすすめのコードエディタとなっています。
プログラミングにおすすめなコードエディタは環境で選ぶ
コードエディタを選ぶ際には、まずはマシンのOSやスペックが対応しているか確認することから始めましょう。現在のスキルや使いたいプログラミング言語といった、自分の環境に適したエディタを選ぶことも重要です。
また、これから仕事としてエディタを使う場合、プラグインによる拡張性や、作業を効率化するカスタマイズ性が高いエディタなら、スキルが上がってからも長く愛用できるでしょう。これからプログラミングに挑戦する方や、新しい言語を学習する場合には、自分のマシン環境やスキルに応じたコードエディタを選択するようにしましょう。
本記事でご紹介したコードエディタはどれを選んでも間違いない定番ばかりですので、気になったものがあればぜひ試してみてください。