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インハウスデザイナーってどんな仕事? メリット、デメリット合わせて解説します


一般的な事業会社でデザイン部門を担当するインハウスデザイナー。
「名前は知ってるけど、よくわからない」という方に向けて、本記事ではインハウスデザイナーの仕事内容と、インハウスデザイナーとして働く場合のメリット・デメリットについて解説していきます。

インハウスデザイナーとは?

インハウスデザイナーとは、事業会社など一般企業にてデザイン業務を行う担当者のことです。企業内で自社ブランドを開発運営している企業がよくインハウスデザイナーを抱えています。たとえば、化粧品、おもちゃ、アプリ、自動車、食品、文房具など多様な業界の企業が挙げられます。

インハウスデザイナーの仕事内容とは

では、インハウスデザイナーはどのような仕事を担当するのでしょうか?
具体的な仕事内容についてチェックしましょう。

自社の商品や販促物などのデザイン

自社商品だけではなく、Webサイト、名刺、広告ポスターやイベントのノベルティなど、多岐に渡る媒体のデザインを担当します。ブランドに関連する幅広い製品のデザインをすることで、長期的にそのブランドを育てていく面白さを味わうことができます。

デザイン以外の様々な業務

インハウスデザイナーは、デザイン業務以外にも様々な業務をこなさなければいけません。

例えば、スケジュールや予算の管理、外注先とのやりとり、運用、集客、他部署との折衝などがあげられます。ビジネスパーソンとしての幅広いスキルを身に付けることができ、デザイナー以外の視点を培うことができます

インハウスデザイナーのメリット

続いて、インハウスデザイナーとして働いた場合のメリットについて見ていきましょう。

1つの商品の制作から運用までに長期的に関わることができる

制作会社のデザイナーとは異なり、インハウスデザイナーは自社商品の企画からデザイン、運用までを長期的に担当することが多いです。商品やサービスの成長のために、ユーザーの反応や売り上げ金額を数字で分析し、改善、修正の業務を行ったりと、デザイン業務以外の仕事を経験できます。そういった経験を重ねることで、ビジネスサイドの意図を理解できるようになるでしょう。

さまざまなデザインの制作に携わることができ、スキルの幅が広がる

インハウスデザイナーとして働く場合、企業内にクリエイティブチームがあることは稀で、1人、もしくは数人で全ての制作を任されるケースが多いです。場合によっては制作の負担が重くハードかもしれませんが、その分自身のスキルは確実に伸びるはずです。

具体的な制作物の例としては、ECサイト、看板、社内報、会社パンフレット、トートバッグなど、様々な媒体が挙げられます。また質の高いデザインを制作するために、会社の理念やアピールポイントなどを正確に汲み取り、うまくデザインに落とし込む必要があります。

そのための下準備や調査活動は時間のかかる作業ではありますが、情報収集能力やヒアリング力の向上が期待できるでしょう。

デザイナー以外の職種の人と交流ができる

社内で異業種の人と交流ができることも魅力の1つです。ある商品を作る際、デザイナー以外にもマーケターやエンジニア、ライターなど、さまざまな領域の人たちと協力してプロジェクトを進めていきます。そのような機会を活かして、他業種の人と交流し情報交換をすることで、視野を広げられたり、新しいアイデアのヒントを得ることができるかもしれません。

ライワークフバランスが取りやすい

インハウスデザイナーは、制作会社で働くデザイナーと比べて残業が少なく、就業時間が比較的安定しているため、ライフワークバランスが取りやすいと言えます。家族と過ごす時間を増やしたり、趣味に没頭したり、副業を始めたりとプライベートを充実させることができるでしょう。

インハウスデザイナーのデメリット

様々なスキルを身に付けることのできるインハウスデザイナーですが、反対にどのようなデメリットがあるのでしょうか?

社内に相談相手がいないので、自力で専門的なスキルを磨かなければならない

先ほど述べたように、大規模なクリエイティブチームを持つ企業は非常に少なく、「デザイナーは自分だけ」という状況も珍しくありません。そのため、社内に相談できる同期や先輩がほとんどいないので、独学でトラブルを解決をしなければならない場合が多いです。

したがって、未経験のデザイナーの方は、制作会社で経験を積んでからインハウスデザイナーとして働くことをおすすめします。

デザイン業務に集中できない環境

多くの事業会社にはデザイン室というものがないため、インハウスデザイナーは他業種の人たちと同じオフィスで制作しなければなりません。人によっては、制作に集中することが難しいと感じたり、ストレスを抱えてしまうでしょう。

また、使用するパソコンのスペックが不足していたり、デザインに使用したい有料フォントが使えない場合も多く、デザインスキルのみを磨きたい方には向いていない職場と言えます。

デザイナー同士のつながりができない

インハウスデザイナーの場合、他の企業のデザイナーと関わることが比較的少なく、デザイナー同士のつながりができにくい傾向にあります。すると、デザインのトレンドや最新スキル、業務効率化の方法など最新情報をキャッチしづらくなります。

また、企業の方針や要望に沿ったデザインを中心に手がけるために表現が同じ傾向になってしまったり、他のデザイナーと競合する機会がないために外部からの刺激を受けにくくなってしまう恐れもあります。したがって、デザイナーが集まっているコミュニティやセミナーなどに積極的に参加し、情報収集や勉強を怠らないことが大切です。

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本記事ではインハウスデザイナーの仕事内容と、そのメリット・デメリットについて解説しました。インハウスデザイナーは、多岐にわたるデザイン業務の経験を積めるだけでなく、アクセス解析や運用、また集客を任されることもあり、仕事の幅が広がるでしょう。

一方で、1人であらゆる業務をこなさねばならなかったりと、実力が試される厳しい職場環境でもあります。ご自身のスキルやキャリアデザインを踏まえた上で、インハウスデザイナーとしての働き方を検討してみてください。BRIKでは、デザイナーをはじめとするクリエイターに向けたデザイン・デジタル業界の求人サービスBRIK JOBを運営しますので、こちらも合わせてチェックしてみましょう。

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