目次
Web業界やUX/UI業界のような変化の速い業界では、その流れについていくために情報収集を積極的に行ったものが功を奏すと言われています。参考書やインターネットなどで知識を得ることも重要ですが、人脈を築くことでしか手に入らない情報が多いことも事実です。
そこで本記事では、2024年におすすめのオンラインで交流できるコミュニティをご紹介します。コミュニティに所属することで、悩みを共有し共に高め合える友人に出会えたり、効率の良い勉強法や就職転職活動のハウツーを知れたりと様々なメリットがあります。ぜひ、本記事を参考にしご自身にぴったりのコミュニティを見つけてみてください。
デザイン系の総合コミュニティ
W3Q
W3Q (ウェブサンキュー) は、Web業界で働く方に向けた老舗の掲示板です。筆者の記憶では15年以上前から存在していると思います。機能やデザインはリニューアルされています。
技術的な質問やキャリアの悩みを呟くと、掲示板を見ている誰かが答えてくれます。運が良い時は、数分で返信が来ることもあるようです。特に、キャリアに関するトピックは議論が盛り上がっていることも多く、勉強になります。
参加費は無料です。プラットフォームはオリジナルで、レイアウトはかつてのBBS(電子掲示板)を感じさせるUIです。
みんなのデザインメモ
みんなのデザインメモは、デザイナーやデザインに興味を持つ人たちが、まったりと情報共有や交流することを目的としたオンラインコミュニティです。デザイナーだけでなく、他業種の方も多く参加しています。Discord内には、デザインの情報交換から雑談・質問まで様々なチャネルが用意されており、月に1回音声チャンネル機能を使ったメンバー会も開催しているそうです。
参加費は月額500円です。Discordが使用されています。
CREATIVE TOKYO
CREATIVE TOKYOは、バイリンガル・クリエイティブコミュニティです。現役のUI/UX、グラフィックデザイナーから、未経験だがデザインに興味を持つ人まで気軽に参加することができます。
Slackコミュニティの使用言語が英語であるため、様々な国籍の方が参加している点が特長です。また、コミュニティ内では世界のデザイン業界に関する情報がシェアされているのもポイントでと言えます。月に2、3回程度メンバーの交流イベントも開催されているようです。
参加費は無料。Slackを使用しています。
Yard
Yardは、デザインコンサルティングファーム A.C.O. が運営するオンラインのデザインコミュニティ。「一息つけるデザインコミュニティ」をコンセプトに、ライフスタイルの中に溶け込めるような、カジュアルな交流の場を目指しているそうです。デザイナーの方はもちろん、非デザイナーの方や学生の方など、誰でも参加可能。プラットフォームとして使用するDiscordには、デザインだけでなく、質問や雑談、趣味などさまざまなチャンネルがあり、メンバーが積極的に交流をしています。
参加費は無料です。Discordを使用しています。気になる方はYard設立背景の記事を一読してみてはいかがでしょうか。
前田デザイン室
前田デザイン室は、デザインの楽しさを追求することで「デザイナーが抱える閉塞感問題」を解決するコミュニティです。現役デザイナーだけでなく、カメラマン、エンジニア、営業職、弁護士など他業種の方も多く在籍しています。年齢や職種の垣根を超えて、フラットに交流できることも魅力の1つです。
前田デザイン室に入会すると、FacebookやDiscordでの交流、メンバー同士のグラフィック/Web/プロダクト/映像などのプロジェク制作や定例会などのリアルイベントへの参加が可能です。
参加費は月5,500円〜。FacebookやDiscordを使用しています。人気コミュニティーであるため、不定期で募集が行われています。コミュニティの雰囲気をつかみたい方はこちらの記事を読んでみることをおすすめします。
デイトラコミュニティ
Webスキル特化型オンラインスクール、デイトラの受講者が入会できるコミュニティ。業界トップランナーによる限定セミナーを視聴できたり、オンライン自習室が使えたり、オンライン・オフラインの両方で他のメンバーと交流ができたりと様々な機能が提供されています。多様な業種のメンバーがいるので、交流によって新たに仕事が生まれるケースもあるようです。
コミュニティの料金は、月額2,980円。デイトラの授業料は、99,800円〜。Slackが使用されています。気になる方は、オンラインコミュニティの魅力についてメンバーが語る座談会の動画を見てみてください。
Friends of Figma
Figma Japanが展開するコミュニティであるFriends of Figma。学生から社会人まで誰もが参加できるコミュニティです。最大の特徴は、全国にコミュニティが存在していること。上記の通り、東京、大阪、名古屋、福岡などの主要都市から、仙台、徳島、沖縄など地方まで幅広いです。運営方法は、地域によって異なるので、気になる方はそれぞれのページをチェックしてみてください。地域によっては、オフラインイベントも開催しているようです。
参加無料。DiscordやSlackなどが使用されています。
STUDIO Community Japan
Webサイト作成ツールSTUDIOが運営するオンラインコミュニティ。コミュニティ内では、STUDIOの操作方法や活用方法について相互にシェアできたり、求人を掲載できたり、さらにはメンターを募集したりすることもできます。STUDIO初心者の方はもちろん、様々な意味での仕事仲間を探したい方にも役立つコミュニティです。
参加費は無料。上記のサイト上でコミュニティが運営されています。
Designer’s Hygge
KOELのUIデザイナー荒砂智之さんが運営するデザイン好きのためのコミュニティ。毎月最終週の金曜日、20:00~23:00にオンラインで楽しく会話ができる会を開催しています。学生/社会人/年齢など一切不問です。参加登録者は専用Slack、Notionに招待され、ゆるやかな繋がりの中で情報や意見を交換できるそうです。Webサイトでは、参加メンバーの口コミやメンバーの属性に関しての統計も掲載されています。
参加費は無料。SlackとNotionを使用。雰囲気を掴みたい方は、オンライン雑談会に一度登録してみることをおすすめします!
Design Canary
Design Canaryは、技術的に最先端である事例だけでなく、現場の最先端での実践したこと、失敗談など、リアルな学びを職能や会社横断で共有するコミュニティ。2023年の9月に立ち上がったばかりのまだ新しいコミュニティですが、Web業界においてもAIをはじめとした様々な技術革新が起きている中で、テクノロジーとデザインについて学びたい・考えたい方におすすめです。
参加費は無料。詳しくはこちらをチェック!
OCTET-STREAM
OCTET-STREAMは、「Web屋、またはWeb屋をめざす人が交流できる場」がコンセプトのコミュニティ。Webエンジニア、WebデザイナーやBOT開発者、未経験の学生まで誰でも参加できます。また、コミュニティへの参加スタイルについても自由な点もポイント。雑談したい方から、もくもく開発、勉強、作業したい方までどなたでも参加できます。
参加費は無料。Discordで運営されています。
bar38
bar38はWebエンジニアのマスターによる、バーをイメージしたオンラインコミュニティです。「ふらっと立ち寄って、眺めてるだけもよし、喋ってもよし」をコンセプトに、エンジニアからデザイナー、趣味プログラマー、学生、初心者など、ITに関わる様々なバックグラウンドを持った人が参加しています。
参加費は無料で、Discordを使用しています。
まるみデザインファーム
駆け出したはよいもののどこにいけばいいのか迷えるデザイナーを集めたコミュニティ。主催者は、フリーランスデザイナーのまるみさん。「デザインをやりたい人はだれでもウェルカム!」という姿勢のもと、「駆け出しデザイナーをひとりにしない」という思想を大切にしているそうです。Youtubeでも定期的に配信が行われており、コミュニティのメンバー同士でデザインのレビューをしあう勉強会、キャリアの相談会、悩みを相談し合う会などが頻繁に開催されています。かなり相互に活発な交流が行われている印象です。
参加は無料。Slackを使用しています。こちらから申し込みができます。
女性限定のデザイナー向けコミュニティ
デザこみゅ
女性限定でデザイン分野でのスキルアップのための情報交換をするコミュニティ。20年歴以上の現役デザイナーからデザイン初学者まで、さまざまな女性が所属しています。取り扱うデザインの分野も、Webデザイン、グラフィックデザイン、UI/UXデザイン、デザイン思考まで幅広いです。Discordでの交流が基本で、頻繁にオンラインイベントも開催されています。例えば「デザインもくもく朝活」では、バーチャルオフィスツールを使って、デザインの勉強や推薦したい本を持ち寄ってディスカッションをしているそうです。
月額300円。Discordを使用。入会の前にお試し入会も実施しているそうです。
CORE
COREは、キャリアに関するお悩み解決やロールモデルを見つけられる女性限定のビジネス版マッチングアプリ。会員登録をすると登録者が一覧になって表示されるので、公開している経歴などを元に相談相手を見つけ、やりとりしていく形です。登録している方の職種は、デザイナーだけでなくマーケターやコンサル、経営者など多種多様なので、異業種の方に相談をしてみるのも良いでしょう。また掲示板の機能もあり、そこではユーザー同士が様々なイベントの告知情報を発信しています。
登録無料。こちらから登録可能です。
She likes
SHE likesとは、Webデザイン・Webマーケティング・ライティングなど幅広くクリエイティブスキルを学べる女性限定のキャリアスクールです。
受講生限定のSlackでのコミュニティが非常に充実しています。具体的には、学生・母親・30代・40代といった「世代別のチャンネル」、就職・転職・フリーランスなど「働き方別のチャンネル」など、細かく分類分けがされたコミュニティが運営されています。Webデザインをこれから学び始めたい方は、スクールの入学と同時に自分に合うコミュニティを見つけられるとモチベーションアップにもつながるでしょう。
キャリアスクールへの入会金は16万円、それに加えて月額料金もコース別に発生します。まずは無料体験レッスンを受けてみることをおすすめします。Slackで運営されています。
UI/UXデザイナー向けコミュニティ
BONO
BONOは、動画のコンテンツを通してUI/UXデザイン学べるサービスです。動画では、UI・UXの基本的なスキルの解説から、お題が出される実践的な問題演習、就職転職活動に必要なポートフォリオの作り方まで幅広いトピックを扱っています。そして、動画サービスと並行してSlackのコミュニティも運営されています。メンバー同士で交流したり、質問やフィードバックをしあったりすることが可能です。さらに、勉強会も開催されているようです。
月額3,980円〜。Slackを使用しています。気になる方は、BONOの設立者カイクンさんのYoutubeチャンネルを試しに視聴し、雰囲気を掴んでみることをおすすめします。
UI Crunch
UI Crunchは、ものづくりに関わるすべての人が、次なる夢や目標を持つためのきっかけを提供している、トークイベントを中心としたコミュニティです。過去には、ソニー株式会社のアートディレクターをゲストに迎えた「新たな移動価値を創るUI/UX」、株式会社Nintendoのデザイナーをゲストに迎えた「娯楽のUI」など興味深いイベントが開催されています。
イベントは毎回無料。過去に開催されたイベントのレポートがnoteで公開されているので、気になる方はそちらもぜひチェックしてみてください。
First Designers
First Designers は、創業期のスタートアップで働くデザイナーにフォーカスしたコミュニティ。特徴は、書類審査が設けられ、通過した人のみが創業期のスタートアップで働くために必要なスキルやマインドセットをスタートアップの第一線で活躍しているデザイナーがから学べるプログラムが受けられる点です。そして、プログラム参加者は参加者限定のコミュニティに参加することができます。情報共有や各種勉強会の企画・参加、オンライン/オフラインでのデザイン相談が行われているそうです。
参加費は無料。Slackを使用しています。募集の時期は不定期。気になる方はこちらの参加経験者のnoteを読んでみることをおすすめします!
プロダクトマネージャー向けコミュニティ
PM club
PM clubは、「プロダクト作りをぶち上げる!」というミッションのもと立ち上げられた日本最大級のプロダクトマネージャー用コミュニティ。参加者はプロダクトマネージャーだけでなく、学生や新社会人、セールスやマーケター、ベンチャーキャピタリストなど多様な肩書きの方がいます。Slackでは、キャリアの悩み事から趣味の話まで、様々なチャンネルが用意されています。また、オンラインランチ会や読書会、オフ会など積極的にメンバー間の交流を深めるイベントも開催されています。
参加費は無料。Slackが使用されています。PM clubの雰囲気はこちらの記事を参考にしてみてください。
開発PM勉強会
開発PM勉強会は、「すべてのPMに学びの場を」をミッションに運営している IT業界のプロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャーを主に対象とした相互学習コミュニティ。 メンバーになると、特典の記事や動画を視聴して学べるだけでなく、 掲示板でメンバー同士でわからないことを聞いてみたり、おすすめの学習法を共有したりすることができます。また、オンラインで開催している勉強会の アーカイブと参加者からの質問回答を閲覧することもできます。
参加費は600円〜。noteを使用しています。
まとめ
ここまで、2024年におすすめしたい、Webデザイナー、UI/UXデザイナーなどクリエイター向けのオンラインのデザインコミュニティについて紹介しました。デザインコミュニティへの所属は、キャリアの助けになるだけでなく、交流関係が広がることであなたの人生をより豊かなものにしてくれるはずです。それぞれのデザインコミュニティの特徴を踏まえて、ご自身の性格や目的に合う居場所が見つけられることを願っています!