ITエンジニアの職種のなかでも注目されている職種に、アプリエンジニアがあります。
スマートフォンを持っている人は、「アプリ」という言葉は聞き慣れているのではないでしょうか。「アプリ」は、アプリケーションの略で、ある用途のために開発されたソフトウェアです。アプリには、会員証やポイントカードなど、さまざまありますが、これらを開発するのが、アプリエンジニアと呼ばれています。
この記事では、未経験からアプリエンジニアになる方法についてご紹介します。
未経験からアプリエンジニアになる5つの方法
アプリエンジニアになるといっても、未経験からなれるのでしょうか?ここでは、「アプリエンジニアになる5つの方法」についてご紹介していきます。
Webや書籍などで基本的なアプリ開発知識を学習する
未経験からアプリエンジニアになるには、まずはWebや書籍などで基本的なアプリ開発知識を学習することです。Web上には、動画を見ながら勉強できたり、スライド形式で問題を解きながら学べたりできる無料の学習サイトがあります。
アプリ開発向けの書籍も数多く出版されています。書籍を使うメリットは、インターネット環境がなくてもどこでも学習できることです。
ただ読むだけでなく、実際に手を動かしながら学んでいきましょう。
アプリ開発の基本的なプログラミング言語を学習する
アプリ開発の基本的なプログラム言語を学習することも、未経験からアプリエンジニアになる方法です。
プログラム言語を習得することは、アプリエンジニアにとって絶対条件になります。
例えば、以下がアプリエンジニアに求められるプログラム言語です。
- Ruby (Ruby on Rails)
- PHP
- JavaScript (特に React、AngularJS、Vue.js など)
- Swift
- Objective-C
- Python
- HTML
- CSS
すべて習得しなければならないというわけではありませんが、用途に合わせて学習しましょう。
アプリ開発を学べるスクールに通う
アプリ開発を学べるスクールに通うことも必要になります。
アプリエンジニアスキルを学べるスクールに通うと、未経験からでもエンジニアとして市場に参入しやすくなるからです。例えば、数ヶ月でカリキュラムをすべて修了することもできます。
スクールによっては、就職支援までしてくれるところも多いです。
そのため、アプリエンジニアとして必要な知識を学んで、実際に経験を積むことができるので、おすすめです。
実績となる独自アプリケーションを自作する
学習を進めて知識がついてきたら、実績となる独自のアプリケーションを自作してみましょう。
未経験だとしても、アプリケーションを自作したという実績になります。
独自のアプリケーションを自作すれば、質にもよりますが、クライアントに対してスキルや力量を証明できまるのです。CMS、オンラインショップ、SNS、デリバリーサービスなど既存の有名アプリやサービスなどのクローンアプリを作ることで、様々な技術を吸収することができ、作品も増えていくでしょう。
未経験だとしても、クライアントにポートフォリオとしてアピールできます。
ポートフォリオの出来栄えによっては、未経験でも就職ができる仕事がもらえるかもしれません。
アプリ開発に関する資格を取得する
アプリ開発に関する資格を取得することも、未経験からアプリエンジニアになる方法です。
未経験であっても、仕事にふさわしい資格を持っていれば、ある程度評価されます。
例えば、以下のような資格です。
- 基本情報処理技術者認定試験
- C言語プログラミング能力検定試験
- システムアーキテクト試験
- JSTQB認定テスト技術者資格
どれか一つ持っているだけでもクライアントからの評価が変わるので、取得することをおすすめします。
未経験への研修制度を持つアプリ開発会社に就職する
未経験でもアプリエンジニアになる方法としては、未経験者向けの研修制度を行っているアプリ開発会社に就職することです。
スキルがない未経験者を募集している案件は少なからずあります。そのような募集を出している企業は、未経験者向けの研修制度が整っていることが多いです。
そのため、未経験からアプリエンジニアとして経験を積む場合は、未経験者への研修制度があるアプリ会社に就職することをおすすめします。
アプリエンジニアは未経験でも挑戦すべき?
未経験からアプリエンジニアになる方法がわかったところで、実際に挑戦すべきなのか気になっている人もいるでしょう。
そこでここでは、「アプリエンジニアに挑戦すべきか」についてご紹介していきます。
アプリエンジニアの基本的な業務内容
まず、アプリエンジニアの基本的な業務内容についてご紹介します。
アプリエンジニアの基本的な業務内容は、アプリ開発におけるシステム設計からプログラミング、開発したシステムの動作テストなど、一連した開発作業です。ソフトウェアだけでなく、ハードウェアやネットワークなどの幅広い知識も求められます。
さらに、プロジェクトを統括する立場になれば、あらゆる分野のエンジニアを率いるためのマネジメントやコミュニケーションスキルも必要でしょう。
アプリエンジニアの年収はどのぐらい
アプリエンジニアの年収は平均で558万円くらいで、日本の平均年収433万円と比較すると高い水準となっています。
年収の分布を見ると、423〜498万円が最も多いです。全体の年収の幅としては、348〜949万円となっており比較的広いので、勤務先やスキルなどによって差があると見受けられます。
地域別で見ると、最も高いのが東京都で、次いで神奈川県、茨城県の順で、最も低いのは長野県の408万円です。
また市場の動向を見ていても、オンラインサービスを開発する事業会社は増えており、エンジニアのニーズは高いでしょう。今後10〜20年のスパンで見ても有望な職種だと思われます。
アプリエンジニアのキャリアパスとは
アプリエンジニアのキャリアパスは、エンジニアからプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーへステップアップして、より上流工程を手がけていくことです。
最近では、技術でチームを率いるテックリードや、プロダクトの提供価値や売り上げ目標達成のためのプロダクトマネージャーという役割もあります。
一方、昨今エンジニアが不足しています。
そのため、特に業務アプリケーションの開発会社の中には未経験でも実務で仕事ができるレベルになるまでの教育を行う会社もあります。
アプリエンジニアに必須スキルは業務ごとに分かれる
ここまで、アプリエンジニアは未経験からでもなれるということをご紹介してきました。
未経験でも挑戦してみたいという人もいるのではないでしょうか。実は、アプリエンジニアは、分野によって業務内容が分かれています。
業務内容によって必須スキルが違うので、どの分野に挑戦するかあらかじめ決めておくことがポイントです。そこでここでは、業務ごとの必須スキルについてご紹介します。
Webアプリケーション系エンジニアの必須スキル
Webアプリケーション系の開発で必須のスキルは、担当する業務によって以下の2種類があります。
【サーバー側を担当する場合】
PHPやRuby、Pythonといったプログラム言語だけでなく、サーバーやデータベースの知識も必要です。
【フロントエンド側を担当する場合】
JavaScriptやHTML、CSSといったプログラム言語以外に、UI・UXの知識が必要になる場合もあります。
業務アプリケーション系エンジニアの必須スキル
業務アプリケーション系の開発は、経営課題を解決して、業務効率を改善することが目的となっています。
そのため、クライアントのルールに対応したアプリケーションを開発することが必要です。アプリ開発をする企業や業界に対する知見が求められることもあります。
主に使用するプログラミング言語は、Javaや COBOL、C言語などです。特に、Javaはシステム開発に特化したプログラム言語そのため、必須のスキルといえます。
スマホアプリケーション系エンジニアの必須スキル
スマホアプリの開発は、iOS用とAndroid用に分けられるので、それぞれに必要なプログラム言語とOSに対する知識が必要です。
最近では、iOSやAndroidのどちらでも開発できるプラットフォームが普及しています。そのため、新しい技術に対する開発環境に対応していく必要があるでしょう。
主に使用するプログラム言語は、JavaやKotlinやSwiftなどが挙げられます。
未経験でアプリエンジニアになるには学習と実践
ここまでご紹介したように、未経験でもアプリエンジニアになる方法はあります。未経験だけどやってみたいと思った人もいるのではないでしょうか。
ここでは、最初にやるべきことについてご紹介します。
まず最初にやるべきはポートフォリオ作成
アプリエンジニア未経験で、まず最初にやるべきは、ポートフォリオを作成することです。
仕事を依頼するクライアントとしては、完全に未経験の人よりも、少しでも知識や経験がある人に依頼したいというのが本音だといえます。
仕事をする下地がない人よりも、少しでも実績がある人を優先するのは当然です。そのため、完全に未経験でないことをアピールするために、Webや書籍、スクールなどで学んだことでポートフォリオを作成しましょう。
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